農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成17年10月31日発行 第2633号  
     
   
     
   
  所得安定対策決める  
     
  農林水産省はこのほど、「経営所得安定対策等大綱」を決定した。焦点となっていた品目横断的経営安定対策の対象となる「担い手」の要件は、認定農家であり、経営規模が北海道で10ha以上、都府県で4ha以上、集落営農で20ha以上とした。大綱では併せて、米政策改革推進対策と農地・水・環境保全向上対策を盛り込んでおり、生産者が主役となる米需給システムへの19年産からの移行や、環境保全的共同活動への支援などを打ち出している。対象品目は麦、大豆、てん菜、でん粉原料用バレイショの4品目。  
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  米は新潟、秋田など/16年の農業産出額  
     
  農林水産省はこのほど、平成16年農業産出額(市町村別推計値)を発表した。それによると、都道府県別で農業産出額が最も高いのは北海道で1兆942億円(1位品目は「生乳」)。全国合計に占める割合は12.3%となっている。米の上位3道県は新潟、北海道、秋田。産出額2位は千葉の4224億円(同「米」)。以下茨城が4203億円(同「米」)、鹿児島が4142億円(同「豚」)、愛知が3266億円(同「米」)となっており、これら上位5道県で全国の農業産出額の3割を占めている。  
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  静岡製機が新型乾燥機「ドライゴン」8型式発表  
     
  静岡製機は20日、本社および浅羽工場展示場で記者会見を行い、かねてより研究・開発を進めていた新型乾燥機“ドライゴン”「SAC-Gシリーズ」3型式(21、24、27石)と同遠赤乾燥機「SAC-Eシリーズ」5型式(15、18、21、24、27石)を完成、来春2月より本格的な発売を開始することを明らかにした。併せて、色彩選別機「SCS-5C」(チャンネル数5)と「同-10C」(同10)の2型式、また、ダイヤモンド精米機「DR-30H」(30馬力)、さらに赤外線ヒーターの新型“サンストーブ”「SSN4」(最大熱出力16.5kW)を発表した。  
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  大島農機が遠赤乾燥機6型式を発表  
     
  大島農機はこのほど、平成18年度新製品として、大島遠赤乾燥機「NXシリーズ」6型式を発表した。コンセプトは、1.より早く、2.より静かに、3.より綺麗に、の3点で、業界トップクラスの乾燥スピードを実現、地元新潟をはじめ東北、千葉、石川でのパイロット販売機に対するユーザーの評価は、「従来機に比べて大幅なスピードアップ」「大変静かな乾燥機」と狙い通りの結果を示している。  
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  新しい背負動噴「霧王」2型式発表/丸山製作所  
     
  丸山製作所はこのほど、“背負いの心地よさ”を徹底的に追求した背負動噴の新型“霧王”「MS059-25型」(燃料タンク容量25L)と「同-20型」(同20L)を開発、25型は10月より、20型は12月より本格的な発売を開始することを明らかにした。2型式とも、新開発のスイングタンクを採用。薬剤タンクとフレーム(エンジン荷台部)との接続部が屈折する仕組みにより、常に作業者の背中にフィットし、背負の心地よさを追及している。  
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  スズテックが苗箱施肥、施薬ホッパー発表  
     
  スズテックは10月26日、本社において記者会見を行い、かねてより研究・開発を進めていた苗箱施薬ホッパー「SDP-7」、苗箱施肥ホッパー「SHK-30A」「同-37」、セルトレイ全自動播種機「STH-2001」を完成、施薬ホッパーは来年1月より、施肥ホッパーは今年11月より、セルトレイ全自動播種機は来年4月より、それぞれ本格的な発売を開始することを明らかにした。また、創業60周年に向けた新製品として、うすまき全自動播種機「THK-3060」を参考出品として発表した。  
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  スチールが背負式ブロアー発売  
     
  スチールは低排気ガスで高出力の“4-Mixエンジン”を搭載したSTIHL背負式ブロアー3型式「BR500」「同550」「同600」(いずれも排気量64・8立方cm)を10月17日より新発売した。いずれの型式も、人間工学的にもとづき、斬新なデザインが施され、機能面を重視した設計となっている。同社では、BR500を市街地や病院・学校など、できるかぎり騒音を抑えたい場所での静音型として、BR550は高出力コストパフォーマンス型として、BR600はハイパワー型として、それぞれの使用用途に応じたキメ細かな販売推進を行っていく方針。  
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  ツムラが鋼類の研磨に最適なラウンド7φホイール発売  
     
