農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  平成20年4月7日発行 第2747号  
     
   
     
   
  食料安全保障課を設置/農林水産省が組織改正  
     
  農林水産省の組織改正が4月1日付で実施され、新たに大臣官房「食料安全保障課」と大臣官房環境バイオマス政策課「地球環境対策室」が設置された。食料安全保障課長には末松広行氏(大臣官房企画評価課長)、地球環境対策室長には木内岳志氏(大臣官房企画評価課調査官)がそれぞれ就任した。食料安全保障課は、国際的な食料需給等の情報を一元的に収集・分析し、「食料輸入国としての独自の食料需給予測モデルを確立」(末松課長)し、政策を企画・立案する。  
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  クボタが新型コイン精米機を発売  
     
  クボタはこのほど、コイン精米機の差別化商品として「クリーン精米屋・NK-CR350HCS」を開発、4月より新発売した。健康志向に対応、9段階のこだわりの「ぶつき精米」が行えるほか、設置面積が従来機の7割で済む業界最小サイズを実現。また、斬新なデザインと大型電飾看板で視認性を高めている。主な特徴は、1.新デザインと大型電飾看板による従来機からの差別化、2.健康精米機能=「健康精米ダイヤル」により9段階のこだわりのぶつき精米ができ、好みの白さを決められる―など。  
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  乗用型草刈機ラビットモアー「RM88」を発売/オーレック  
     
  オーレックは乗用草刈機ラビットモアー「RM88」(16馬力、刈幅880mm)を4月から発売開始した。同社RM86Aの後継機種で搭載エンジンの出力アップのほか、多数の新機能を装備した。デザインを一新して、精悍で力強いフォルム。旧型機の燃料タンク容量は6.4Lだが、RM88は11Lとなり、2倍弱の連続作業ができる。上位機種RM98シリーズで好評の「アシスト付き無段階刈高調整」を標準装備したので、刈高調整は軽々とできる。刈取デッキを新たに設計し、左右カバーは高張力鋼も採用して耐久性と刈取能力で大幅な向上を実現し低燃費化した。  
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  目皿式播種機TDRGシリーズ、施肥播種機TFRGシリーズ/アグリテクノ矢崎が発売  
     
  アグリテクノ矢崎は、強度と耐食性を向上させた大規模農家向け目皿式播種機クリーンシーダTDRGシリーズ(2条、3条、4条)、施肥播種機TFRGシリーズ(同)を発売した。同機は、播種装置の繰り出し軸をベアリングで保持することにより耐久性を向上させた。またフレーム・ローラアームに補強を追加して強度を向上させた。メッキはサビに強く環境に配慮したジオメット処理。取付フック部、平行リンク部も高張力鋼板で強度を向上させ、防錆処理後に塗装してある。覆土ディスクの軸受は、金属製で強度が向上した。  
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  カンショ洗浄研磨機KNKシリーズ/ちくし号農機製作所  
     
  ちくし号農機製作所のカンショ洗浄研磨機KNKシリーズが「作業能率が高く、早掘りカンショの洗浄にも対応できる」と好評を博している。同機は動力噴霧機を取り付けることで高圧洗浄ができるため、従来のブラシが届かなかった曲がりや窪みのあるカンショも洗浄できる。ロールブラシが3本、6本、8本、12本の機種があり、洗浄能力は毎時500〜2500kg。早掘りカンショの場合は、洗浄研磨機本体に傾斜を付け、連続作業でブラシ回転と高圧水によってカンショをキズを付けることなく洗浄できる。  
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  「サンパチェンス」の環境浄化能力を実証/サカタのタネ  
     
  サカタのタネは、3月25日午後に、同社敷地内のグリーンプラザにおいて、環境浄化植物として優れた能力を発揮する鉢物・花壇用草花「サンパチェンス」の記者発表会を行った。同社では、「サンパチェンス」の環境浄化能力に着目。今回、その能力が優れたことを実証したため、発表を行ったもの。実験の結果、従来の花き園芸植物と比較して、浄化能力は、二酸化窒素が5〜8倍、ホルムアルデヒドが3〜4倍あり、二酸化炭素の吸収能力が4〜6倍ほど高いことが実証された。  
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  オリジナル販促品・レジバッグとハット発売/小島竹夫商店  
     
  小島竹夫商店は、宣伝帽子や作業服、ユニホームのほか、エプロンなどオリジナルな販促商品を企画し、JA、農機販売店、林業機械店、メーカーなどへ納入、品揃えの豊富さで重宝がられている。このほど、「レジバッグ」とカジュアルな帽子「ハット」を企画、本格的に売り出した。「レジバック」は、ポリエステル素材のおしゃれなバックで、サイドファスナーを下ろすと両サイドが広がり、開けやすい。「ハット」は、おしゃれ度がアップ、日差しが気になる日に欠かせないカジュアルな帽子。コーディネイトしやすいブラックとベージュの2色がある。  
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  サタケが選別・加工総合センターを開設  
     
