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農経しんぽう |
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平成20年5月12日発行 第2752号 |
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食料・農業・農村政策推進本部が「21世紀新農政2008」 |
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政府は7日、総理官邸で食料・農業・農村政策推進本部と食料の未来を描く戦略会議合同会議を開き、食料の未来を描く戦略会議メッセージを決定、首相に手渡すとともに、「21世紀新農政2008」を決定した。新農政2008は「食料事情の変化に対応した食料の安定供給体制の確立に向けて」とのサブタイトルを掲げ、食料自給率向上を目指すとしている。決定に当たり福田首相は、「農政が変わったと誰もが認められるような政策を、待ったなしで推進していくことが必要である。若林大臣を始め関係閣僚が一体となって確実な成果が得られるように進めて欲しい」と語った。
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食の未来へメッセージ/食料の未来を描く戦略会議 |
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食料の未来を描く戦略会議(生源寺眞一座長)は7日、総理官邸で第7回の会議を行い、メッセージ「食料の未来を確かなものにするために」をとりまとめた。同メッセージでは、1.界の食料事情は深刻化、2.我が国の食料供給力は弱い、3.食生活の乱れが引き起こすさまざまな問題、4.長期的・戦略的な取り組み、5.食料の安定供給は国の責務―について述べ、最後に「食料の未来を確かなものにするために」で国をあげた取り組みの推進を求めている。
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7割が食育に関心/内閣府調査 |
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内閣府食育推進室はこのほど、「食育に関する意識調査」の結果を発表した。それによると、食育に関心がある人の割合は前回調査より5.6ポイント増加し7割を超え、食育への関心が高まっていることが分かった。食育への関心度は、「関心がある」が39.0%、「どちらかといえば関心がある」が36.1%で、合わせて75.1%が関心がある。一方、「食事バランスガイド」等を参考にしている人の割合は56.7%で、前回の58.8%より減少している。
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新技術機械化体系導入研修など実施/農業技術研修館 |
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農林水産省農林水産研修所農業技術研修館(茨城県水戸市)はこのほど、平成20年度の研修計画を決め、受講者の推薦受付を開始した。研修には、1.新技術機械化体系導入研修、2.農作業安全研修、3.農業機械整備研修―とがあり、新技術機械化体系導入研修では、ねぎの収穫・調製機械化体系導入コース、環境保全型農業推進のための水稲精密農業技術導入コース、露地野菜作における肥料・農薬施用量削減技術導入コース、自給飼料増産のための高品質飼料収穫機械化体系導入コースなど7コースが設けられた。
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中国向けの精米輸出でルールを確立/日中間で合意 |
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農林水産省は7日、日本産精米の中国向け輸出条件の協議がまとまり、恒常的輸出条件が確立したと発表した。精米の具体的なくん蒸処理方法等の細部条件について技術的協議がまとまったもので、輸出検疫のルールが確立したことで、今後、よりスムーズに精米輸出が促進できるものと期待される。今回まとまった内容は、くん蒸処理の際の再汚染防止措置として、くん蒸倉庫については、予め3カ月間のトラップ調査と、くん蒸処理の都度の1カ月のトラップ調査を実施すること―など。
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サタケが光選別「海苔選別機」を発売 |
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サタケはこのほど、異物の混入した海苔や穴が開いたりしている海苔の不良品を選別除去する光選別機「海苔選別機」を開発、5月20日から販売を開始することを明らかにした。新開発の「海苔選別機」は、海苔を1枚ずつ判定し不良品を除去する光選別機。板状の乾燥海苔(210mm×190mm)に混入した異物をCCDカメラで検出する。海苔の製造工程で板状に加工する工程でエビや糸くずなどの異物が混入したものや加工機から脱落した塗装片が海苔に付着したもの、また、穴が開いたり角が欠けたりしたものも不良品として選別する。
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スチールが背負式刈払機を発売 |
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スチールは、高出力で低振動を実現したパワフルエンジンを、軽量アルミフレームに搭載した新型背負式刈払機「FR2400」(排気量22.2cc)と「FR2602」(同25.6cc)の2型式を12日より新発売した。新型背負式刈払機は、同社・肩掛式刈払機FS2400と同2602に搭載している出力0.8kWと同0.95kWの高出力エンジンを、新開発のアルミニウム製のシンプルなフレームに搭載。この新軽量フレームと力強いエンジン出力の組み合わせにより、快適な作業を実現する。
