農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  平成19年10月8日発行 第2725号  
     
   
     
   
  「販売」を軸にした米システム/農林水産省が検討会  
     
  農林水産省は2日、都内の三番町共用会議所で、「販売」を軸とした米システムのあり方に関する検討会(座長=八木宏典・東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科教授)の初会合を開いた。潜在的な米の供給過剰状態が続き、米価が低迷するなか、平成22年度の「米づくりの本来あるべき姿」の実現に向けて、今後の、1.米の需要・販売先をどう考えるか、2.米の生産コストを下げるにはどうしたらよいか―を中心に、国内米飯用価格の安定や米の販売・取引のあり方について検討していくもの。  
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  9月15日現在の水稲作況は99の平年並み  
     
  農林水産省は9月28日、平成19年産水稲の作付面積及び9月15日現在における作柄概況を発表した。それによると、全国の作況指数は99の平年並みとなり、10a当たり収量は523kgが見込まれる。梅雨明け以降の天候に恵まれ、生育・登熟はおおむね順調に推移しているものの、7月の低温・日照不足等の影響により、もみ数が一部地域を除き平年並みないし少ないことから平年並みで推移した。都道府県別では秋田と高知(普通栽培)の102が最も高い。  
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  動物の樹皮剥ぎ対策に「エコディア 樹皮ガード」を開発/東工コーセン  
     
  東工コーセンは、動物の樹皮剥ぎ被害対策に「エコディア 樹皮ガード」を開発した。環境にやさしい植物由来の素材(ポリ乳酸繊維)を使用したネット製品で強力で通気性もある。耐久性が高く、光による劣化が少ない素材のため長期間(7〜9年)原型を保持する。根張りも十分保護できる。プリーツ(ひだ)加工を施してあるので、樹径が5倍に肥大成長しても追随する伸縮性がある。自立性があるので支柱などの付属資材は不要。  
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  美善が畑作用細粒剤散布装置を発売  
     
  美善は、かねてより農薬メーカーBASFアグロと共同開発を進めていた畑作用細粒剤散布装置“ゴーゴー散粒”「KSB-10型」を完成、今秋より麦作地域を中心に本格的な発売を開始することを明らかにした。同機はフレームマウント方式によりロータリーまたは播種機(50mmバー)に装着、ロータリー幅(播種・散布幅)に応じて、標準1800mmから最大2400mm(オプション)まで対応。自然落下方式により、播種作業と同時に除草剤(ゴーゴーサン・細粒剤F)を均一に散布する。  
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  茶園のダニを人工台風で除去/松元機工等が乗用型水風洗浄機開発  
     
  鹿児島堀口製茶と松元機工は、強風で霧状の水を吹き付けて茶園からダニを除去する乗用型水風洗浄機「ハリケーン・キング」を共同開発した。同機は台風一過の後に、ダニ発生量が著しく低下していることをヒントに開発された。40馬力ディーゼルエンジンを搭載、茶園保護をテーマに開発したクローラを採用。農薬を使わないので、茶の摘採直前まで利用できる。「つゆ葉から水分除去」「茶株表面の異物除去」などの用途でエアーのみを吹き付ける使い方もできる。  
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  オーレックが生姜用の管理機を開発  
     
  露地の生姜栽培は、台風被害を受けやすい。茎折れを防ぐために支柱を立て倒伏防止ネットを張るが、その支柱が土寄せ作業の時に邪魔になる。そこでオーレックは、ハンドル幅を60〜30cmに変更できる管理作業機エースローターAR650生姜仕様(6馬力・耕うん幅400mm)を開発した。開発を提案したユーザーは「収量が多いから1、2反で機械代が出る」と語り、作付拡大も計画している。農作業の快適化(不快感の解消)が、農業振興に貢献する実例を取材した。  
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  アグリテクノ矢崎が土壌消毒機「消毒隊士」発売へ  
     
  アグリテクノ矢崎は、液ダレを解消して高精度の薬剤吐出ができる畝立て同時マルチ用土壌消毒機「消毒隊士」SOX-1STAを開発した。適応薬剤はクロールピクリン、D-Dなど各種消毒液。条数は1条、吐出量は1吐出当たり1〜6ccに無段階調整式。11月から発売する。この消毒機は、液ダレ防止薬液循環装置により液ダレが解消され、従来より一層安全な作業ができる。注入方式はダイヤフラム式(フッ素ダイヤフラム)、DC12V電源で駆動する。作業速度は時速1〜3km。対象作物はカンショ、根菜類など。  
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  松山記念館で文化講演会/「風林火山」の真田幸隆の生涯  
     
