農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  平成17年4月25日発行 第2609号  
     
   
     
   
  農林水産省が食の安全・安心で工程表/GAP、IPMなど示す  
     
  農林水産省はこのほど、平成17年度の「食の安全・安心のための政策大綱」工程表をとりまとめた。17年度に取り組む食の安全・安心と信頼の確保に関する施策について、施策ごとに実施内容・時期を示したもの。このうち、安全な農産物を供給するための農業者による自主的な取り組みの推進では、GAP(適正農業規範)策定・普及マニュアルに基づき、自主的な取り組みを促し、総合的病害虫・雑草管理(IPM)の推進では、都道府県でIPM実践指標を作成する。  
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  機械補助に「地域提案」認める  
     
  農林水産省は4月1日付で、17年度の「農業用機械施設の補助対象範囲の基準について」を改正し、関係機関等に通知した。17年度の主な改正点は、「強い農業づくり交付金」及び「元気な地域づくり交付金」及び「食の安全・安心確保交付金」「バイオマスの環づくり交付金」について、個別に掲げたもののほかに、「地域提案として、地域が掲げる目標達成のために必要と認められる機械」を盛り込んだこと。このほか、「ベッドフォーマ(乗用トラクタ用又は、自走式のものに限る)」と「セパレータ(乗用トラクタ用又は、自走式のものに限る)」を新たに加えた。  
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  健全な土づくりなど/17年度の機械化研修計画  
     
  農林水産省の農業技術研修館(原田都夫館長)はこのほど、平成17年度の農業機械化研修計画を明らかにした。それによると、今年度は都道府県、市町村、農業団体職員等に対する研修として新たに、1.農作業安全、2.農業機械基礎、3.高度トラクタ整備技術、4.健全な土づくりのための機械利用技術――を実施する。  
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  鳥獣害対策の検討会を開催/農林水産省  
     
  農林水産省は「鳥獣による農林水産業被害対策に関する検討会」を発足させ、26日、第1回の検討会を省内で開催する。この検討会は、野生鳥獣による農林水産業への被害が深刻なものとなっていることから、被害の発生要因や対策への取り組み状況、課題を再整理し、今後の効果的な鳥獣害対策の推進方策を検討するもの。今後検討を重ね、7月を目途にとりまとめを行う。第1回の検討会の議題は、1.鳥獣による農林水産業被害の現状、2.被害軽減に向けた鳥獣害対策の取り組みの現状、3.その他。  
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  低温精米の店頭精米機を新発売/マルマス機械  
     
  マルマス機械はこのほど、店頭精米向けの精米機「KTS-5Z」を新発売した。新しい独自の技術で店頭精米の命である「おいしさ」を守るために、「画期的といえる」(同社)低温精米を実現したのが特徴だ。動力はこのクラスでは最大の5馬力モーターを搭載、毎時能力は玄米240〜270kg/時で、玄米5kgの処理時間は約2分40秒(精米時間が約1分10秒と残米処理時間が約1分30秒)。  
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  水稲用苗押さえローラー「元気くん」/無農薬研究会が開発  
     
  無農薬研究会が開発した、麦踏の原理を応用した水稲苗の苗押さえローラー「元気くん」に、全国から問い合わせや注文が寄せられ、対応に追われている。昨年の台風で、近隣の農家の稲が倒伏の被害を受けている中で、無農薬研究会のメンバーである兵庫、愛媛、岡山県の会員の稲が全く倒れなかったことが発端だ。幼少苗を押さえて鍛えることで発根を促し、発根量の多い、軸の太い苗ができる。ローラー式苗押さえ機「元気くん」の製造は無農薬研究会普及事業部が担当、販売はエコネット・むねざねが担当している。  
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  高効率の小型焼却炉/テイエスケー  
     
  テイエスケイ発売の小型ガス化焼却炉「テイファイヤー」シリーズが、特殊なエアー供給による燃焼方式でランニングコストを抑えた高効率な完全焼却ができる小型焼却炉として注目を集めている。この燃焼方式はバックドラフト燃焼方式と呼ばれるもので、ブロワーで炉内の燃焼シャフトにエアーを供給、ゴミとエアーだけで炉内温度を800〜1000度Cにして完全燃焼させる。焼却温度が高いため、農ポリ、雑草、籾殻など可燃物であればほぼ何でも投入できる。改正廃掃法の焼却炉構造基準にすべて適合しているため設置許可、届出は不要だ。  
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  新宮商行が新型刈払機2型式発売  
     
  新宮商行はこのほど、刈払機「ベルMAXシリーズ」に新たに背負タイプのKB-2530D(燃料コック付ダイヤフラムキャブレタ新採用)と同-2530F(フロートキャブ)の2型式を完成、4月より本格的な発売を開始した。また、5月からは「ベルミニシリーズ」で、業界最軽量(3.2kg、ツーグリップ)を実現した畦刈り専用のS-2105(ツーグリップ)と同-2105H(両手ハンドル)を新発売する。  
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  三晃精機が黄色灯を発売  
     