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片倉機器工業が乗用野菜移植機を新発売 |
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片倉機器工業はこのほど、長ねぎ・にら用の半自動1人乗りカタクラ野菜移植機「PNF-3」を新発売した。3馬力のガソリンエンジンを搭載し、作業能率は長ねぎが8〜12時間/10a、にらが4〜8時間/10a。同機は好評の従来機をさらに使いやすく、植付精度をアップしたもので、主な特徴は、1.慣行苗を移植することでコスト低減が図れる、2.ピッチベルトに苗を載せるだけで植付けピッチが決まり等間隔に植え付けできる、3.作溝機で溝を掘りネギ根に覆土し、鎮圧する―など。
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プランター&ファーテライダー発売/北海農機 |
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北海農機は、Wオーガー容量繰出しにより正確な施肥ができ、収穫量のアップにつながる「北海式プランター&ファーテライダー(HFJW-4D〜HJPW-4D2M)」を発売した。「北海式プランター&ファーテライダー」は、技術と経験とアイデアから開発された、新機構採用の高性能施肥播種機。凹凸圃場でも、正確な施肥量で収量アップが期待できる。作業速度に対する施肥量の変動が小さく、また、傾斜に対する施肥量の変動も小さいのが特徴。
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さつま芋洗機連動の水槽コンベアを発売/高橋水機 |
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高橋水機はこのほど、同社・さつま芋洗機「20BSVW型」に連動して作業できる水槽コンベアー「SWCOV4-4」を開発、本格的な発売を開始した。同機は、貯蔵していたさつま芋を、水槽に浸すことにより、掛け水をすることなく、より効率的に連続洗浄が行えるコンベアー。凹凸回転ブラシと動噴によって不定形のさつま芋をまんべんなく洗浄する20BSVW型に対応するもので、インバータ付きで毎時500〜1800kgの処理能力がある。オールステンレス製のため錆びず、清潔に作業が行える。
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タカキタが細断型コンビラップを実演 |
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タカキタは、4月30日に北海道立根釧農試で行われた「細断型ロールベーラを利用した良質飼料の低コスト生産による経営改善と飼料高騰に挑戦する新給与技術の研究会」の最新機械デモに細断型コンビラップMW1210およびバーチカルフィーダVF12000を出展。効率的で低コスト化につながるシステム機械技術として参加者から高い関心を集めた。MW1210はロールサイズは幅1m、直径1m15cm。これに850kgから900kgのエサを詰め込む作業をこなす。ベール梱包後、即フィルムで密封するため、収穫から給餌のための開封までのロスが少なく、効率的な作業を実現した。
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ミズタ工業の「石臼一番」に高い関心 |
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ミズタ工業では、小型電動石臼製粉機「石臼一番」への問い合わせが多く寄せられている。発売以来、5年が経過、年々関心が高まっており、今では農村部だけでなく、都市部や都市近郊からの引き合いも多いという。今後、団塊の世代の増加に伴い、誰にでも手軽に、こだわりの蕎麦作りが楽しめる「石臼一番」は本物志向や健康にこだわる団塊世代に代表される新規客、新しい需要層に向けた格好の商材とみられ、今後の動向が注目される。
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意匠権活用で評価受け知財功労賞/前田金属工業 |
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前田金属工業はこのほど、平成20年度「知財功労賞」・「産業財産権制度活用優良企業等表彰」の「特許庁長管表彰(意匠活用優良企業)」を受賞した。同社は意匠権の活用について、1.出願に対する高い登録率=無駄な出願をしていない、2.登録意匠の実施・活用状況=意匠登録したものを実際に多数販売している(意匠権の実施率が高い)、登録意匠の製品がグッドデザイン賞を受賞し、効果的にPRしている―などが高く評価されたもの。
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期待集めるプランターとグレンドリル/田端農機具製作所 |
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田端農機具製作所は、「タバタプランターTB-4D」と「タバタグレンドリルTD-14TD」を発売、能率性の向上などを評価され、期待が高まっている。「TB-4D」は、コーン、大豆、麦、ソバ、その他豆類などに最適な畦切り両面ディスクコルター装備した、施肥・播種の万能4条型のプランタ。「TD-14TD」は、麦作の機械化栽培により地力の増進と輪作体系の確立に貢献できることから農家の信頼を得ている。
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ブラント本社がソーチェーンメーカーのカールトン社を買収 |
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ブラント・ジャパン株式会社カッテング・システムズの本社、ブラント・インターナショナル社(米国オレゴン州)は2日、ソーチェーンの製造メーカーであるカールトン社(本社・米国)を6300万ドル(約66億円・1ドル=105円換算)で買収したことを明らかにした。カールトン社は1963年に米国オレゴン州で設立。従業員400名で年商は約5700万ドル(約60億円)、ソーチェーンを主体に世界マーケットに販売を進めている。