  サタケは3月28日記者会見し、広島本社ショールーム内に新設した「選別加工総合センター」を4月1日にオープンすると発表した。同センターは、依頼のあった原料を光選別機など最新鋭の選別機・加工機でテストし、処理効果を短時日で確認できる施設。食品用・工業用を問わず幅広い原料に対応できる。同社ではこれまでも、米麦の分野に留まらず食品分野や工業分野など様々な業界企業から、原料選別の要請を受けてきた。同センターの完成を機に「加工・選別試験サービス」の取組みをさらに強化し、様々な業界へ向けソリューション営業を展開、技術の普及を図っていく。  
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  日農機が十勝で2008農業機械展開き成果上げる  
     
  日農機は、3月29、30の2日間、十勝農協連家畜共進会場「アグリアリーナ」において、ニチノーグループ「2008農業機械展」を開催した。今回は、ビートハーベスタ「ピタROW(ろう)くん」に新たに加わった「LX-660T」をはじめ、早慣カマボコ培土器「SKR-75」や異次元鎮圧ローラー「まんべんローラー」などの人気商品が注目を集め、多数の農家が来場、予想以上の結果を残した。「ピタROWくんLX‐660T」は、大規模化が進み長い畦の作業に対応するために大容量のタンクを採用しており、アーチ型デザイン大型ハイダンプなどが特徴。  
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  無洗米コイン精米処が活躍/マルマス機械  
     
  マルマス機械が昨年10月に発売した無洗米コイン精米処「HS-302M型」が順調だ。同社によると、発売当初は07年産米が過去最低の水準に落ち込み苦戦したものの、ここにきて米価が持ち直し、反対に小麦など他の食料品の値上げが相次いでいることから、米見直しが追い風となり受注増につながっている。同機は、能率は玄米300kg/時で、無洗米基準の濁度40ppm以下に仕上げる。残米ゼロはもちろん、新開発の精米部には7分から無洗米まで幅広く搗精できるように新たに「ロングロール・ワイド金網」を採用、操作パネルも見やすく、客室も明るく広い。  
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  ヤンマー農機第十八回学生懸賞論・作文入賞作品集を上梓  
     
  ヤンマー農機学生懸賞論文・作文募集運営委員会(阿部修司委員長・事務局=ヤンマー学院研修部)はこのほど、「第十八回学生懸賞論文・作文入賞作品集」を上梓した。ヤンマー農機学生懸賞論文・作文募集の。、文の部では大賞1編、特別優秀賞2編、優秀賞5編、佳作10編が、作文の部では金賞1編・銀賞5編・銅賞10編が入賞した。本作品集は、上位に入賞した論文計8編、作文計6編を全文掲載し、論文佳作、作文銅賞各10編は要旨のみ紹介している。  
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  さくらまつりで勢い/ヤンマー農機東日本福島カンパニー  
     
  ヤンマー農機東日本福島カンパニーは3月28〜30の3日間、会津若松市の同社会津センターで31回目を迎えた「さくらまつり」を開催、管内約2000軒の農家を動員し、ヤンマー新製品の数々を披露した。県内でも集落営農の取り組みが進んでいる会津地区、それだけに担い手対応は今後の実績を左右するポイントとなっており、クローラトラクタCTシリーズや乗用田植機VPシリーズなど、春本番を前に各機種の省力化・効率化性能を積極的にアピール。阿部社長は、「動員数は計画を上回るかもしれない」とし、目標達成に意欲をみせた。  
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  バイオガスで新組織/コーンズ・エージー  
     
  コーンズ・エージーは1日、同社環境エネルギー事業部と同社の親会社に当たるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドのエコロジー部門を統合、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの社内カンパニーとして「コーンズ・バイオガス」を発足させた。コーンズ・バイオガスは、札幌に本部、帯広と東京に支店を置き、家畜糞尿、食品残渣、生ゴミなどの有機性廃棄物のリサイクルおよびその再資源化ニーズに的確に応えるべく、コーンズ・エージーと緊密な連携を保って事業展開していく。  
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  カンリウ工業の蕎麦製粉機「臼挽職人」が好評  
     
  カンリウ工業が、さきに発売した蕎麦(そば)の実を挽く製粉機「臼挽職人」(型式はKP90)が大きな反響を呼んでいる。地元紙で紹介されたり、蕎麦打ち愛好家の間でクチコミで広がりを見せ、同社では「狙い通りの動き」としている。臼挽職人は、「蕎麦の実の挽き立てにこだわっていただくために開発した」とし、地場の特産物であるソバの生産拡大、消費拡大を支援することを兼ね「蕎麦打ちを極める第一歩」として提案した。7万9800円(税抜き)で蕎麦打ち道場、趣味から段級位認定者となった愛好家などを対象に販売している。  
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  麻場発売の門型スプレーの考案者・倉本さんがNHKで紹介  
     
