農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成22年9月6日発行 第2861号  
     
   
     
   
  総額2兆4875億円/23年度の農林水産予算概算要求  
     
  農林水産省は8月31日、総額2兆4875億円とする平成23年度農林水産予算概算要求をまとめ、財務省に提出した。戸別所得補償の本格実施の予算は、当初の民主党部門会議での要求額より増額し、7959億円を要望。水田活用の所得補償交付金も、都道府県の判断で畑作物を対象にできるように増額した。農畜産業機械等リース支援事業は20億7000万円、農作業安全緊急推進事業は前年比10倍超の1億1800万円を要求した。また、組織・定員要求では、米麦政策を生産局に一元化し、「農産部」を設置。6次産業化を推進するため総合食料局を「産業局」に再編する。農林水産技術会議、同事務局は残す。  
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  概ね「平年並み」で推移/8月15日現在水稲作柄  
     
  農林水産省が8月31日に発表した平成22年産水稲の8月15日現在における作柄概況によると、早場地帯(19道県)の作柄は概ね「平年並み」と見込まれる(「やや良」4県、「平年並み」13道県、「やや不良」2県)。5月下旬から6月上旬の低温等の影響により、分げつが抑制され、北陸の一部地域を除き全もみ数が平年並みまたは少ないと見られるが、登熟は順調に推移していると見込まれるため。一方、遅場地帯(沖縄県の第二期稲を除く27都府県)の生育は、西日本を中心に6月中旬から7月中旬の日照不足等の影響により分げつが抑制され、「平年並み」や「やや不良」で推移している。  
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  農機業界と協力/秋の農作業安全確認運動で推進会議  
     
  農林水産省は1日、省内会議室で、農作業安全確認運動推進会議を開き、秋の農作業安全運動の展開と農作業安全対策の強化について確認した。会議にはメーカー、団体が出席し、それぞれの取り組みを報告した。会議には井関農機、クボタ、三菱農機、ヤンマーのメーカーや全商連、日農工、日農機協、全中、共済連、農業法人協会など団体が出席し、秋の農作業安全運動に協力して取り組むことを確認した。  
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  スチールが防護用の高級ヘルメット発売  
     
  スチールはこのほど、最新テクノロジーと最高の素材を使用した高級ヘルメット「ADVANCE・アドヴァンス」を新発売した。同製品は、チェンソーや刈払機などの作業時に、より安全にかつ快適に行える防護用品(厚生労働省安全検定認証品)で、斬新なデザインと機能性に優れた新世代のヘルメット。ツイストロックにより、それぞれの頭の形状にあわせ、簡単に調整でき、ジャストフィットする。また、着脱もワンタッチバックル式(あご紐付き)で簡単に行える。  
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  キルパー液剤土壌処理機のクローラ型/有光工業  
     
  有光工業は、キルパー液剤専用土壌消毒機として今年からクローラタイプのDSK-5CiW(4馬力・処理幅75〜100cm)を発売している。作業者にも環境にも優しい土壌消毒剤・除草剤として普及が見込まれるキルパー液剤を、圃場条件に影響されずに施用できる機種として注目を浴びそうだ。連続注入式の同機は安定した走行ができるため、注入処理が作業者の力仕事ではなく、効率的にできるようになった。また、注入刀がクローラ外幅より10cm外側に出ているため、圃場の端まで確実に処理が可能。  
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  目立てが簡単なチェンソー/新宮商行が発売  
     
  新宮商行はこのほど、自動目立て装置“パワーシャープ”を標準装備した一般用チェンソー「efco137PS」(排気量=35.2cc)を9月下旬より新発売する。同チェンソーは、目立てと同時に砥石を補正する画期的機構の自動目立て装置“パワーシャープ”を装備しており、常にソーチェーンが新品同様の切れ味を保持できる。バー先端に同製品を装着、チェンソーを稼働することにより、ラウンド砥石が上刃3個を同時に目立てができ、さらに、目立てと同時に、ダイヤモンドレッサーにより、削れて溝のつくランド砥石を平らに補正、これまでにない目立て機構となっている。  
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  カラスを光で撃退/福井熱処理の「カラスなぜ逃げる?」  
     
  福井熱処理・環境事業部発売のカラス撃退グッズ「カラスなぜ逃げる?」が、カラス害に悩む農家の人気を集めて話題を呼んでいる。鳥類は目の構造上、光の波長が変化するものに警戒心を抱くが、同製品はこの習性を利用。T字型パイプの両端に短い支柱を立て、反射体を張り渡してらせん状にねじるだけの簡単な構造だが、この反射体がラメ素材のらせん構造のため、風に揺らぎ、常に不規則な動きをしながら光を反射するのがみそ。畑などに同製品を設置すると、これを異常に怖がり、エサがあってもそばに近づくことができない。  
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  産業用ラジコン送信機「新型エコ」発売/エイチビーシー ラディオマティック ジャパン  
     
  エイチビーシー ラディオマティック ジャパンは、産業用ラジオコントロール用送信機の「新型エコ」を9月から発売する。ジョイスティック2本、プッシュボタン最大6個、トグルまたはロータリースイッチ最大2個を搭載して、バッテリー込みで1.5kgと軽量。IDデータをインプットした非接触の電子キーを標準搭載している。オリジナル送信機が壊れた場合、電子キーを抜き取り同じ仕様を持つ別の送信機に差し込むと、スペア送信機として使える。送信機が故障した場合のダウンタイムを最小限に抑えることが可能。  
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  畑作用土壌処理除草剤「ボクサー」発売/シンジェンタジャパン  
     
