農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  平成17年11月14日発行 第2635号  
     
   
     
   
  緊プロ開発機・追従型野菜運搬車を公開  
     
  生研センターと新農機は8日、さいたま市の同センターで緊プロ事業開発機・追従型野菜運搬車を公開した。同機は追従用コントロールユニットを搭載、収穫機に合わせて操舵制御を行いながら連係部の引き量に応じてアクセル調節する。「収穫機オンリーの作業に比べて積載運搬量が増えるので、効率化が期待できる」(園芸部・貝沼秀夫主任研究員)。参画企業はクボタ。平成18年に市販化の予定。  
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  18年の主要機は堅調予測/日農工が地方大会  
     
  日農工(中野弘之会長)は10、11の両日、岡山コンベンションセンターレセプションホールで、平成17年度地方大会を開き、平成17年および18年の出荷・輸出見通しや17年度事業報告を行った。各部会長報告による18年の機種別出荷見通しは、トラクタ、田植機、コンバインで横ばいないし前年を上回る堅調な見通しが示された。中野会長は冒頭あいさつで、「農機業界を取り巻く厳しい環境の中で、会員各社の需要開拓努力に敬意を表したい」と述べ、この傾向の維持を訴えた。  
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  福岡で水田農業現地フォーラム/全国農業システム化研究会  
     
  平成17年度全国農業システム化研究会「新しい米政策に対応した水田農業経営活性化現地フォーラム」が11月8日、福岡県筑後川市で開催。山口県と九州7県から400名の農業者、農政担当者が参加した。午前中の実演・展示に出品された農業機械は120点。これから重要度が増してくる担い手層、組織経営体向けの栽培技術が注目を集めた。午後の水田農業経営に関する検討フォーラムでは九州各県における水田農業法人の事例が報告され、集落営農の組織化の課題が検討された。  
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  大型農機の展示も/とちぎファームフェスタ  
     
  「とちぎファームフェスタ2005(第12回全日本ホルスタイン共進会栃木大会・第4回全日本ジャージー共進会栃木大会)」が3〜6日、栃木県下都賀郡壬生町羽生田地内県有地で開催され、酪農家をはじめ一般の人も多数来場し、盛況であった。同フェスタのまなびの国ゾーンでは、酪農・農業未来館として、搾乳ロボットをはじめとする最先端の農業機械器具・資材の展示や、トラクタ、細断型ロールベーラ、ラッピングマシンなどの大型農業機械の展示が行われた。  
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  ワンレール・キャリロボなど発表/オリオン機械  
     
  オリオン機械は4日、「とちぎファームフェスタ2005」開催に合わせ、宇都宮市内のホテルサンシャインに報道関係者、海外代理店、海外提携会社など約40人を集めて新製品発表会を開催した。新製品のメーンテーマは、「カウ&デーリィマン コンフォート(牛と人の快適環境)」。これに沿って開発された「ワンレール・キャリロボ」など4製品を発表するとともに、同フェスタでは展示も行い、多くの来場者の注目を集めた。ワンレール・キャリロボは搾乳ユニットを自動搬送し、配管に自動着脱し、つなぎ飼養の大幅な省力化を可能にする。  
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  小型刈払機でも使えるナイロンヘッド/新宮商行が発売  
     
  新宮商行は小型の刈払機(低排気量)でもナイロンカッターの機能を十分に発揮できる軽量(160g)でコード差し込みタイプのナイロンヘッド「イージーカッター」を新発売した。同製品は、付属の専用コード(特殊ナイロン溶着カットコード、2.4mm×20cm)を内側から外側へ穴を通すだけで簡単にセットできる。また、刈払機に本体を取り付けたままで補充できるため、コードをセットするたびに本体を脱着する必要がない。さらに、一般に市販されているナイロンリールコードも利用可能となっている。  
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  苗箱回収機を参考出品/ホクエツ  
     
  ホクエツはこのほど秋田県鹿角市で開催された秋田種苗交換会・農機ショーにおいて、参考出品として「苗箱回収機」(仮称)を出展、多くの参観者より注目を集めた。同機はベルトコンベア方式により、育苗し終えた苗箱を、ハウス内より軽四に搭載した苗コンテナに楽に収納できる回収機。モーター駆動で、自動ストッパーが装備しているため、1人での作業も可能。回収者、収納者の2人で作業を進めれば、より効率的な作業が行える。同社では、同機に改良を加え、より使い勝手を追求した新製品を来春から発売する方針。  
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  刈払機防護具「トップウェイ」を発売/リーガルコーポレーション  
     
