農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成25年9月2日発行 第3002号  
     
   
     
   
  死亡事故ゼロへ/農林水産省が「2013秋の農作業安全確認運動」で推進会議  
     
  農林水産省は9月から10月まで「2013秋の農作業安全確認運動」を展開するに当たり、8月28日、省内で同運動の推進会議を開催した。15の関係団体が集まってポイントなどを確認、オブザーバーとして大手農機メーカーも出席した。会議では、加治屋農林水産副大臣の挨拶に続き、春の農作業安全確認運動で実施したポスターデザインコンテストの受賞式が行われ、農林水産大臣賞を受賞したタカキタの中内希衣さんに表彰状が手渡された。会議では、松岡生産資材対策室長による方針等の説明、各機関の取り組み報告などがあり、意見交換が行われた。  
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  高能率籾搗き精米機と小型精米機を発売/丸七製作所  
     
  丸七製作所はこのほど、籾搗き精米機“エコースターシリーズ”の新型、規模拡大を図る販売農家向けの高能率型精米機「M200Rシリーズ」4型式(M200RM、同RM-S、同RL、同RL-S)と、小規模農家向けの自家用小型精米機「MS100シリーズ」3型式(MS100SS、同M、同L)の計2機種7型式を完成、山形農機ショーへ出品するなど、今秋より順次発表、新発売する。M200Rシリーズは、1.高能率(玄米・毎時180〜220kg)、2.高品質な精米仕上げ(低温・除糠・砕米防止)、3.利便性の向上を特徴とした高能率型精米機。また、MS100シリーズは自家用小型ながら、高能率・高品質を備え、メンテナンス性のより向上を図った。  
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  太陽光発電ユニットを利用する水耕施設「里山電造」/浅間製作所が新発売  
     
  低コスト水耕施設「里山式水耕栽培プラント」を取り扱う浅間製作所は、同プラントで使用する電力を自賄いすることを目的とした里山式太陽光発電「里山電造」を新発売した。先に岩手県滝沢村で開催された岩手県全国農業機械展示実演会にその実機を初出展し、注目を集めた。山形農機ショー会場でも披露する。今回発売した「里山電造」は、電気の引き込みがない圃場、農地でも、自主的に電気を造り出す太陽光発電ユニットをハウスわきに設置、これにより水耕栽培で手軽に野菜づくりがスタートできるという新規製品。送電工事や電気工事が不要となる。  
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  岩手展で電動バイク「SEED(シード)」人気/テラモーターズ  
     
  農業分野における電動バイクの普及拡大に力を入れているテラモーターズは、先に岩手県で開かれた全国農機展に電動バイク「SEED(シード)」を出展、来場農家から関心を集めた。「SEED」は、ISEKIトータルライフサービスが取り扱いを進めており、今回はヰセキ東北のブースでその手軽さ、取り回しの良さ、低価格などをアピールした。「SEED(シード)」は、家庭用電源から簡単に充電でき、満充電の場合は35から45kmの走行が可能。1回の充電料金は30円で、ガソリンスクーターの約6分の1という低コスト車両。かつ本体価格も低く設定しており、その安さが農家の関心を引く。  
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  カンボジア、ラオスに新会社/サイアムクボタ  
     
  クボタとタイ王室系企業サイアムセメントグループの合弁子会社である「サイアムクボタコーポレーションCo.,Ltd.(以下、SKC)」は、2014年1月付で、カンボジアおよびラオス両国にSKC100%出資の新会社を設立することを明らかにした。新会社は「クボタカンボジアCo.,Ltd.」(プノンペン特別市)と「クボタラオスCo.,Ltd.」(ヴィエンチャン都)で、ともに農機の販売支援、市場情報収集、サービス等を行う。今後、農業機械化需要の増大が予想される両国のディーラー網とサービス体制を強化し、アジアの農機事業を更に拡大する。  
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  都内でプレミアムマルシェ開催/ヤンマー  
     
