農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成28年9月5日発行 第3143号  
     
   
     
   
  2兆6350億円を概算要求/29年度農林水産予算  
     
  政府が8月31日に閣議決定した平成29年度農林水産予算概算要求は2兆6350億円で、前年度予算額を14.1%上回る額となった。農地中間管理機構による担い手への農地集積・集約化に208億円(前年度81億円)、農業農村整備事業に3555億円(同2962億円)など基盤整備関連に大幅な増額要求を行った。生産局関連では、新たな野菜産地づくり支援事業を26億円(同11億円)に拡充し、ここで新規に低コスト機械化等による野菜生産転換促進事業15億円を盛り込んだ。同事業は水田地帯において水稲から野菜に転換を図り産地を育成しようというもので、例えば畝立て同時施肥、全自動移植機、収穫機によるキャベツの機械化一貫体系などを確立する。  
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  女性の活躍に期待/農林水産省関東農政局が地域資源保全で意見交換会  
     
  農林水産省農村振興局及び関東農政局は8月26日、埼玉県のさいたま新都心合同庁舎2号館で「地域資源保全女子プロジェクト意見交換会inさいたま」を開催した。これは、同省の多面的機能支払交付金を用いて農道や水路など地域資源を保全する活動を行う女性が集結し、現状報告や今後の課題などを検討するもので、関東農政局管内の1都9県から17人の女性が議論に参加し、活発な意見交換が行われた。この中では各団体で活躍する女性たちの活動報告から、女性がより活躍するための環境づくりなどが検討された。  
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  農業用ドローンへ新規参入/クボタ  
     
  クボタは8月29日に大阪機械記者クラブにて、農業用ドローン事業への新規参入を発表し、現在開発中の試作機や今後の事業展開について説明を行った。農業の効率化・精密化を求める担い手農家支援の一環として、農業害虫の駆除や病害予防を目的としたドローンを開発することで、「安価・簡単・楽」な防除作業を可能にする。さらに粒剤及び鉄コーティング種子撒布対応機も順次開発、クボタスマートアグリシステム(KSAS)との連携など、高品質・高収量・安心安全な農産物作りに貢献することが期待されている。  
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  多機能型石抜精米機MC200シリーズに引き合い/丸七製作所  
     
  丸七製作所が昨シーズンより本格的な発売を開始した多機能型石抜精米機“MC200シリーズ”が米産直農家からの引き合いが多く寄せられ、好調な出荷が続いている。同シリーズ(MC200・同200S)は、精米から石の除去、小米を選別して粒ぞろいにして袋詰めするまでの一連の作業を、1人で極めて効率的に行うことができる。付加価値が高い白米販売を進める産直農家が増加していることから、1.食味を長持ちさせる低温精米や糠の除去、2.石の確実な除去、3.食感を高めるために粒ぞろいにする―など、これらの機能が同シリーズにすべて備わり、精米品質の差別化につながることが人気の背景となっている。  
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  刈払機を利用した植え穴掘り機/共栄製作所  
     
  共栄製作所が拡販を図っている「苗植え用穴掘り モグ太郎」は、手持ちの刈払機を動力源として作業部を高速回転させ、ラクに穴掘り作業を進められるもの。200個の穴をわずか8分というスピードであけていく。穴径は、9cm、14cm、サトイモ用特殊タイプ(種イモ定植用の9cm深穴仕様)の3種類。これでさまざまな作物に対応できる。主な対象作物は、トマト、キュウリ、サトイモ、ジャガイモ、ラッキョウ、お茶。利用法は、刈払機の刈刃を取り外して、フランジはモグ太郎装着の際に使う。刈払機先端にモグ太郎を装着(ボルト径は標準M8)、刈払機を起動し、穴をあけたい場所にモグ太郎の先端を入れ、穴をあけていく。  
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  バイオイノベーションセンター倉敷ラボが完成/ヤンマー  
     
  ヤンマーが岡山県倉敷市に建設を進めてきた新しい研究開発拠点「バイオイノベーションセンター倉敷ラボ」がこのほど完成、8月26日からの本格稼働を前に25日、報道陣に見学・説明会を開催し、披露した。同ラボは2015年1月に本社内に設立したバイオイノベーションセンターに属し、倉敷市船穂町柳井原2303に建設した。今回は第1期として研究棟、試験棟、実証棟が完成した。今後17年度までに要素試験用小型ハウス、エネルギーマネジメントハウスなどを建設する予定だ。総投資額は約20億円。スタッフは現在17名で、18年までに30名に増員する。  
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  山形展で無コーティング代掻き同時播種機など披露/石井製作所  
     
  石井製作所は、9月3〜5日に山形県中山町で開催される「山形農業まつり」において、稲作の大規模化に伴う省力化に大きくつながる新製品として「無コーティング代掻き同時播種機」と「密播・飼料用米対応型播種機」の2機種を同社ブースにおいて発表・展示する。「無コーティング代掻き同時播種機」は、1.ハローへ取り付けて作業する、2.代掻きと同時に播種する、3.コーティングをしない催芽籾を使用する―の3点が特徴。代掻きと同時に播種作業を進めるため、作業時間が大幅に短縮できる。  
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  木質エネ活かし施設園芸/ササキコーポレーションの木質バイオマスボイラー導入  
     