  リーガルコーポレーションは、来年1月から刈払機防護具「トップウェイ」を発売する。「トップウェイ」は、平成16年度の林業労働災害防止機械器具改良事業により、帝健、帝人プロダクツ、トーヨの3社と共同開発したもので、高速回転する刈払機の刃が身体脚部に触れた場合でもこれを貫通させず切創傷害の軽減を図る。最新のテクノロジーから生まれた特殊高機能アラミド繊維テクノーラの採用により獲得した機能で、5000rpmで回転するチップソーの接触試験でも十分な成果を証明。さらにチェンソーの規格にも適合している。  
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  マルナカがマルチスイーパー発売  
     
  マルナカはこのほど、アプローチ回りや傾斜地の清掃に威力を発揮する「マルチスイーパーTAW50」を新発売した。低重心設計、傾斜地走行の安定性を追求し、コンパクト、低価格をコンセプトに開発したもので、大きな特徴として、走行系は全油圧制御で2モータ2デファレンシャルギヤを採用したフルタイム4WD。  
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  売上げ4962億円、11.3%増/クボタ中間決算  
     
  クボタは4日、平成18年3月期の連結中間決算(米国会計基準)を発表した。売上高は前期比505億円、11.3%増の4962億円となった。国内は6.7%増の2795億円、海外は17.9%増の2168億円で、国内・海外とも農機・建機を主力とする内燃機器部門が好調を維持、前期比392億円の増収をもたらした。営業利益は前期比17.1%増の598億円、税引前利益も14.4%増の654億円となり、中間配当を1円増やし4円とした。06年3月期通期の業績見通しは、売上高1兆400億円、営業利益1080億円を見込んでいる。  
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  井関農機と愛媛大学がハイテク生産システムで協定  
     
  井関農機と愛媛大学(小松正幸学長)は4日、松山市の同大本部で「農産物ハイテクシステム」の研究連携に関する協定を結んだ。人と技術の交流や設備の相互利用を促進することで合意。各種センサーで植物応答(光合成速度など作物が発する情報)を計測し、最適な生育環境を整える「スピーキング・プラント・アプローチ」と呼ばれる手法を用いた次世代植物工場を開発する。共同研究は両者のこれまでの研究を発展させるもので、当面はトマトなど果菜類を対象に実施。高品質・安定供給を実現する究極の生産システム構築を目指す。  
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  ヰセキ中国が秋まつり開催  
     
  ヰセキ中国と広島ヰセキグループは10月29〜30日・11月3〜6日の6日間、グリーンピアせとうち(広島県呉市安浦町)において、「第21回農家とヰセキの秋まつり」を開催した。期間中の来場者は1万2000人、売上げは10億円を見込んでいる。約2万坪の展示スペースにはヰセキの主要製品だけで約130点、西友会を中心とした協賛メーカー約90社が関連商品をはじめ、食品、水産物など数多く出展し、まさに“秋まつり”に相応しい一大イベントとなった。  
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  ビコンジャパンが扱う土づくり作業機が好評  
     
  ビコンジャパンは、大規模農家、営農集団向けに、土づくりに威力を発揮するデンマーク・コンスキルド社製「バイブロフレックス」と「リジッドフレックス」を提案し、各地の展示・実演会で好評を博している。全国的に農業の基本である土づくりの機運が高まってきたのを受け、「トラクタの大型化、また牽引力の強いクローラ型、ハーフクローラ型が増えてきたのに伴い、もともと持っている大型土づくり機械に引き合いが寄せられるようになったため、それに対応し新たなプロジェクトチームを立ち上げた」(河野巖常務)とし、実演・試乗会に力を入れ取り組んできた。  
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  田中産業がゴアキャンペーン  
     
  田中産業が「応援します。訪問活動」を合言葉にスタートした「ゴア・ウインドストッパーキャンペーン」が、いよいよ本格的な寒さを迎え活発化している。冬将軍の到来を前に、防寒用のインナーウエアを訪問商材として、全戸訪問や一斉訪問を活発化しよう、と農機ディーラーに呼びかけるもので、12月20日まで、購入者にはウインドストッパーが収納できる「ゴア・オリジナルロールバック」を1着につき1個、また、セールスマンには10着の販売につきウインドストッパーを1着進呈するという特典がつく。  
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  ハマダゴルフ機器がジョンディア製品のメンテナンス継承  
     