  松山の創業者である松山原造翁、2代篤翁の業績を顕彰・記念する財団法人松山記念館(松山信久理事長)主催による第16回文化記念講演会が9月29日、松山本社の3階ホールで開かれた。今回は「村上義清を苦しめた真田幸隆」をテーマに地元の旧丸子町塩川生まれの和根崎剛氏(上田市教育委員会文化財保護係勤務)が講演した。和根崎氏は、真田家に関する本が売れ地元の人たちに広く浸透しているなど、その盛況ぶりを紹介。真田幸隆が武田信玄から厚く信頼され、いかに重要な人物であったかを浮き彫りにした。  
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  フレコン計量に便利な吊り秤/JFEアドバンテック  
     
  JFEアドバンテックは、吊るだけで重さが計れる吊り秤「ATHシリーズ」を発売し養殖業、鋼業、リサイクル業や各種工場等に普及してきた。農産物出荷にフレコンの普及が進んできたことから、同社では農業関連ユーザーを今後の拡販ターゲットとしている。近年、農産物をフレキシブルコンテナに収納し、出荷する農業者も増えてきた。そこで提案されている計量機が、台秤に比べて大幅に導入コストを下げられる吊り秤。ATHシリーズはクレーンフックにかけるなど吊下げて計量できる。  
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  アイアグリが新店舗システム「あぐりマート」提案  
     
  農業資材スーパー“農家の店・しんしん”を展開するアイアグリは、かねてより農機販売店に対して新しい店舗づくりを提案しているが、このほど、クボタ・ヤンマー・ヰセキ・三菱の各系列販売店に対し顧客満足度向上作戦「あぐりマート」として、新たな農業資材専門店舗づくりを提案している。あぐりマート事業とは、1.地域の専業農家需要に即日対応できる品揃えで、圧倒的地域1番店、2.店舗機能を活用し、すでに関係深化が図れている顧客との、さらなるコミニケーション強化などにより、顧客満足度の向上を目指す―店舗事業としている。  
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  井関農機が10月から「はつらつ農業応援キャンペーン」  
     
  井関農機は2日午後、本社で会見し、この6月から8月まで募集した「さなえ全国子ども図画コンクール」の結果を発表した。今回は1200点に及ぶ応募があり、全国最優秀賞は高知県津野町の今橋香織さん(葉山小学校5年、作品は「コンバインとパンジーで農作業」)が受賞した。併せて10月1日から「ガンバレ日本農業! ヰセキはつらつ農業応援キャンペーン」を開始したことを明らかにするとともに、同社の特許査定率が全産業中3年連続日本一、農林水産分野別公開数でも6年連続第1位を達成したと発表した。  
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  共栄社が「ベントラック」の研修会開く  
     
  共栄社は9月18、19日の2日間、愛知県渥美町伊良湖において全国の販売店多数出席のもとに同社の推進する多用途汎用管理機「ベントラック」の研修会を開催した。同機は30種類以上に及ぶ豊富なアタッチメントをベースに、一般緑地やグラウンド、公園等の芝地管理に威力を発揮する。研修会は、同社の林取締役・事業企画部長の挨拶に続いて製品説明会、実演会などを中心に進められ、このうち実演では、ターボディーゼルエンジン搭載車の4200VXDモデルによる切り株除去作業、耕うん作業のほか、ガソリンエンジン搭載車のLT3000による芝刈り作業等が行われ注目を集めた。  
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  グッドデザイン賞にクボタトラクタ、筑水キャニコムの乗用草刈機  
     
  日本産業デザイン振興会(山口信夫会長)がこのほど発表した2007年度グッドデザイン賞に業界からはクボタのトラクタ・グランドキングウェルKL555H、筑水キャニコムの乗用草刈機・草刈機まさおCMX222などが受賞した。また、グッドデザイン大賞の候補となるベスト15に本田技研工業の小型ビジネスジェット機HondaJetと、産業技術総合研究所が開発した完全密閉型植物工場システムが選ばれた。  
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  新生・南九州クボタが発足  
     