  ツムラはこのほど、笹刈刃など鋼類の研磨に適した「ラウンド7φ CBNホイール」と、各種チップソーのアール刃の研磨ができる「同チタンダイヤモンドホイール」を同時発売した。低速刃物グラインダや両頭グラインダ、同社のチップソー研磨機「シンちゃんJr.」などに装着して使える。  
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  タイショーが苗箱並べ機の新型ベルノ2タイプを発売  
     
  タイショーはこのほど、スピード調整機能が付いた苗箱並べ機“ベルノ”の新型「BJX-2」(2列並べ)と「同-3」(3列並べ)を開発、本格的な発売を開始した。新型の苗箱並べ機“ベルノ”2型式は、いずれもスピード調整機能により、高速から低速まで自由に調節できるため、現場の作業状況により、1時間当たり、連続作業で700枚〜1100枚を、腰を屈めることなく効率的に並べることができる。ベルトコンベア方式のため、苗箱をコンベアに載せるだけで、自動的に苗床に並べることができる。  
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  機能を高めたラウンドダンプ発売/熊谷農機  
     
  熊谷農機は除雪作業と運搬作業を重視した、シンプル設計のトラクタ用“ラウンドダンプ”の「RD-1600」に収納に便利な移動キャスターとキャビン付きトラクタに最適な電動ロックレバー解除装置(いずれもオプション)を開発、より機能性の向上を図り新発売した。ラウンドダンプは、価格が極めて廉価に設定されており、手持ちのトラクタが活用できることから、近年需要が急増している。今シーズンもすでに、北海道、東北、北陸などの降雪地帯から、早い降雪にも手軽に対応できる除雪機として、数多く注文が寄せられ、好調な出足を見せている。  
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  齋藤農機製作所が苗箱洗浄機の新型  
     
  齋藤農機製作所はこのほど、連続自動式の苗箱洗浄機の新型「SW-102型」を開発、12月中旬より本格的な発売を開始する。同機は、苗箱の4面の箇所に適した3種類の高級ナイロン製のストレートブラシ・ウェーブブラシ(φ0.5、φ0.6、φ0.7)を採用、洗浄能力をより向上させている。上面ブラシ2本(正逆回転)と斜めブラシは、ストレートブラシ線径φ0.6とウェーブブラシ線径φ0.7を組み合わせ、徹底的に洗浄性能を追求している。  
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  バレイショの播種床造成栽培で検討会  
     
  農林水産省は今年度から、バレイショの生産性向上を目指して、バレイショのソイルコンディショニング技術(播種床造成栽培)の開発に取り組んでいる。そういった状況下、北海道農業研究センターは9月30日、北海道斜里郡斜里町の原種農場において、「斜里町におけるソイルコンデショニングシステムの収穫作業検討会」を開催、行政関係者、試験場関係者、JA関係者など約100人が参加した。  
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  共立が全国5地区で代理店会議開く  
     
  共立は、各地販ごとに全国5カ所で平成18年度の代理店会議を開催、グループの結束力を固めつつ新年度商戦の飛躍を期している。皮切りとなった東北地区の会議は25日、宮城県松島町で開かれ、席上、北爪社長は今期・第62期決算が引き続き増収見込みであることを明らかにしながら、製品品質の向上・ブランド力強化、顧客最優先思想の徹底などの経営方針を披瀝。また、佐々木武常務営業本部長は、流通関係者との連携強化による「勝てる商品づくり」、中大型機械の開発促進、「共立エンジン3500万台突破記念キャンペーン」の展開等々の営業方針を示した。併せて新製品10機種を発表した。  
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  中国地方発明表彰でサタケに文部科学大臣賞  
     
  去る10月19日に開かれた平成17年度中国地方発明表彰式において特別賞の最高位である文部科学大臣発明奨励賞に輝いたサタケのスタッフに賞状、盾などが授与された。対象となった発明は「もみすり機の1本レバー操作装置」(正式には特許第2809197号「揺動選別籾摺機の操作装置」=1998年7月登録)で発明に携わり当時技術部に在籍していた同社・知的財産室の丸山秀春法務部次長が晴れの表彰を受けた。また、当日は併せて同発明の実施化に尽力した功績に対して同社の代表者である佐竹利子代表に実施功績賞が贈られた。  
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  ラクラク籾すりキャンペーンが人気/田中産業  
     