  ハマダゴルフ機器はこのほど、ヤンマーグリーンサービスが行っていた日本のジョンディア製品(ゴルフ&ターフ)に関するパーツ供給及びアフターメンテナンス一切の業務を、ジョンディア社とヤンマーグリーンサービスの意向の下、同社が継承することを明らかにした。同社では、営業拠点や人員を補強し、ジョンディア製品愛用者の期待に応えたいとしている。  
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  優れた芝地空間広げる  
     
  最新鋭の芝地管理機械、芝草用の各種資機材類が一堂に顔を揃える「2005芝草管理機資材展示会」(主催・ゴルフ場関連事業協会)が16、17の両日、千葉市美浜区の日本コンベンションセンター国際展示場(幕張メッセ展示ホール1、2)で開かれる。2年ぶりの開催となる今回の展示会には49社が出展、メンテナンス用の各種機械類をはじめ、資材類を展示し、技術の先進性をアピールする。管理技術面でのレベルアップは魅力ある芝空間の可能性を広げており、現場の取り組みや最近の話題などを取り上げながら特集した。  
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  高い技術活かし緑のフィールド創る  
     
  美しい芝生や快適な緑空間を守るための人材育成の制度が定着し、機能している。適正な管理を進める上で技術的なレベルアップが欠かせないのは、いうまでもないが、資格制度の導入もあって全体的な技能は確実に底上げされている。ここでは、現在、ゴルフ場に代表される緑のフィールド管理には欠かせない、牽引車的な役割も担っている「芝草管理技術者」と「緑の安全管理士」の近況をフォローしてみた。  
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  チェンソーのシーズン本番へさらに需要を喚起  
     
  チェンソー販売の本格的なシーズンが到来した。チェンソー取り扱い各社は、この書き入れ時を迎えて、各種キャンペーンや新製品の販売などで市場のムードを盛り上げており、20万台をクリアした昨年以上にと購買意欲を喚起している。当用期で商戦が活発化するチェンソーの動向を兵庫で開かれた森林・林業・環境機械展示実演会での展示内容を中心に追った。  
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  31の成果を報告/森林利用学会が研究発表会  
     
  森林利用学会(小林洋司会長)は5日、東京都文京区の東京大学農学部の弥生講堂で「第12回森林利用学会研究発表会」を開催した。今回の発表会では、31の研究成果が報告された。現在問題となっている竹の伐倒作業に関連した研究をはじめ、バイオマス収集の低コスト化に焦点を当てた取り組みなどについて、これまでの成果を発表した。  
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  マツ材線虫病で技術講演会  
     
  ファイザーは10月14日、都内で関東・甲信越グリンガード24シーズン技術講演会を開催した。日本緑化センター後援により全国5カ所で実施されたもので、元玉川大学農学部教授の真宮靖治氏が「マツ材線虫病の本質と問題点」を講演した。真宮氏は、1905年にマツノザイ線虫病が発生し、100年前にこの被害が始まったと口を切り、いまや松のない北海道と内地では青森を除く全ての地域に蔓延していると現況を説明。キーワードは「侵入病害」であり、「それによる問題点」を理解しなくてはならないと指摘した。  
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  シバウラの芝管理機戦略を聞く  
     
  「底を打った」という声が聞こえる一方で、ゴルフ場の経営は厳しい状況から脱しきれていない。そのため、コストダウンの徹底化が進行し、芝の管理作業に対してもより一層の効率化、省力化が求められている。一方、校庭や公園の緑化は、拡大可能な分野として、期待を集めている。それに合わせて、管理作業機のニーズと役割も多様化していき、新しい展開がみられるようになってきた。そういった状況下、新体制に移行して1年が経過した、石川島芝浦機械グリーン事業部の宮脇憲蔵取締役事業部長に、最近の芝管理の傾向や同社の取り組み、今後の展望などに関して伺った。  
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  富士ロビン元社長・中里定助氏が死去  
     
  中里定助氏(なかざと・さだすけ=富士ロビン元社長)は、かねてより病気療養中のところ11月5日死去、79歳だった。通夜は9日午後5時30分から、告別式は10日午前11時から、古河市斎場において会葬者多数列席のもとしめやかに営まれた。故人は大正15年8月に茨城県古河市で生まれ、中大法学部を卒業後、富士重工業入社。平成5年6月に富士ロビンに転じ同社の社長に就任。8年6月に取締役会長に就任した。  
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