農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  平成19年10月15日発行 第2726号  
     
   
     
   
  資材費低減進める/コスト縮減委員会開催  
     
  農林水産省は9日、省内で第6回食料供給コスト縮減検証委員会を開き、アクションプランの実施状況、目標の検証方法などを検討するとともに、事務局からは取り組みの事例を紹介する品目別の縮減戦略、優良事例集のイメージなどが説明された。農業機械については、「低コスト支援農機」の担い手向け大型機種に占める普及割合を拡大するという取り組みについて、18年度目標43%に対して39%と未達成であること、トラクタ・田植機・コンバインの型式・仕様数の集約目標=17年に対して5%削減は、18年度で12%削減となり目標を達成していることなどが報告された。  
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  農法の転換を促す/環境保全型農業に関する検討会  
     
  農林水産省は10日、都内・飯野ビルの農林水産省第1会議室で「今後の環境保全型農業に関する検討会」(座長=熊澤喜久雄・東京大学名誉教授)の初会合を開き、農地土壌が有する炭素貯留機能などに着目した農法の転換の検討をスタートさせた。今後、月1〜2回のハイペースで会議を開き、来年2月中の中間取りまとめを目指す。農地土壌が有する公益的機能を発揮するための農法の提案を目指すもの。第1回会議では、事務局から、環境保全型農業の現状と課題、農地土壌の現状と課題についての資料説明が行われ、意見交換を行った。  
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  地産地消の拡大を/近畿農政局がフォーラム  
     
  「産地における地産地消の取組拡大に向けたフォーラム」(近畿農政局、近畿地域地産地消連絡協議会主催)が9日、京都市上京区の会場で開かれた。産地での地産地消への取り組みに対する支援や新たな取り組みを推進し、食料自給率の向上や需要に応じた生産などを図るのが狙い。奈良女子大学生活環境学部の加茂裕子准教授は「地産地消とツーリズムの接点」と題して講演。大阪府の農家女性50人による農業法人「いずみの里」の活動などを紹介し、「地産地消の発展には地域間の連携が不可欠。できるところから始めること」と訴えた。  
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  群馬県で飼料増産推進モデル地域現地研修会/関東農政局等  
     
  群馬県と社団法人日本草地畜産種子協会、関東地域飼料増産行動会議(関東農政局)は10月9日、群馬県下において「飼料増産推進モデル地域現地研修会」を開いた。この研修会は、細断型ロールベーラを使った飼料イネの収穫・調製や、耕作放棄地における肉用牛放牧などに取り組む地域を訪問し、飼料自給率の向上や畜産管理の省力・低コスト化へ向けたポイントなどを検討するもの。高崎市内の飼料イネ圃場や肉用牛の牧場などを実際に見学、考察を深めた。高崎市内の水田圃場では中央農研センターとタカキタが共同開発した自走細断型飼料イネ収穫機の実演を視察した。  
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  サタケがご飯の総合食味判定システム「食味鑑定団」発売  
     
  サタケはこのほど、食味値(外観)、新鮮度(香りとして推定変換)、硬さと粘り(食感)の3項目を測定し、ご飯の食味を総合的に評価する食味判定システム「食味鑑定団」を10月1日より発売したことを明らかにした。新鮮度判定装置(シンセンサ)、炊飯食味計、硬さ・粘り計などから構成するシステムで標準小売価格は577万5000円(税込み)。同社では主に精米工場や炊飯工場の品質管理用として初年度20台の販売を計画している。  
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  新宮商行が薪製造機を発売  
     
  新宮商行はこのほど、定尺鋸断から薪割りまでの一貫作業が行える小型薪製造機「HAWK・ログスプリッター」を新発売した。同機は、パワフルでシンプルな油圧駆動方式の採用により、鋸断・薪割り・排出(コンベア)の各作業を効率的に一括処理する。最大薪割り径30cm、最大薪割り長さ45cmまで処理できる。薪割り破砕力は5.6t(最大)と強力で、毎時4〜5立方mの処理が可能。排出コンベアは折りたためるため、搬送・格納が楽に行える。オプションとして、自走台車搭載型も用意されている。  
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  山田機械が自走式あぜ草刈機用ブレード「スーパーXモア」新発売  
     
  “ビーバー刈払機”でお馴染みの山田機械工業はこのほど、自走式あぜ草刈機用ブレード「スーパーX(エックス)モア」を新発売した。市販されている10社近い自走式あぜ草刈機のほとんどすべての機械に適応するとともに、1.切れ味、2.耐久性、3.作業性―などの点で優れた特徴を有する替えブレードとなっている。最も大きな特徴の一つは、本体が細長いX字状で、上下二段刃構造となっていること。下刃で草を低く刈取り、上刃が草を粉砕する役割を担うため、刈った草が巻き付きにくく、長い草でも楽に作業ができる。  
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  コマツが林業用ハーベスタ「バルメット」3機種  
     
