農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成25年4月8日発行 第2983号  
     
   
     
   
  被災地農業再生に農機活用/農林水産省・食料生産地域再生のための先端技術展開事業  
     
  農林水産省は3日、平成25年度「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」(岩手県内・農業・農村分野)公募研究課題の委託予定先を決定した。農機業界からは「中小区画土地利用型営農技術の実証研究」に三菱農機、「ブランド化を促進する農産物の生産・加工技術の実証研究」に井関農機、ヰセキ東北が参画する。具体的な研究内容についてはさらに関係機関と協議のうえ詰めていくが、事前に開かれた先端技術提案会では、三菱農機の小型汎用コンバイン、井関農機のGIS可変施肥機などが提案されている。被災農地復興に、農機業界の技術貢献が期待される。  
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  集落営農数は1万4634、8割が農機を共同利用/農林水産省・集落営農実態調査  
     
  農林水産省はこのほど、平成25年2月1日現在における集落営農実態調査結果の概要を取りまとめた。それによると、全国の集落営農数は1万4634となり、前年に比べ108(0.7%)減少した。うち、法人数は2917で、同336(13.0%)増え、全体の19.9%を占める。法人の内訳は、農事組合法人が2498(前年比300増)と最も多く、次いで株式会社が399(同20増)であった。集落営農における活動内容を聞いた項目では「機械の共同所有・共同利用を行う」割合が78.8%と最も高かった。その他、「作付け地の団地化など、集落内の土地利用調整を行う」59.0%、「防除・収穫等の農作業受託を行う」50.0%などとなっている。  
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  カルチプラウとコンビプラウ発売/タカキタ  
     
  タカキタはこのほど、土壌の透・排水性、保水性、通気性をアップするトラクタ用インプルメントとして「カルチプラウACP2503、同3004」とロータリやパワーハローとコンビ作業ができる「コンビプラウACP3004C」を新発売した。伊・AGRISEM社製で、水田を利用した大豆、麦、野菜など畑作物の栽培に威力を発揮する。カルチプラウ、コンビプラウとも特許爪を採用、土塊を幅広く垂直に持ち上げることで、抜群の生育環境作りを行う。また爪の耐久性も高く、経済的。作業幅に対して爪の本数が少ないため、牽引抵抗が小さく、トラクタの燃費も少なくて済む。  
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  刈馬王プレミアムを発売/アテックス  
     
  アテックスはこのほど、好評発売中の乗用草刈機「刈馬王」の最上級機種R-963Sをモデルチェンジ、新型「刈馬王プレミアム・R-980」として3月末より新発売した。最大出力24馬力のエンジンを搭載、余裕の作業ができるほか、ワイドな刈幅980mmなどワンランク上の刈馬王となっている。独自の新装備として、「ボルトガード付台形刈刃」を採用、刃を固定しなくとも刈刃交換が容易に行えるほか、刈刃のボルトガードでボルトの頭が磨耗しにくく、刃先が台形形状のため耐久性が向上―などの特徴を持っている。  
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  芝草管理に新製品/ハスクバーナ・ゼノア  
     
  ハスクバーナ・ゼノアは、2月14日に開催した全国ハスクバーナ・ゼノア会の席上、さまざまな新製品を発表した。この中で芝草刈り関係は、乗用芝刈機「ハスク  ライダーR216」と「ゼノア ローンモアZLM532-Pro」がある。前者は先進的な連結式ステアリングを採用し、フロントに大容量のカッティングデッキを装備。低木の茂みや公園のベンチ下の芝刈り作業などに威力を発揮する。後者のローンモアは、安全性を重視したブレード・ブレーキ&クラッチシステム(BBC)を採用、ハンドルから手を離すとエンジンはかかったままで走行、刃物回転は停止する。  
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  ナイロンコード3種発売/ブラント・ジャパン  
     