  ヤンマーは8月24、25の両日、都内の恵比寿ガーデンプレイスセンター広場で、今年3月に発表した新戦略「ヤンマープレミアムブランドプロジェクト」の一環として、こだわりを持った生産者と消費者をより深くより直接的に結ぶ出会いの場「プレミアムマルシェ」を開催した。都心の人気スポットで開かれたこのマルシェには、奥山清行氏デザインのコンセプトトラクタを展示。訪れた人たちが驚嘆の声をあげ、スマホなどで写真撮影。多くの人が美味しい食材を買い求めていた。また、山岡会長兼社長らが参観した。  
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  サタケのバーチミル精米機を導入/三重米ブランド向上へ  
     
  近年、全国の米市場において急速に存在感を高めている三重県米。昨年より試験的に栽培・販売が進められている新商品「結びの神(品種名=三重23号)」は、諸条件をクリアし選ばれた農家だけが生産する新しい米としてさらに三重県産米の名を高らしめようとしている。今後の本格普及を目指し新たな柱として育成したい、とする地元精米関係者の中では、より製品価値を高めることを目的に最新鋭機器の導入を図り新たな米戦略を展開しようとする取り組みも活発化してきた。こうした中でサタケの新型精米機器・バーチミルなどを背景に高品質米づくりに力を傾けるJA全農みえパールライスセンターと、ミエライスの動きを紹介する。  
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  薪割機が息の長いヒット商品に/和光商事  
     
  和光商事が発売する薪割機が根強いヒット商品になっている。エンジン搭載の油圧式と電動式があり、油圧式のWS-188は、8tの破砕力を発揮する家庭用の小型強力モデル。部品、製造いずれも国産で品質に対する信頼感が高く、操作はレバー1本で簡単。持ち運びは軽トラやライトバンに積載できるため、作業現場に移動して薪づくりが行える。エンジンタイプはほかに5馬力の中型業務用WS-500、同500SL(ともに破砕力9.1t)、4馬力の同350VS、同VSL(同8.4t)がある。電動式のWB-7000は、100V電源で小型エンジン並みの7.3tの破砕力を持ち、操作は後部のレバーを押すだけ。エンジンが苦手な女性でも安心して作業できる。  
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  携帯発電機の安全使用で注意喚起/陸内協  
     
  日本陸用内燃機関協会(苅田広会長)はこのほど、携帯用発電機を使用する際の安全意識を高めるとともに、基本操作の徹底を図るために、ホームページのトップページに同協会が作成した「リーフレット」をアップ、さらに、「What's New」に携帯発電機の取り扱いついてを載せて、改めて注意を喚起している。携帯発電機の構造的な問題ではなかったものの、取り扱い方によっては、先の京都府福知山市の花火大会会場で起きた事故のような事態を招きかねないことから、操作の基本を確認し、徹底していく安全啓発活動の一環として取り組んだもの。  
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  90回にわたり農を支える/山形農業まつり農機ショー  
     
  第63回山形県農林水産祭の一環として、「第90回山形農業まつり農機ショー」が、8月31日から9月2日までの3日間、東村山郡中山町長崎の最上川中山緑地公園内で、山形県農機協会、山形県農業機械工業協同組合、山形県農業機械商業協同組合、中山町の主催、山形県、山形市の後援により開催される。今年は90回目の記念開催であるため、開会前日の30日午後6時から、山形市内にある山形国際ホテルで「記念祝賀会」が開かれ、同農機協会の山本惣一会長、堤孝雄副会長をはじめ主催者サイドも、充実した内容にしようと例年以上に注力。「山形県・東北地域」を活性化させようと気合いが入っており、豊穣の秋を祈る農家が多数来場することが間違いなさそうである。  
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  2012年の農家の平均収入は701万円/家の光協会が調査  
     
  一般社団法人家の光協会はこのほど、「2012年農家の家計実態調査結果」をまとめた。それによると、調査対象1世帯当たりの平均収入金額は701万円で、前年の661万円から40万円増加した。総収入、総支出ともに増加。40〜60歳代での増加が大きかった。収入の内訳ごとに前年と比べると、「農外収入」は362万円(前年比10.1%増)、「その他の収入」は158万円(同6.4%増)で、それぞれ前年から増加し、これらが世帯の収入額を押し上げた格好となっている。一方、「農業収入(現金)」は178万円で前年をわずかに1.1%下回った。  
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  剪定機など6機種を発表/ハスクバーナ・ゼノア  
     