  コマツはこのほど、油圧ショベルに装着して使用する「Valmet(バルメット)」ブランドの林業用アタッチメント3機種を国内向けに発売した。同社の林業用アタッチメント「ハーベスター」は、立木をつかみ、内蔵したチェーンソーで切り倒し、枝を払い、長さを測って丸太にするまでの一連の作業を1台でこなすことができる。ベースとなる油圧ショベルの大きさに合わせて、「Valmet330DUO」、「同350」、「同370E」があり、高性能コントローラ「MaxiHead」を搭載し、フィードローラー枝払いナイフなど各機器の油圧調整をモニタパネルにより簡単に設定・操作ができる。  
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  リックスが小型ペレット製造機を発売  
     
  リックスは、10月から小型ペレット製造機を発売している。定格出力5.5kW、成型はフラット台方式、ペレット径は6〜8mm。同社は径50〜70mmのブリケットを製造するTH型固形機でも、樹脂製造業や木工所に普及実績がある。同機は木材チップ・竹・バーク・プラスチック・アルミニウム粒・繊維・紙などを圧力だけで圧縮固形化し、輸送コストを削減する。木質系の樹皮、間伐材、木屑などを固形燃料に製造する用途でも注目されている。  
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  魚谷鉄工のロングアーム集材機に注目  
     
  魚谷鉄工は、長いアームで木材収集の作業効率を格段に高めた集材作業機「集材ロングアームグラップル ULG-90」を開発、注目を集めている。熊本県で11月に開かれる「森林・林業環境機械展示実演会」にも出展する。同機は、2.5m幅の作業道に合ったベースマシンにグラップルローダとして強靭な2段伸縮アームを装備。この超ロングアームで木材収集作業のスピードアップを実現した。本体とグラップルの旋回角度は360度で、作業半径は最大9m。楊程能力も林道上下それぞれ約7mとかなりの広範囲で集材作業をこなせる。  
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  鋤柄農機がV溝直播用に駆動鎮圧ローラ発売  
     
  鋤柄農機は、普及が進む「不耕起V溝直播機」で作業を行う際に、冬季代掻きができない圃場のために、耕うんの後に田面を硬く締めることが可能な「駆動鎮圧ローラ」を発売、注目を集めている。これは「不耕起V溝直播機」が活用されるケースが増えるとともに、様々な使用条件の圃場で使われることから、発売されたもの。主な特徴は、1.ローラを強制回転させることにより、土を硬く締めることが可能、2.トラクタPTO回転数は、通常、標準回転数450rpmでの使用が適している、3.作業速度は、速すぎると十分に土を締めることができないため、毎秒0.75m程度が適している―など。  
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  英NaRECと100%バイオ燃料によるコージェネで共同研究/ヤンマー  
     
  ヤンマーとNaREC(英国北東イングランド経済開発公社により設立された、新・再生可能エネルギーに関する研究機関)は9日、英国大使館・公使公邸において記者会見を行い、英国初のケースとして、バイオディーゼル燃料100%を使用した9.9kW小型ディーゼルコージェネレーションシステムの実証試験を、今年10月より2010年度までの予定で、英国の高電圧研究所で共同で行うことを発表した。英国では、気候変動対策として、2050年度までにCO2排出量を1990年レベルから60%削減する目標を立てており、同システムがCO2削減に極めて有効な手段になるものと期待されている。  
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  高品質のおが粉製造機を林機展でアピール/森下機械  
     
  森下機械は11月4、5の両日、熊本県城南町で開かれる「2007森林・林業・環境機械展示実演会」に、粒子形状に優れた高品質おが粉の製造機「ウグランマシン」など3機種を出展し、同機の魅力をアピールすると同時に木質資源の有効活用を提案する。出展するのは1日に100立方m以上生産できる能力がある「160-C型」と、油圧送材方式を採用したシリンダ付き最新式中型機「521BKK-CO型」のウグランマシン2機種のほか、約5cm角の木材チップを良質おが粉にできる「ピンチップ加工機」の計3台。  
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  ジョーニシのトラクタ用除草剤散布機が人気  
     
  ジョーニシが発売している、麦や大豆の播種と同時に除草剤をまけるトラクタ用「除草剤散布機」が人気を得ている。微粒状資材に適応。種まきと同時に作業が行え、必要な部分にだけ微量散布できるなど経済効率に優れる。分量がかさばる液状タイプから微粒状タイプの除草剤へ切り替えるユーザーが増えているのも人気の要因のようだ。同機は05年夏に販売を開始。年々販売台数が伸びている。回転盤でうね幅に均一散布が行えるスピンナー方式を採用。回転盤が1個の「VH-1」と同2個の「VH-2」の2機種ある。  
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  MIK超硬笹刈刃に注目/日光製作所  
     
  MIK印のチップソーで知られる日光製作所発売の山林下刈り専用チップソー「超硬笹刈刃」が、林業作業者待望の新型笹刈刃として注目を集めている。同製品は、従来の笹刈刃よりも切れ味が10倍近く長持ちするうえ、磨耗しても、山中の現場で簡単に手工具によって目立て直しができる―という画期的な特徴を備えた笹刈刃。笹刈刃の良さとチップソーのメリットを合体・両立することに成功している。  
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  マックスが林材業用安全具で感謝キャンペーン  
     