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低コスト作業システム構築事業で四国にモデル林を設置/林野庁 |
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林野庁は、路網と高性能林業機械等を組み合わせた低コスト・高効率な作業システムの整備と普及促進を図ろうと平成19年度からスタートさせた「低コスト作業システム構築事業」をさらに拡充する。20年度事業では、19年度に11カ所だった実証モデル林を四国に1所設け8ブロック12モデル林に増やすとともに、システム開発にモノレールやハーベスタ・ウインチさらには国の事業で開発された「脱着型フォワーダ」など、新たな機種を取り入れて作業体系の実証に取り組む。また、OJT研修により優れた技能を持つオペレータの養成を進める。
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ハスクバーナの高度技術学ぶ/青い森農林振興公社の伐木造材講習会 |
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青い森農林振興公社は4月23日、青森県野辺地町の県畜産試験場で「ハスクバーナトレーニング」による伐木造材講習会を開催した。現場で技術指導に当たるグリーンマイスターを対象とした催しだけに、ハスク社のO・アントンセン氏がみせた技術は安全作業の原則に則したハイレベルで合理的なものだった。同公社の小田桐久一郎(現・青森県国有林材生産協同組合参事)、神鉄平の両氏に、研修会の目的、作業現場に活きる技術のポイントなどを聞いた。
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増える屋上緑化/壁面と合わせ200ha超える・国交省まとめ |
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国土交通省公園緑地課緑地環境推進室はこのほど、「屋上・壁面緑化空間は新たにどの程度創出されたのか―全国屋上・壁面緑化施工面積調査について」をまとめ、公表した。昨年に引き続く調査で、屋上緑化及び壁面緑化の施工に関わっている全国の造園建設会社やゼネコン、施工会社など計397社を対象に実績を尋ね、集計した。回答率は50.9%。それによると、平成19年中に新たに屋上緑化されたのは約29ha。壁面緑化は4.9haで行われた。
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シーズン迎え展示会に活発な動きがみえる北海道畑作・酪農市場 |
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ここ2、3年思わしくない状態が続いた畑作・酪農は、北海道の農業に占める割合が高く、まさに牽引的な存在であるだけに影響が大きかったが、「ようやく薄日が射してきた」という声が聞かれ、農家にも少しずつ活気が見えてきている。それを支える農機市場も、トラクタをはじめとした各種機械の動きは例年と比較して若干上向きの印象もあり、販売サイドは例年以上に積極的な展開を行っている。展示会には熱心な農家がつめかけ、来場者数は例年と変わりなく、潜在的なニーズが高く、昨年よりも成約が良好となっている。本格的な作業シーズンをむかえ、期待高まる北海道畑作・酪農にスポットを当てた。
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価値高める北海道畑作・酪農 |
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海外農産物との競争、農業収入の実質的な減少、農業従事者の高齢化といった様々な課題をかかえる北海道農業ではあるが、小麦や乳製品価格の高騰、毒餃子事件をはじめ輸入食品への不信感などの要因により、安心・安全でおいしい国内農作物への消費者ニーズはこれまで以上に高まっており、果たさなければならない役割は大きい。特に、最近は、「食」に関する論争が一段と熱を帯び、食べ物は健康や医療、教育、社会的な規範などに関する重要なキーポイントにもなっており、日本の食料基地「北海道」の存在価値がますます高まっている。
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綿密、活発な仕掛けで浮上図る鹿児島県農機流通 |
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07年度の鹿児島県農機市場は、前年より約5%縮小した。水稲の規格外米が多発し、子牛価格がピークを超えて下落、他の作物も悪条件が重なり売上高が減少している。市場を下支えした商品は大型機、高性能機や中古機、飼料生産・畑作用機械、ティラー・管理機だ。条件が悪いなかでも、各銘柄で新商品効果は確実に発揮された。農機流通業は従来より小規模なミニ実演を増やし、社員研修や農業生産に合わせた地域戦略や拠点整備など、中長期的な取り組みも着実に進めている。
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バイオ燃料に世界が注目/海外食料需給レポート2007をみる |
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農林水産省総合食料局はこのほど「海外食料需給レポート2007」で、中国やインドなどの経済発展による食料需要の増加や世界的な気候変動、バイオ燃料用の穀物需要の増大といった需給構造要因をもとに今後の食料需給動向を展望した。中長期的にみた需要動向と生産拡大の制約要因として、人口増加や食生活の変化に加えてバイオ燃料原料という新たな需要増大が見込まれるほか、世界の農産物需給をめぐる種々の制約要因や農産物貿易の特殊性などがある。ここではその概要をみた。
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