  シンジェンタジャパンは、8月10日に新規畑作用土壌処理除草剤「ボクサー」の農薬登録を取得した。登録番号は第22775号。「ボクサー」は、スイスのシンジェンタ社が開発した有効成分のプロスルホカルブを含み、イネ科から広葉まで、幅広い雑草防除が可能なだけでなく、近年問題化している既存薬剤(ジニトロアニリン系、スルホニルウレア系)への抵抗性スズメノテッポウに対しても卓越した効果を示す。  
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  三菱農機が30周年記念誌を発刊  
     
  三菱農機は7月30日付で、30周年記念誌を発刊した。同社は1980年2月1日、佐藤造機と三菱機器販売が合併し発足、ことし2月、設立30周年を迎えた。現在会社をあげて30周年キャンペーンを展開しているが、その一環となるもので、昨年12月に編集委員会が発足(委員長は山中正雄総務部長)、編纂に当たってきた。記念誌はA4判、本文72ページの体裁で、1ページ目に社是を墨字で大きく掲げ、次いで清水社長の挨拶。鴨下明治、坂田壤、寛司万人、愛川展功の歴代社長らが祝辞を寄せている。  
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  諸岡がトラクタのレンタルを開始  
     
  諸岡は、9月1日より茨城県内を中心に農業用トラクタのレンタル事業を開始した。貸し出す農機は、韓国、大同工業製の40馬力キャビン付きトラクタ。同トラクタは、パワステ・4輪駆動・倍速ターン・自動水平制御・自動耕深など高性能で、しかもシンプル機能のため、乗り慣れない農家(作業者)でも簡単に操作できるなどの特徴がある。レンタルシステムは、同社より各農機店にトラクタを貸し出し、そのトラクタを農家に数日単位(1日でもOK)にレンタルする。前もって予約を入れれば、希望の日時に迅速に納品できる体制を整えているとしている。  
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  ホンダが除雪機W早得キャンペーン  
     
  本田技研工業は9月1日から「ホンダ除雪機W(ダブル)早得キャンペーン」を開始した(11月30日まで)。特典を2つ用意し、その1は全モデルに盗難補償2年、2はハイブリッド除雪機購入者には、ハイブリッド除雪機誕生10周年を記念して、抽選で100台に1台、JCBギフトカード10万円分をプレゼントする。対象者は、期間中に日本国内の販売店で新品のホンダ除雪機(2010年カタログ掲載モデル)を購入のうえ、「お客様登録」を行った者。応募方法は製品保証書に同梱されている「お客様登録カード」に記入のうえ、投函することで自動で行われる。  
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  イチゴの水耕栽培と観光農園事業のセミナー/布引施設園芸組合とクリスティ  
     
  農事組合法人・布引施設園芸組合とクリスティは、9月25日に布引施設園芸組合で「殺菌消毒機能を持つ水耕栽培用養液循環システムと、それを用いたイチゴの生産販売および観光農園事業に関するセミナー」を開催する。奈良県農業総合センター・病害防除チームの平山喜彦氏が「イチゴ炭疽病の発生生態と防除」、大阪府食とみどりのセンターの草刈眞一氏が「養液栽培の病害と対策」、布引施設園芸組合の倉本強理事長が「植物工場によるイチゴの通年出荷」、奈良先端科学技術大学院大学の光井将宇氏が「農商工連携事業と第6次産業」について講演する。  
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  除雪機を安全に使う/日農工の除雪機安全協議会がチラシ作成  
     
  日農工(蒲生誠一郎会長)の除雪機安全協議会(酒井征朱代表幹事)は、歩行型除雪機による事故を防ぐために守るべき4つのポイント、1.人がいる時は使わない、2.雪かき棒を使って、3.エンジンを掛けたまま離れない、4.後方注意―呼びかけるチラシを作成した。チラシは5万枚を用意。販売店を通じて除雪機の使用者に配り、啓発していく。ポイントとしては、「作業中に絶対にまわりに人を近づかせない」、「雪詰まりを取り除く時は、エンジンを停止し、必ず雪かき棒を使う」「作業の時以外は、必ずエンジンを停止する」「後進する時は、足もとや後方の障害物に気をつける」ことを訴えている。  
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  未来創る主役は農業/山形農機まつり農機ショー  
     
  第60回山形県農林水産祭の一環として、「第87回山形農業まつり農機ショー」が、4〜6の3日間、東村山郡中山町長崎の最上川中山緑地公園内で、山形県農機協会、山形市、中山町の主催、山形県の後援により開催される。3年前から9月の第1日曜日をはさむ3日間に固定することに日程が決定。豊穣の秋を期待する農家が多数来場することが予想されている。同農機ショーは、大正10年に第1回が開かれて以来、戦争中など一時中断した時期もあったが、90年間にわたって来場者の多くの支持を集め、長い歴史と伝統に裏付けられて確固たる地位を築いてきた。  
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  活力ある営農を展開する山形の農家  
     
  山形県は、県民と国民の生命(いのち)を支え、力強い地域経済の原動力となっている農林水産業を元気にしようと、豊かな土地と水資源などの自然条件を生かして、力強い農業を展開。今年秋の本格的なデビューへ向けて「美味しさ」が評判の水稲新品種「つや姫」への注目が集まっている。山形県の農業を支えているのが、活力にあふれ、経営感覚に富み、優れた技術力の積極的で真摯な農家。そこで今回も、農家を訪問、農作業上のキーポイントや、農業現場での農機の活躍ぶり、山形農業の今後の展望などをルポした。  
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