  麻場がイチゴ・花卉栽培農家向けに発売している「門型スプレー高設用1型」(型式はGSH-01)の考案者である長野県小諸市の農事法人組合布引施設園芸組合の代表・倉本強さん(64歳)が、このたびの第37回日本農業大賞を受賞(個別経営の部)し、その授賞式(3月22日)の模様と倉本さんの営農の特徴、日頃の作業への取り組み状況が、去る3月30日午後8時からNHK教育テレビで「大きな安心を実らせよう第37回日本農業大賞」として全国に放映された。GSH-01は、倉本さんが4年の歳月と5回の試作を重ねて考案し、麻場が商品化した。  
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  国内・海外で1550万台生産/陸内協・20年度見通し  
     
  日本陸用内燃機関協会(林守也会長)はこのほど、「平成20年度(2008年度)陸用内燃機関生産(国内、海外)と輸出当初見通しについて」まとめ、発表した。それによると、国内生産は前年並み、海外生産、輸出は前年実績を上回る見通しだ。特にディーゼルエンジンは、国内、海外ともに増加が見込まれている。ガソリンとディーゼルを合わせた平成20年の国内生産台数見通しは、前年比100.9%の770万2000台、海外生産は、同6.8%増の779万3000台との見通し、生産ボリュームを着実に増やしている。一方、輸出は、合わせて同8.7%増の376万8000台としている。  
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  農機レンタル実施/JA全農が臨時総代会  
     
  JA全農は3月28日、都内のホテルパシフィック東京で、第40回臨時総代会を開き、平成20年度事業計画書などを承認した。20年度経営計画における取扱高は5兆3120億円(19年度計画比101%)で、このうち農業機械は1263億1300万円の計画とした。生産資材事業として、新たなコスト低減策としての農機レンタルモデル実証事業に取り組む。「生産資材コスト低減チャレンジプラン」などの実践による事業競争力の強化を掲げ、HELP農機の取り扱い拡大、韓国トラクタやJAグループ独自型式等、担い手向け商品の取り扱いによる農機価格の引き下げなどに取り組む。  
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  日農工が従業員功労者20社23名を決定  
     
  日農工(幡掛大輔会長)は3月26日開催の第105回理事会において、第47回従業員功労表彰受賞者20社23名を決定した。表彰式は5月30日、都内の虎ノ門パストラル・ミモザで行う。  
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  生産調整を確実に/JA全中が大会  
     
  JA全中(宮田勇会長)は3月28日、都内の東京會舘で、「全国計画生産推進大会〜米の需給安定と水田農業の確立をめざして」を開き、生産調整の確実な実施に一丸となって取り組むことを確認した。冒頭、あいさつに立った宮田会長は「計画生産に取り組む生産者を全力で支援していく」と決意を表明し、水田有効利用の重要性を踏まえた飼料用米、大豆等の取り組み強化を訴えた。大会には、集荷・販売団体なども参加し、一丸となって取り組みを行う大会宣言を採択した。  
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  LED利用の選別機/産学官連携による新技術開発成果でサタケが発表  
     
  農林水産省は3月31日、東京都港区赤坂の日本自転車会館において、平成19年度事業「産学官連携による食料産業等活性化のための新技術開発」の研究成果発表を行い、農業機械・機器に関連した研究として画像処理を応用した穀物選別技術の発表や農産物ペースト加工、バイオディーゼル燃料の製造などについて研究成果が示された。なかでも「最新画像処理技術を応用した高性能穀物選別機の開発」についてサタケが発表した。  
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  脱着装置付き運搬車/国の研究開発事業で実用化  
     
  農林水産省の補助事業である「産官学連携による食料産業等活性化のための新技術開発事業」で「脱着装置付き運搬車」が開発、実用化された。イワフジ工業が研究実施機関、高知県立森林技術センターが連携研究機関として平成18、19の2年度をかけて開発に取り組んできたもので、通常の木材運搬車を使用した場合の作業で発生するグラップルなどによる丸太の積み込み、荷降ろしでの待ち時間の解消に着目、コンテナ式の荷台を簡単に取り付け、取り外しのできるリフト装置を装着した運搬車を開発することで作業時間の短縮を実現した。  
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  国産材の供給増加見込む/20年度木材需給見通し  
     
  林野庁は3月28日、「平成19年木材(用材)需給実績見込み」及び「平成20年木材(用材)需給見通し」について発表した。それによると、平成19年の木材(用材)の総需要量は、前年よりやや減少し、対前年比5.0%減の8242万立方m程度になる見込み。一方、20年度の総需要量は、前年見込み比2.5%減の8036万立方mと見通している。国産材の供給量は同0.9%増の1838万立方m程度と引き続き増加を見込んでいる。  
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  林道の課題探るシンポジウム/森林利用学会  
     