  ブラント・ジャパン オレゴン・カッティング・システムズはこのほど、刈払機用ナイロンコード「ナイリウムスクエア」(太さ2.4、3.0mm)、「デュオラインプラス」(2.4、3.0mm)、「テクニ280」(同2.5、3.0mm)の3種類・6アイテムを新発売した。いずれの製品も同社製ナイロンヘッド“ジェットフィット”と一般に市販されているナイロンヘッドへ装着できる。ナイリウムスクエア(四角型)は、高品質ナイロンにアルミニウムの粒子を融合。バラケや溶着などのトラブルが大幅に減少。断面形状が四角で、切れ味とともに耐久性がより向上している。  
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  新型フォワーダ、木寄せウインチタイプ/イワフジが発売  
     
  イワフジ工業は4月から、機動力と走行スピードを高めた新世代のフォワーダ「Uシリーズ」8型式と、コンパクトでパワフルな油圧ウインチ「木寄せウインチTWシリーズ」2機種6型式を新発売した。新規フォワーダは、従来型式より能力を大幅にアップ。運材性能のさらなる向上を図るために、エンジン、ポンプ、モーター、スプロケットなどの変更により駆動力を上げて力強い走行を可能とし、空車時、積載時どちらの走行スピードもアップ。一方、木寄せウインチは、ベースマシンの油圧ショベル・ミニバックホーに搭載すれば、集材から引き寄せ・整理などの一連の木寄せ作業を1台の機械で効率よく進めることができる。  
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  トラクタなどの泥土落とし具「泥おち太」/ドウカンが発売  
     
  ドウカンは、しなやかで強じんな刃先でトラクタのロータリーカバーなどに付着した泥土などを楽にかき落とせる農業機械用の泥土落とし具「泥おち太」を発売した。大型機械に対応し柄を長くした全長102cmのトラクタ用と、管理機用の長さ54.5cmの大小2種類ある。柄はアルミ製のため軽量。厚み0.8mmの薄鋼板を採用した刃部は、刃先がしなやかに曲がるため泥土に食い込んで硬くなった泥を楽に落とせる。先端に緩やかなカーブもつけて作業効率をさらに高めた。作業場所により裏表を使い分けられる。  
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  IHIシバウラの新社長に代田氏  
     
  IHIシバウラはこのほど、4月1日付の、新役員体制を発表し、新たに、代表取締役社長に代田精一氏(前Jurong Engineering Limited社長)が就任したことを明らかにした。代田新社長は、1952年8月9日、東京都生まれ。1976年3月東京大学文学部国史学科を卒業し、同年4月に石川島播磨重工業(現IHI)入社。1999年7月同社秘書室専門課長、2001年7月同社秘書室専門部長、2003年7月IHIINC.社長、2008年7月IHI営業統括部副本部長、2009年4月Jurong Engineering Limited社長。  
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  ニチノーグループ農機展が盛況/日農機  
     
  日農機は、北海道・音更町の十勝農協連家畜共進会場「アグリアリーナ」において、3月28、29の2日間、「ニチノーグループ農業機械展」を開催した。今回は、高い人気のビートハーベスタ「ピタROW(ろう)くん ニチノーLX-660T」、ワンタッチカッティング機構を搭載した「全自動ポテトカッティングプランター」が期待を集めたのをはじめ、軽量タイプの「みらくる 草刈るチJr.(じゅにあ)」、一体型ダブルタンクを搭載した「プランター(タバタTJEBS-4UR)」、「グレンドリル(タバタTDWJ-8GD)」などをアピール。熱心な農家が多数来場し、幸先の良いスタートとなった。  
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  三ツ星ベルトで入社式  
     
  三ツ星ベルトの入社式が1日、神戸市内のホテルであり、関係会社を合わせ新入社員50人が力強く一歩を踏み出した。垣内社長は「『物づくり』を大切にしている企業グループに入社されたことを常に意識し、製品の製造ラインの構成、つくり方、製品そのものを自分の目で見、手にとって確認する姿勢を持ってほしい。加えて、1.新しいことに挑戦する気概と勇気を持つこと、2.仕事に執着心を持ち情熱をかけること、3.あらゆることの約束や納期を守ることをお願いする」と激励。「失敗を恐れず前例や規制概念にとらわれず常に向上心を持って仕事をする中で、自分を磨き成長されることを期待している」とエールを送った。  
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  トラクタの好調さが持続/ヰセキ北海道が帯広営業所で展示会  
     