  再生産可能で環境負荷が小さい木質エネルギーを活用し、ミニトマトやイチゴづくりに取り組む環境緑花工業を訪ねた。造園・法面緑化工事、一般土木工事を手がける中、多量に発生する剪定枝、刈り草、残材などについて、これをエネルギーとして活かす方途を模索し、施設園芸の道を見出した。ここで事業の軸を成すのは、ササキコーポレーションが青森県、八戸工業大学と連携して開発研究を進めてきた木質バイオマスボイラー。「キャップファイヤー 匠」「同 技」=温水仕様、「ファイヤーウッドボイラー」=温風仕様および温水仕様=とシリーズが揃い、投入燃料の対象を広げるとともに、予備乾燥装置を標準装備し高含水率のものにも対応できるなど製品進化が図られてきた。  
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  9月22日に第6回オーレック祭り開催  
     
  オーレックは9月22日に本社敷地内において、「第6回オーレック祭り」を開催する。回を重ねるごとにこのイベントの認知度は高まっており、昨年度は2161名が来場した。地域の方々にオーレックという会社を理解してもらうことや社員全員のおもてなしの心を養い、「超」顧客志向の形成と“人財育成”につなげることを目的とする。乗用草刈機試乗会(オン・オフロードコース)、合鴨レース、ヨーヨー釣り、輪投げ、スーパーボールすくい、射的、フラダンス・民族ダンスステージなど多種多様なアトラクションが用意され、親子連れでも楽しめる。  
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  山形展で土壌改良材“カルスNC-R”をPR/リサール酵産  
     
  リサール酵産は、9月3〜5日まで山形県中山町で開催される「山形農業まつり」において、土壌改良資材“カルスNC-R”を自社ブースにおいて出展・展示し、広く生産者へ向けPRを進める。“カルスNC-R”は、堆肥の材料となる生の有機物と一緒に直接圃場に施し、土中で堆肥化しながら微生物相を豊かにして、作物の生育に適した土壌環境をつくる。山形県山形市でトマト栽培を営む佐藤伸治さんは、“カルスNC-R”と生モミガラを組み合わせた土づくりで高糖度トマトを生産している。  
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  やさいの日のイベントを親子が楽しむ/JA全農  
     
  JA全農(中野吉實会長)とJAグループは8月27、28の両日、都内の東京ソラマチ5階スペース634で「やさいの日」イベントを開催し、野菜の魅力をPRした。8月31日の「野菜の日」に合わせて企画されたもので「ニッポンのやさいで彩る“やさいの日”」をテーマに、ステージイベントやワークショップ、試食会、展示販売などが行われた。会場には親子連れが多く訪れ、ステージのイベントや輪投げコーナー、全農岩手県本部などが出展した「やさいカンタンレシピ大試食会」などで楽しんでいた。  
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  食産業の未来支える農業に貢献/山形農機ショー  
     
  第66回山形県農林水産祭の一環として、「第93回山形農業まつり農機ショー」が、9月3から5までの3日間、東村山郡中山町長崎の最上川中山緑地公園内で、山形県農機協会、山形県農業機械工業協同組合、山形県農業機械商業協同組合の主催、山形県、山形市、中山町の後援により開催される。3年前には90回をむかえ、吉村美栄子知事らが出席して盛大な記念祝賀会が開催され、一昨年から次の100回へ向けて新しい一歩を踏み出した。今年のテーマは「未来への架橋 主役は農業」。山形の農業、日本の農業にとって農機は欠かせない必需品であり、農作業への貢献度は大きい。  
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  食産業王国・やまがたを支える生産者達  
     
  山形県では、「元気な女性・若者ビジネス応援事業」、「山形県元気なトップランナー育成プロジェクト事業」といった事業に力を入れ、農林水産業の安定・発展を実現するため、女性や若者のチャレンジによって、付加価値や雇用を生み出す取組みを支援し、生み出した付加価値をできるだけ地域の中で蓄積・循環させようとしている。山形の「農」と「食」に貢献しているのが、高い技術力を持ち、前向きに未来を見据えた真摯な生産者。そこで今回も、米、野菜などに取り組み、消費者から喜ばれている農業法人、農家を訪問、農作業上のキーポイントや、農業現場での農機の活躍ぶり、山形農業の今後の展望などをルポした。  
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  コンバインへ期待/山形県内農機流通の動き  
     
  山形県では、吉村知事自らトップセールスに力を入れ、地域農業を牽引する人材や団体の育成を強化し、地域を支える競争力の高く豊かな農業の振興を実現するために積極的な展開を行っている。高レベルの栽培技術とともに、農作業の効率化、省力化は不可欠なテーマとなり、機械化の重要度は増しており、幅広く各種農業機械が貢献。ここ数年農機流通は堅調な動きが続いてきた。今年は、米価格の低迷が継続し、昨年の需要増の反動といった影響もあり、堅調というほどではないが、秋に向けて徐々に上向いてきている。本格的な秋の需要開拓に向けて、ユーザーに密着して活発な展開が行われている県内の農機市場の状況などに触れる。  
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  泉林業社長の泉忠義氏が逝去  
     
  熊本県人吉市の泉林業代表取締役社長である泉忠義氏は8月28日午前5時34分、病気療養中のところ死去。86歳だった。通夜と葬儀は、近親者のみで執り行われた。喪主は、妻の泉ツヨ子さん。本葬は、10月8日午前11時より、人吉市矢黒町1982の1の愛掌殿くま川で行われる予定。泉氏は、熊本県人吉市で素材生産業を営み始め、半世紀以上にわたって山に関わってきた。「安全は、すべてに優先する」の社是のもと、機械化を進めて低コスト林業を実践、西日本ではいち早く高性能林業機械化に対応しており、平成17年度に「ゼロ災害で低コスト林業に挑む―林業労働安全と林業技術の発展に寄与―」で森林利用学会賞に輝いている。  
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