  クボタ・機械営業本部はこのほど、かねてより中期構想の一環として進めてきた鹿児島クボタと宮崎クボタの営業統合を実現、鹿児島・宮崎両県にわたる広域販売会社として新生「株式会社南九州クボタ」を10月1日より発足させたことを明らかにした。地域の農家・営農組織等への更に密着した販売・サービスへ向けて、一層充実した体制整備を進め、南九州農業への対応を強化していく。本社は旧鹿児島クボタの本社に置いている。  
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  バイオガスプラントを日独フォーラムで発表/土谷特殊農機具製作所・土谷リーダー  
     
  第1回日独環境フォーラム「持続可能なエネルギー供給のための戦略と技術」が9月11、12の2日間、ドイツのオスナブリュック市において、ドイツ連邦環境財団の主催により開催され、土谷特殊農機具製作所新エネルギーグループの土谷祐二リーダーが発表を行った。土谷グループリーダーは、フォーラム1において、協力会社であるプランET・バイオガステクニック社のディートマー・エッピング海外事業部長とともに、「北海道/帯広におけるバイオガスプラントの建設と操業の経験」をテーマに、同社のバイオガスプラント事業の概要などを説明した  
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  乳頭清拭装置を開発/生研センター  
     
  生研センターは4日開催した記者懇談会で、誰にもできる除菌効果の高い乳頭清拭を実現する「乳頭清拭装置」の開発・実用化に目途が立ったとしてその概要を発表した。同装置は、乳牛の搾乳時にティートカップを装着する前に行う乳頭の清拭を機械化するもの。乳房炎や汚れが除去でき、清潔な搾乳ができる。装置は、洗浄水ポンプ、清拭カップ、汚水回収ケース、制御部などで構成され、清拭キャップを牛の乳頭に差し込むと清拭キャップ内の根元・側面ブラシ、先端ブラシが作用し、洗浄水が出て乳頭を洗浄する。  
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  ホンダ、ヤマハなどが出展/国際福祉機器展  
     
  最新の介護福祉用品を一堂に集めた「第34回・国際福祉機器展」(主催=全国社会福祉協議会・保健福祉広報協会)が10月3〜5日の3日間、都内の東京ビッグサイトで開催され、日本をはじめ海外から計580余社が出展した。出展されたのは、車イス・福祉車両などの「移動用機器」や家具・入浴用品などの「日常生活用品」のほか「建築・住宅設備」、「在宅・施設サービス情報システム」など合計2万5000点。このうち会場には、農業機械関連業界からの製品も輸送用機器関連として出展され、本田技術工業・ホンダ特装、ヤマハ発動機、富士重工業――などが関連製品をPRした。  
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  高精度な中高除草機/生研センターが開発中  
     
  水田転換畑で大豆を作ると、土が重粘なために、特に降雨などのあとでは、現状のロータリ式中耕除草機だと土を練り上げてしまい、十分に作業ができないことがあったことから、生研センターは、それに代わる新たな中耕除草機の開発に取り組んでいる。18年度からの次世代緊プロによる「高精度中耕除草機」がそれで、「湿潤土壌条件下における高精度かつ高速での中耕除草及び培土」を目的に、井関農機と小橋工業とで共同研究を進めている。新たな中耕除草機は、ロータリではなくディスクを用いているのが特徴。  
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  新鋭機揃え愛媛農機展  
     
  「みんなで創ろう育てよう、愛媛の新ブランド」をテーマに愛媛県主催「平成19年度農林参観デー」が1、2の両日、松山市上難波の県農業試験場と同市下伊台町の県立果樹試験場で開催された。愛媛県農機具協会(冠眞夫会長)では同行事に協賛。農業機械展を両会場で開催し、多彩な農機具を一堂に集めて展示や実演を行い、最新情報を紹介して来場者と交流した。2日間で農業試験場には全体で約6500人、果樹試験場には6559人が詰めかけ、農家や学生、団体客らで賑わった。  
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  旅行招待・優待禁止の適用除外を拡大/農機公取協  
     