  ヰセキ北海道は、3月26、27の2日間、帯広市内にある帯広営業所において、「2013ISEKI夢ある農業応援スプリングフェア」を開催した。今回は、新製品のトラクタ「BIG-T7600シリーズ」をはじめ、「BIG-T8000シリーズ」や「TJWシリーズ」、「ブロードキャスタ ZA-Mシリーズ」、「自走式スプレーヤ パンテラ4001」などの作業機、小型軸流コンバイン「HC400」、「農業用GPSガイダンスシステム CFX750」、「超低速自動操舵 ウルトラソニック」などをアピールし、多くの来場者を集めて盛況であった。  
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  当用へさらに勢い/ヰセキ信越がウルトラスプリングフェア  
     
  ヰセキ信越は3月29〜31の3日間、新潟市鐘木の市産業振興センターで「農家とヰセキのウルトラスプリングフェア2013」を開催した。この時期の展示会は初めてで、一部で畦塗り作業、育苗作業など春作業がスタートしており、その対応と動員活動が重なりセールス第一線は、想定外の混乱も生じたものの、営業本部では「前例がなくても両方をやりきる」(内山良美常務執行役員営業本部長)方針を貫き、動員は計画を若干下回ったものの3700人、成約高は計画を上回る4億700万円を達成した。メーンステージでは、商品乗用田植機「PZ63」が登場、Zターンなどを強調した。  
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  2012年エンジン生産は483万台/陸内協実績  
     
  日本陸用内燃機関協会(菱川明会長)はこのほど、2012年1〜12月の陸用内燃機関生産実績と輸出実績をまとめ、公表した。それによると、昨年1〜12月の生産実績は、ディーゼル、ガソリンを合わせて483万1829台となり、前年同期比86.4%と減少した。金額ベースでは、4439億8748万4000円で同95.3%にとどまっている。機関別では、ディーゼル156万939台、ガソリン327万890台という内訳となった。輸出実績は、ディーゼル81万7530台、前年同期比94.8%、ガソリン235万5339台、同92.9%とともに前年実績を下回っており、合わせて317万2869台で同93.4%となった。  
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  農機学会が総会開き、大下会長を再選  
     
  農業機械学会(大下誠一氏)は3月29日、都内文京区の東京大学弥生講堂一条ホールにおいて第72回総会を開き、2012年度事業報告や決算報告、会則の改正、2013年度事業計画ならびに2013年度予算を可決した。また、役員選挙の結果が報告され、新役員として会長に大下誠一氏(東京大学)、副会長に月山光夫氏(農研機構)、小竹一男氏(ヤンマー)が就任したほか、理事や監事、評議員、支部長が選任された。  
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  造林技術を分析・評価/林野庁が25年度新規で「森林施業低コスト化促進事業」  
     
  国際競争力の確保、向上と収益性のアップのために森林施業での低コスト化は林業現場の重点的な取り組み課題となっているが、林野庁は平成25年度の新規事業として「森林施業低コスト化促進事業」を実施し、これまで開発してきた造林などの省力化技術の分析・評価を進めるとともに、作業効率やコストのデータを収集、公表して技術の普及を図っていく。林業現場に普及、浸透している高性能林業機械や先進的な林業機械を駆使した作業システムの質的向上を推し進めていくとともに、より導入しやすい造林技術の低コスト作業体系を広めていくのが狙いだ。特に造林用の技術として開発、研究されてきた高密路網に対応した高性能林業機械用のアタッチメント式作業機をはじめ、コンテナ苗による低コスト育林技術の可能性を広げていく。  
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  林業再生など特集/24年度の森林・林業白書で林政審施策部会  
     