  ハスクバーナ・ゼノアは8月23日、陸内協の排ガス自主規制・2次規制に適合したゼノア「ストラト・チャージドエンジン」を搭載した手持ち機械6機種を発売すると発表した。高枝剪定機、自在剪定機、畔刈機2機種、オーガー2機種の計6機種で、農業、造園業、土木・建設業など、さまざまな産業分野で活躍する取り扱いのしやすい軽量小型機器だ。ゼノア高枝剪定機HHTZ220EZは、脚立やはしごを使わずに高い枝から生垣の裾刈りまで幅広い作業範囲を誇る剪定機。自在剪定機SHTZ220EZは、中低木の剪定や広幅生垣の刈り込みなど、広い範囲を一気に作業するのに便利な製品。  
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  校庭芝生への貢献を評価し感謝状/IHIシバウラが大阪府から  
     
  IHIシバウラは8月28日、大阪市内の大阪府庁本館5階の正庁の間で行われた「おおさか芝生優秀賞」の授与式で校庭芝生化に対し支援する「芝生サポート地域貢献団体」として、顕著な貢献があったとして感謝状を受けた。今回の感謝状授与は、芝生に関する専門的な知識や技術を保有する企業団体として府知事が認定する「芝生サポート地域貢献団体」として、校庭芝生維持管理における同社のCSR(企業の社会貢献)活動が高く評価されたもの。28日の授与式では松井一郎府知事より、IHIの前田啓二理事・大阪支社長に感謝状が贈られた。IHIシバウラからは、トラクタ・グリーン事業部の内山茂氏が出席した。  
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  機械使用が効果的/農林水産省が森林の放射性物質の拡散防止技術を検証  
     
  農林水産省は8月27日、「森林における放射性物質の拡散防止技術検証・開発事業の結果について」発表した。平成24年4月から今年の6月にかけて、福島県内の川内村、広野町及び飯舘村の試験地で実施した間伐等の森林施業や森林土木の手法による放射性物質の拡散防止技術の検証結果と開発成果をとりまとめたもの。それによると、落葉の除去や伐採などによる空間線量率の低減効果は20%程度となり、さらに伐採を行うことによって追加的な線量低減効果が得られることが分かった。また、キャビン付きの林業機械では、屋外と比べて3割程度違うことを明らかにしている。  
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  24年度の松くい虫被害は約64万立方m/林野庁まとめ  
     
  林野庁は8月27日、「平成24年度森林病害虫被害量」をまとめ、発表した。我が国の森林病害虫による被害として「最大である」(林野庁)松くい虫被害とナラ枯れ被害の発生について都道府県の状況をとりまとめた。その結果によると、平成24年度の松くい虫被害は、北海道と青森を除く45都府県で発生、全国の被害量としては約64万立方mとなり前年度とほぼ同量だった。一方ナラ枯れ被害は、新たに被害が確認された県はなく、全国28府県で発生。全国のナラ枯れ被害量は前年度と比較しほぼ半減、約8万立方mに減っている。  
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  山形農業に明るい未来/山形農機展  
     
  「山形農業まつり農機ショー」は、毎年本部前の広場において、「農業機械商品説明会」を開催しており、好評なことから、今年も8月31日と9月1日の2日間開かれる。同説明会は、恒例となり農家の期待が大きく、トラクタ、コンバイン、田植機の説明をわかりやすく行うもの。使いやすさをはじめとして、高性能・高機能、作業性、操作性をアピールするとともに、育苗箱などを利用して実演を行うなど、実際の作業さながらに見せて説明を行い、毎年参加者の視線を釘づけにしている。  
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  山形ブランドの高品質農産物作りを支える  
     
  山形県は、全国、世界に誇り得る高い品質の同県産品、サービスを県独自の「山形基準」により厳選し、4つの分野ごとに「山形セレクション」として認定し、これを戦略的にプロモートすることにより「山形ブランド」の確立を目指している。「山形セレクション」の農林水産分野認定対象品目に消費者からの信頼は高く、安全・安心、高品質を基本にした、力強い農業を県内で展開し、全国的に農産物は高い評価を得ている。そういった山形の「農」と「食」を支えているのが、高い技術力を持ち、積極的で真摯な農家。そこで今回も農家を訪問、農機の活躍ぶりなどをルポした。  
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