  三晃精機はこのほど、カメムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、アケビコノハ、アカエグリバなどの飛来を防ぎ、交尾、産卵、摂食等を抑制する「黄色灯」を本格発売した。過酷な使用に耐える防滴・防塵・防錆性能が優れている。また、大型なので圃場への設置本数が少なくてすむことから、大変経済的だ。  
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  タイワ精機が新型コイン精米機の発表会開く  
     
  タイワ精機は4月19・20日の両日、富山県魚津市の金太郎温泉に関係者120名を招き、「タイワ・無水洗米装置付コイン精米機(愛称=米ぼうやくん)」の発表会を開催した。新型コイン精米機は、昨年1月に発売しヒット商品となった自信の無洗米装置「米(マイ)クリン」を内蔵、食味重視の低温仕上げ、残米ゼロ機構、ブリッジ防止機構、掃除機運転回路など差別化を実現した特徴をふんだんに盛り込んでいる。発表会では農業評論家・土門剛氏が基調講演を行い、タイワコイン精米機を100台設置したオオモリ・大森晃吉社長が体験発表を行った。  
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  サタケが乾燥機40年&籾摺機30年記念キャンペーン  
     
  サタケは、循環型乾燥機誕生40年、揺動式籾摺機誕生30年を記念し5月1日より10月31日まで「愛されて40&30年 日本のロングセラー サタケの乾燥機・籾摺機キャンペーン」を実施する。キャンペーン期間中に簡単なクイズに応募すれば抽選で10名に「サタケマジックIH炊飯ジャー」が贈られるほか、期間中に乾燥機、または籾摺機の購入者にもれなくオリジナル帽子が、さらに抽選でウォーターオーブン(シャープ・ヘルシオ)10名、空気清浄機20名など、健康関連商品がプレゼントされる豪華企画となっている。  
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  日本陸内協が従業員功労で25社の42名を表彰  
     
  日本陸用内燃機関協会(花田輝夫会長)はこのほど、第26回従業員功労表彰者として会員推薦25社39名、会長推薦3社3名を発表した。表彰式は、5月27日開催の第40回通常総会に引き続いて行われる。  
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  まちむら交流きこうがIT活用のガイドブック作成  
     
  都市農山漁村交流活性化機構(桧垣徳太郎理事長・愛称 まちむら交流きこう)は15日、「農業農村活性化のためのIT活用ガイド」を発行し、農山漁村地域が情報化を検討する手引きとして幅広い活用を呼びかけている。このほど発刊された同ガイドは、1.対象は農山漁村地域の自治体の首長、情報化担当者を想定、2.地域活性化の際の参考となるわかりやすいIT導入の手引書、3.ライバル企業が合同でノウハウを持ち寄って作成、4.ネット上にも収録、5.実践に役立つ(実践的な専門情報への橋渡し)、6.まちむら交流きこうが橋渡し―などの特色を持っている。  
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  米中心の食生活へ/新基本計画が目指すもの  
     
  農業・農村基本計画では、「食料自給率向上に向けて重点的に取り組むべき事項」として、1.分かりやすく実践的な「食育」と「地産地消」の全国展開、2.国産農産物の消費拡大の促進などをあげている。国産農産物の消費拡大の促進は、米を中心に水産物、畜産物、野菜等多様な副食から構成され、栄養バランスが優れた「日本型食生活」の実践を促進する観点から、食育の取り組みに連動して、米、野菜、果物等の消費拡大を推進する。  
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  全量個人で米販売/いきいきプロ農業(福岡県・舩津氏)  
     
  新食糧法が施行され今年で10年目。福岡県宗像市の舩津義樹さん、幸江さん夫妻は、旧食管法下ではムギ、ダイズも栽培していたが、新食糧法後は水稲単作経営に切り替えた。幸江さんは「昔は借金を払うのに借金をする感じだった。今は経費がかかっておらず、収入が増えた」と語る。義樹さんは「今は半年、一生懸命働いて、あとの半年はコメをすったり、旅行に行ったり魚釣りをしている。今が一番いい」と語る。独自販売の成功例といえそうだ。コメ全量個人販売の実際、収益向上の要因を取材した。  
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  無気泡酸素溶解装置を活用/板橋区ホタル飼育施設・阿部氏に聞く  
     