  林政審議会施策部会(部会長・鮫島正浩東京大学大学院教授)は3日、都内霞が関の農林水産省第3特別部会議室で第1回目となる部会を開催し、平成24年度森林及び林業の動向並びに平成25年度森林及び林業施策を議題に審議した。今回の部会では、3月8日提出に提出された1次案に対する意見を反映した2次案並びに平成25年度森林及び林業施策(案)について、事務局である林野庁の説明を受けるとともに、それぞれの内容について意見を交わした。今回の施策部会での意見を踏まえ林野庁は、4月26日に開催する林政審議会に諮問、答申を得て、5月下旬に閣議に提出する予定。  
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  幅広く需要を獲得する芝管理・緑化資機材  
     
  ゴルフ場を核にして面的な広がりをみせる芝地は、近年、さらに厚みを加えている。1コース当たり平均100ha超の敷地面積を誇るゴルフ場はもちろん、サッカー場や野球場などのスポーツフィールド、公園や高速道路などの公共緑地といったように、様々な場面で使われており、面積そのものも増加傾向にある。さらに最近では、校庭芝生化も点から面へと拡充し、軌道に乗り始めている。こうした芝生活用の広がり、拡充に伴い、芝地管理用資機材市場も多方面に及んでいるのが最近の傾向だ。ゴルフ場を軸にしつつ、適正な管理を行う上で欠かせぬ機器として市場形成が進む。  
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  蓄積した技術活かし豊かな芝地つくる  
     
  これまで日本の芝地管理技術の牽引役を担ってきたゴルフ場。精緻な管理技術を確立しており、作業体系の改善・改良、ノウハウの蓄積とがあいまって、美しく、快適な緑空間を提供、演出している。さらに近年は、現場に強く求められている省力化、合理化に対しても、最新の管理技術や作業能力の高い先進の各種管理用機械を導入、駆使して、よりレベルの高い芝地作りを実践している。ゴルフ場で磨かれた管理技術は、サッカー場のピッチや野球場などの運動施設、公園などの公共施設での芝地管理にも応用されており、魅力ある芝生空間創出に大きな役割を果たしている。しかもこの間、芝地管理関係者の努力もあって芝地管理を支えるバックアップ体制の整備も進んでおり、魅力あふれる芝地作りを実現している。  
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  シーズン本番へ本格始動の刈払機・草刈機  
     
  本格的な草刈りシーズンの到来を前にして刈払機・草刈機商戦にもスイッチが入る時期を迎える。最近の草刈り関連市場は、手持ち機械でフットワークの良い機種である刈払機はもちろん、より作業能力に優れた自走式・手押し式をはじめ、乗用草刈機、ハンマーナイフ式モアさらにはトラクタの動力を活かしたインプルメント式などバラエティに富んだ品揃えとなっており、それぞれの用途、作業条件に応じて機種選択ができるよう商品が用意されている。このため、ユーザーに最適な機種を勧めていく発信力が販売サイドに求められるようになってきており、製品力プラス提案力を磨いて、商品案内できるかが刈払機・草刈機市場での需要獲得の重要なポイントとなってきている。  
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  工夫凝らした展示/松山・堀内氏の欧州農機視察レポート  
     
  第66次農経しんぽう欧州農機事情視察団に参加させて頂きありがとうございました。海外農業作業機械の情報を知る良い視察と感じ、私自身視察先で興味が尽きなかった場所はSIMA国際見本市でした。その中でも、作業機コーナーでの情報を知る機会ができ良かったと思っております。作業機は大型が多く、耕起、反転、砕土、細土、鎮圧を一貫作業で行う機械が多く、150kW以上に取り付け、作業スピードも10km〜の機械が多数見受けられ、大圃場での高スピード作業、高能率アップ対応の機械が見受けられました。展示ブースの機械の展示の仕方も欧州ならではの展示方法でした。  
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