  森林利用学会(酒井秀夫会長)は3月29日、都内府中市の東京農工大学農学部で2008年森林利用学会シンポジュームを開始した。「それでも道がいる―林道・作業道のかかえる課題と未来―」と題して、これから効率的な森林施業を進める上で避けて通れない林道・作業道整備の現状を確認するとともにこれからの方向性を検討した。  
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  カービング仕様のチェンソー新発売/スチール  
     
  スチールは、世界初のカービング専用のソーチェーン(1/4ピッチ・RMS)を装備した、「MS192C」(排気量30.1cc)と「同192T」(同)のカービング仕様モデルのチェンソー4型式を4月1日より新発売した。同チェンソーは、カービング用ガイドバーに対応する、世界初のカービング専用のソーチェーンと、軽量でスリムなSTIHLカービングガイドバーを採用。樹木の彫刻作業や、精密なケア作業にスムーズかつスマートにカービング作業が行えるチェンソーとなっている。  
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  ヤンマー産業が低価格な電動刈払機  
     
  ヤンマー産業はこのほど、環境負荷低減型商品の一つとして、充電式バッテリー刈払機の新型「ヤンマーバッテリー刈払機YBK20R-T1」を新発売した。従来のAC小型電気式草刈機を大幅に上回るハイパワーを有し、使用時間も連続30〜45分を実現しながら、税込み価格6万3000円と、電動最安価を打ち出している。新商品は、バッテリーを作業者が腰に装着するセパレートタイプ。そのため、手元重量はわずか3.1kgと極めて軽量となり、操作が楽に行える。  
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  新体制で社員の士気高める/和同産業  
     
  和同産業は3月28日、社内のビジネスミーティングを実施、新体制下における社員の結束を固めた。同社は、第68期の今期(2008年1〜3月)を経て、次期からは決算期を4月〜翌年3月に変更する。ビジネスミーティングは、これに合わせて従業員の士気を高める、いわば社員決起大会の意味合いがある。製品開発面では、主柱をなす除雪機においては、27〜40馬力クラスの業務用を中心にさらなるシリーズ拡充を図り、また、農機部門製品についても幅広い視野で開発に当たり、順次新たな商品を市場投入していく方針だ。  
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  ニーズ高まる野菜・畑作関連機械  
     
  国産農産物見直しの機運が高まっている。とりわけ、食品産業などで大半を輸入に頼っている野菜・畑作物は、中国産冷凍ギョウザ問題などを契機に、国産ニーズが急速に高まり、価格も上昇。消費者が中国産などを敬遠する動きが強まり、これらが国産野菜拡大の追い風となっている。一方では、米の作付過剰により米価が大幅に下落したことから、今年は生産調整の確実な実行が課題となっており、転作の取り組み推進が見込まれる。こうした状況下、野菜・畑作関連機械に対するニーズも高まるものとみられ、この機を捉えた市場拡大に努めたい。  
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  商品力活かし商機つかむ佐賀県農機市場  
     
  佐賀県下の農機需要は05年、06年と2年連続して減少し、累計で2割減とみられる。しかし07年は5%復調した。担い手政策にともなう「買い控え」現象は一段落した。しかし復調はJA中心で、補助事業依存率が1割と高い。農家の高齢化にともなう、市場の長期縮小要因は変わらない。農機流通業は「利益の上がる売上げ構成」を目指して、合理化し大型機販売への注力や農機周辺商品にもセールスを拡げるなど、方向転換に取り組んでいる。  
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  休耕田でバイオ稲栽培/「イネイネ・日本」プロジェクトの活動を聞く  
     
  バイオエタノールが再生可能で、カーボンニュートラルであることから注目され、国のバイオマス政策の後押しもあり実用化に向けプラントの建設も進んでいる。これに注目、稲を中心とした日本型バイオエネルギーを提唱してきたのが東京大学の「イネイネ・日本」プロジェクトである。「休耕田を活用して稲のバイオエタノール製造を」と提唱する、代表の同大学大学院農学生命科学研究科教授・森田茂紀氏に、設立の経緯・活動、課題と展望などを伺った。  
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  農業の揺るぎない地位/視察団員・小野氏(ホクトヤンマー)のレポート  
     
  フランス・スペインの視察を通してあらためて感じたのは、産業としての農業の地位の違いです。両国とも日本と同様に農業就業者の減少が問題になっているようですが、基幹産業としての揺るぎない地位が確立されています。その産業土台に乗っている農機業界の勢いは、やはり日本とは比較できるものではありません。しかし、高い技術や品質を誇る日本メーカーには、きっと何かができるものと思います。なぜか「日本で欧州に勝てるものはないか」ということが気になって仕方ありませんでした。  
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