  マックスは、チェンソー用防護衣や刈払機用防護具など同社の林材業用品購入者全員を対象に、もれなくプレゼント品を贈る「マックグリーンご愛用感謝キャンペーン」を11月から来年3月まで実施する。対象品は「チェンソー用防護衣」(3種類)や「刈払機用笹刈刃・丸のこ刃対応防護具」など林材業用品で、カタログ「マックグリーン(vol.2)」に掲載されている全24商品。期間中、チェンソー用防護衣購入者にはデサント製高級Tシャツ、刈払機用防護具購入者には、KEVLAR軍手が進呈される。  
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  ロールクリエートのミルクメーカーに期待  
     
  ロールクリエートは、粉ミルクから必要な量のミルクを一定の濃度と温度で作るミルクメーカー「PF-100」と「PF-110」を発売、期待を集めている。「ミルクメーカー」は、電源と水を接続するだけ。「PF-100」は、プログラムコントローラーによりミルクを自動で繰り返し作れる。「PF-110」は、21Lのミルクを8分で作ることができ、作れるミルクは給湯ボイラーの能力により変動。別途給湯ボイラーが必要。  
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  細川製作所の籾すり精米機が、テレビ朝日「愛のエプロン」に“出演”  
     
  細川製作所の籾すり精米機「MR1000E」が、10月10日放映のテレビ朝日「愛のエプロン」に“出演”した。同番組は、タレントが2チームに分かれて与えられたテーマに沿って時間内に料理を作り、それをまたタレントなどのジャッジマンが評点で勝負を決めるもの。今回は3時間のスペシャル番組として放映され、おいしいごはんチームの渡哲也・藤原紀香組とレギュラーの愛エプチームの青木さやか・梅沢富美男組が対決、番組後半に脱穀した籾をその場で精米するために、「MR1000E」が登場し、おいしいごはんチームの勝利の決定打を放った。  
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  12月14日に機械化フォーラム/日農機協  
     
  日農機協(赤保谷明正会長)は12月14日、さいたま市の生研センターで機械化フォーラム2007「これからの農業を支援する農業機械化の方向」を開催する。機械化のこれまでの成果の確認と今後の課題解決に向けた新たな方向を模索することを狙いに、第1部では講演、第2部で「これからの農業を支援する新技術・装備機械」の展示・実演を行う。この展示・実演に参加する企業は、アグリテクノ矢崎、井関農機、共立、クボタ、静岡製機、鋤柄農機、新農機、スター農機、タカキタ、丸山製作所、みのる産業、三菱農機、ヤンマー農機の各社。  
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  新製品群活かし需要活性するチェンソー  
     
  日本の林業機械化を支えてきたチェンソー。今後とも林業はもちろんのこと、幅広い分野での活躍が期待されている。最近では、多様なニーズ、用途に応えた製品がラインアップされており、着実に需要を獲得し、市場の裾野を広げている。ここでは、最新のチェンソー事情とともに、風倒木処理の技術やチェンソーアートの話題などにスポットを当ててみた。  
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  機械化でパワフル林業展開  
     
  最新の森林・林業・環境機械を一堂に集めた林業機械化協会と熊本県主催による「2007年森林・林業・環境機械展示実演会」が第31回全国育樹祭記念行事として11月4、5の両日、熊本県下益城郡城南町の城南工業団地で開催される。「森林・林業・環境機械展示実演会」に名称を改めて3回目となる今回の展示会には44にのぼる企業、団体、自治体が出展し、高性能林業機械をはじめとした各種機器類の新機能の披露とともに最新技術を発信していく。  
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  井関農機・蒲生新社長が会見  
     
  去る10月1日付で井関農機の社長に就任した蒲生誠一郎社長が5日に会見し、抱負、今後の方針などを明らかにした。会見には多田進常務、鈴木俊一総合企画部長らが同席した。蒲生社長は、抱負として、従業員に対し、現場主義、組織の活性化、取り巻く人すべてへの感謝―の3点あげ、80有余年のヰセキグループの歴史のなかで、諸先輩がいろいろな場面で苦労して今日の井関農機があることをよく認識して頂きたいと申し上げた、と語った。  
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  機械化ニーズに応える/展示会に向けてメーカーインタビュー  
     
  林業界は、国の施策や外国産材の価格の高騰などの要因により、林業や木材産業の再生が図られており、活発な動きが見られる一方、森林バイオマスに関連した取り組みも徐々に目立ってきている。また、治山・治水をはじめ環境保全が重視されるなど、林業に対する新しい社会的なニーズが定着してきており、幅広い意味での林業機械の役割はこれまで以上に高まっている。こうした状況下、ここでは、高性能林業機械をはじめ、各種森林・林業・環境機械の取り扱い企業に展示会の見どころや市場の展望、営業戦略などを伺った。  
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