  ここ数年、地域の活性化や観光の目玉として「ホタル」が人気を集め、ホタルの生息地域が増えている。そういった状況下、注目される動きを展開しているのが、「板橋区ホタル飼育施設」で、全国各地にホタルの名所を増やしている。特に、最近は、ヤマエが特許を保有し、広瀬とレックスのグループが販売している、高濃度の溶存酸素を大量に供給できる「無気泡酸素溶解装置」を利用したシステムを提案し、注目を集めている。今回は、「無気泡酸素溶解装置」を中心に、ホタルの飼育だけではなく、農業利用などに関して同施設の理学博士阿部宣男氏に伺った。  
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  成長した森林活かす/16年度森林・林業白書  
     
  林野庁は19日の閣議に「平成16年度森林及び林業の動向に関する年次報告」、いわゆる森林・林業白書を提出し、了承を得た。今回の白書は、前回に引き続いてトピックスを紹介するとともに、特集章として「次世代へと森林を活かし続けるために」をテーマとして取り上げて、これから求められる森林・林業のありた方を展望したのが大きな特徴。白書では、わが国の森林について「成長した森林を活かす時代」に入っているとの基本認識を示した上で、伐採、植栽、保育等のサイクルが円滑に循環することで林業が持続的かつ健全に発展するとし、持続的な林業生産活動の推進に取り組むことの重要性を強調している。  
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  ブレーキ付き刈払機や防護服/森林総研が一般公開で紹介  
     
  森林総合研究所(大熊幹章理事長)は20日、科学技術週間の行事の一環として実施している一般公開を開催、施設見学のイベントとして「林業機械デモンストレーション」も行われた。デモンストレーションで披露されたのは、不整地走行で威力を発揮する連結装軌式車両と4年前に研究・開発に着手し、試験段階にある遠隔操作システムと国の委託事業で共立と共同開発したブレーキ付き刈払機。3機種を実際に稼働させて、開発の成果を示した。この他、チェンソー安全防護服が、実際の製品とパネル展示と映像で紹介された。  
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  豊かな緑空間創出/緑化連絡推進会議が17年度の実施計画  
     
  第27回緑化推進連絡会議が15日、農林水産省内で開かれ、「平成17年度において重点的に実施する緑化推進運動」、「平成17年度緑化推進運動の実施計画」並びに「平成16年度緑化推進運動の実施事例」について了承した。それによると、17年度に重点的に実施する緑化推進運動は、従来から実施している緑化施策の一層の推進を図るとし、1.国民の参加、協力による緑化の推進、2.花と緑のまちづくり、むらづくりの推進と緑豊かな生活環境の実現、3.自然との共生の確保と地球温暖化防止をはじめとする森林の多角的機能の持続的発揮―などを柱に掲げている。  
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  米中心の食生活へ/新基本計画が目指すもの  
     
  米を中心とした日本型食生活の推進で食料自給率向上と国民の健康増進を図る―新たな食料・農業・農村基本計画における国産農産物の生産・消費拡大の方針である。米の生産は、続々と登場する良食味米や耐病性の新品種の勢いもあって新たな展開を迎えようとしており、収穫後の調製・保管技術は高品質米供給の重要工程としてさらなる高度化が期待されている。関連の話題を取り上げた。  
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  販売攻勢実り商戦活発な佐賀県  
     
  昨年の佐賀県の農業産出額は前年比約7%減、しかし農機市場は約1%増加した模様だ。補助事業は減少。その一方で増収した地域、経営もあり、気象災害を軽減する機械需要や新製品効果、販売努力が重なって農機市場全体では健闘した。今シーズンは田植え資材の動きも早まり、商戦は活発化している。農機販売事業者の取り組みは「サービス事業強化」「農作業の一部請負提案」「合理化」に共通する。担い手層と既存農家層という、双方への対応の重要性を示す市場要因に注目したい。  
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  上げ潮ムードに乗る徳島県市場  
     
  県産野菜の約半数が京阪神主要市場に出荷されている徳島は、まさに「京阪神の台所」。温暖な気候と立地条件を生かし、大消費地への新鮮野菜供給地として揺るぎない地歩を固めている。スダチをはじめ、「阿波尾鶏(あわおどり)」や「なると金時(カンショ)」、「鳴門わかめ」など特産品も実に豊富。ニンジン、レンコン、ダイコン、イチゴ、ホウレンソウ、キュウリ、ナス、レタス、ユズなど魅力的な農作物が目白押しだ。昨年は台風が相次いで県内を直撃。農林水産関係の被害も大きく、農機市場への影響も少なくない。それを跳ね返すように、この春の同市場は上げ潮ムードに乗っている。  
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  本番迎え提案型営業で拡販するトラクタ作業機  
     
  春作業で活躍するトラクタ。とりわけ耕うんや水田の代かきはシーズン真っ盛りとなる。販売店では作業機の点検・整備を中心に農家のニーズに即応できる体制を整え、急なコールや商品の当用需要に応えている。大型・高性能化し、折りたたみや高速化を図るこれら作業機と、土づくりのポイントなどを取り上げ、トラクタ作業機を特集した。  
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