  農機公取協(中野弘之会長)は9月28日に公正取引委員会から景品規約の一部改正の変更認定と施行規則改正の変更承認を受けたことから、10月1日付で施行した。内容は、「自ら主催して行う宿泊旅行への招待又は優待の禁止」にかかわるもので、これについて原則禁止を維持し、適用除外とする範囲を拡大したもの。新たに適用拡大され宿泊招待・優待が認められるのは、1.農業機械使用時の事故防止のために必要と認められる安全技術研修会、2.広域展示・実演会に必要と認められる場合―の2点。その運用に当たっては施行規則、運用細則を変更し、届出や認可について規定している。  
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  日本木質ペレット協会を設立  
     
  循環型エネルギーとして注目を浴びている木質ペレットについて製造メーカー、燃焼機器メーカー、プラントメーカーそして森林組合が結集し、先月21日、「日本木質ペレット協会」を設立、木質ペレット事業の健全な発展を目指し、普及・啓蒙、市場拡大に取り組んでいく。同日開かれた設立総会では、岐阜県立森林文化アカデミー学長の熊崎實氏を会長に選任するとともに、19年度事業計画を了承。品質・規格部会、技術開発部会、企画情報部会を設置し、ペレット及びペレット製造設備、燃焼機器や規格に関する調査研究、普及及び広報活動を進めていくことを確認した。  
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  18年の木材自給率は20.3%/林野庁が18年の木材需給表  
     
  林野庁が9月28日に公表した「平成18年木材需給表(丸太換算)の概要(平成18年1〜12月)」によると、木材(用材)自給率は、国内生産量が2.6%増加したのに対し輸入量の伸びが0.7%増にとどまったことから前年に比べ0.3ポイント上昇し20.3%となった。用材の総需要量は、前年に比べ93万4000立方m増の8679万1000立方mとなった。用材の国内生産量は1761万7000立方mとなり前年に比べ44万1000立方m増加している。製材用材、パルプ・チップ材、合板用材が増加したため。用材にシイタケ原木等を加えた木材の総需要量は8832万2000立方mとなり、88万9000立方m増えた。  
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  100年を見据えた森づくり  
     
  これからの日本の山づくりにとってひとつの指標となる100年先を見据えた森づくりが本格的に始動しだした。長伐期、針広混交林、複層林化など、多様な森林づくりを志向するもので、森林の持つ多面的な機能の発揮とともに、安定した木材供給体制の確立を目指すアプローチである。今後の機械化のあり方とも密接な関わりを持ってくる「100年の森づくり」について現場はどのように対処しようとしているのかをみた。  
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  独自の高品質米の直販で関連機器に需要  
     
  米の市場価格の低迷から、米の消費者等への直接販売が拡大している。生産者が、消費者ニーズに応えた高品質米を生産し、独自のブランド米として販売することで、需給の影響を受けにくく、価格安定が図れるためだ。こうした直販の動きは、農家、法人等段階での米関連機器の需要を喚起し、ミニライスセンターや精米プラントの導入にもつながっている。「売れる米づくり」と連動し、市場を拡大したい。  
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  機器、システム整え、拡大するリスクに備える  
     
  危機管理のトレンドを創る総合トレードショー「危機管理産業展2007」が10月17〜19の3日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は東京ビッグサイト。東京都が特別協力している。これには、リスク管理、防犯、防災などに関連した機器類、システムが出展され、さらに耐震技術関連・緊急地震速報ゾーン、雷・電磁波対策ゾーン、災害用水ゾーン、バイオセーフティー対策ゾーンの特設ゾーンが設けられ、危機管理に向けた最新情報がキャッチできる。ここでは防災関係の話題をとりあげ、防災・危機管理に役立つ関連商品等に触れた。  
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  ホンダ主催・F1プレス観戦会  
     
  9月30日、ホンダ広報部(大島裕志部長)主催による「プレス観戦会」に参加し、静岡県小山町の冨士スピードウェイで行われた2007FIA F1世界選手権シリーズ第15戦日本グランプリ決勝戦を観戦した。感動した――磨き上げられたそのムダのないフォルムに。驚喜した――それを取り扱うメカニックの一挙手一投足の美しさに。驚嘆した――雨中とはいえそのスピードと大爆音に。感激した――無事故で終えたドライバーたちの真剣勝負のその技量に。  
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