  田中産業はこの秋、籾殻収納袋「ヌカロン」と各種ホルダーのセット販売を推進する「ラクラク籾すりキャンペーン」を展開、人気を集めた。秋の「ラクラク籾すりキャンペーン」は、ヌカロン一般型(95×170cm)1枚と2袋用ホルダー(NH-2H)を購入すると、ヌカロンがもう1枚ついてくるというもので、4袋用ホルダー(NH-4H)とヌカロン2枚ならヌカロンがあと2袋、5袋用ホルダー(UN-5)とヌカロン2枚ならあと3袋、10袋用ホルダー(UB-10)とヌカロン5枚ならあと5袋が付いてくるというもの。  
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  長野クボタが営農ディスカバリー開き、パワクロ披露  
     
  長野クボタは25、26の両日、諏訪市霧ヶ峰の渡辺牧場で営農ディスカバリー新製品発表会を開催した。これは、現在農政の焦点になっている「担い手」を対象に、クボタ大型トラクタの新シリーズ「ニューグランダム」、14馬力から125馬力まで出揃ったパワクロを披露するとともに、土づくりを中心に新しい農作業体系としてクボタが提案する「パワクロ農業」を紹介するために開いたもの。2日間で畑作・畜産・酪農家約300人が参加した。トラクタ30台、インプルメント30機種、ラジコン草刈機、ラジコンヘリを出品した。  
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  タイワ精機の精米プラントの受注が活発  
     
  タイワ精機が発売する「ミニ精米プラント」の受注が活発化している。千葉県木更津市の農事組合法人・上望陀(かみもうだ・中川一男代表)では、今年9月に無洗米処理機付きのタイワ10馬力精米プラントを導入、本格的な産直精米に乗り出している。同法人がタイワ精米プラントを導入し、精米工場を新設したのは、「いよいよ産地精米に踏み込む時期が来たと思った」ため。設置に伴い組合内に米販売部門として「丸上食糧」を設立。自信作のこだわり米を「上望陀の並みじゃねーこしひかり」とネーミングし、販路拡大の営業活動を活発化している。  
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  夢ある機械化を提案する秋田県農機ショー  
     
  「縄文から 未来へ残せる 種をまく」をキャッチフレーズにした「第128回秋田県種苗交換会」の協賛行事として行われる第57回秋田県農業機械化ショー(主催・秋田県農業機械化協会=米谷久征会長)が11月1日から11月7日までの1週間、鹿角市の米代川沿いの鹿角組合総合病院建設予定地で開催される。東北の大型農業機械展示会の掉尾を飾り、晩秋の秋田を恒例行事となっている同農機ショーには今年、会員各社がトラクタ、田植機、コンバインなどの稲作用機械を軸として、各種農業機械を取り揃え、最新情報を提供するとともに魅力ある機械化営農技術を提案し、来春に向けての市場のムードを高めていく。  
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  大型機の導入進む秋田県農機市場  
     
  今年の秋田県の農機市場は、トータルで見ればマイナスではなかったものの、細かにみれば春商品であるトラクタ、田植機の堅調さに比較して、秋ものの代表的な商品であるコンバインで思った以上の数字が出ず、夏場以降やや伸び悩んだ。特にコンバインについては、大型・高性能機の導入が進む一方、これまで使用してきたユーザーが買い替え時期と同時に委託作業に依頼するなどから販売台数が減少、農業・市場構造の変動を象徴する形となっている。「こうしたコンバインにみられる農家・生産者の意向にどう対処していくのか」―農機販売業にとって大きなテーマとなっている。  
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  機械化で秋田の農業をリード  
     
  農業構造が音を立てて大きく変わろうとしている中、生産者と効率的な営農を支える農機ディーラーとの関係はより重要性を増してきている。地域農業のリーダー、担い手として上手に大型・高性能機械を駆使して営農を展開する生産者と的確なサービス、技術力でユーザーの期待に応える農機ディーラー。良質な関係を築きながら、優れた機械化農業の実現に向け強力なタッグを組んでいる。米どころ秋田でも、美味しい米の産地として知られる県北の地・鹿角市の稲作機械化事情をルポした。  
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  予約中心に好調な荷動き示す除雪機  
     
  10月を過ぎると、日本列島は北から初冠雪の便りが届き始める。この便りとともに盛り上がってくるのが除雪機商戦である。降雪地帯ではコメの収穫作業が一段落し、現在、除雪機の事前のサービス点検活動が活発に行われているところだ。全国的に温暖な日が続いているために、除雪機の展示会を少し遅らせる販売店もあるが、業界関係者からは、「こんな年が一番危ない。油断していると一気にドーンと降って、慌てる場合がある」と、最悪の場合を想定して“有事”に備える声も出ている。  
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