農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
生産・販売・技術まで、アグリビジネス全般の最新ニュースを掲載 
2万5000部発行 定期購読のお申込みは03-3815-0211
ホーム | 関連リンク集 | バックナンバー---
     
  農経しんぽう  
  平成28年12月12日発行 第3156号  
     
   
     
   
  農業所得は29%増加/農林水産省・27年個別経営の農業経営統計  
     
  農林水産省大臣官房統計部は6日、農業経営統計調査として「平成27年個別経営の経営形態別経営統計」をまとめ、公表した。それによると、農業収支では、農業生産物の販売を目的とする農業経営体(個別経営)の全国の1経営体当たり農業粗収益は544万円となり、前年に比べ8.6%増加した。畜産、野菜、稲作収入などが増加したため。一方の農業経営費も391万円で、光熱動力費は減少したものの、飼料費、農機具費などが増加したことから前年に比べ2.4%増。この結果、農業粗収益から農業経営費を差し引いた農業所得は153万円、前年比28.8%増と大幅に伸長した。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  キャビン仕様のスピードスプレヤー、畦草刈機など/やまびこの2017年新製品  
     
  「KIORITZ」「shindaiwa」ブランドをもつやまびこは、2017年新製品を発表した。今回は来年、発売60周年を迎えるスーピードスプレヤーのキャビン仕様を筆頭に600Lタイプの3モデルと畦草刈機を紹介する。600Lキャビンスピードスプレヤー「共立・SSVH6061FSC」は、国内特自排ガス3次規制に適合した25kWのディーゼルエンジンを搭載し、立木防除から棚作防除を的確にカバーする。二面刈り畦草刈機「共立・AZ747」は、大規模農家や集団営農向けに作業能力・耐久性を向上させたモデル。斜面刈り畦草刈機「共立・AZ851A」は、車輪のラグ形状を大型に変更。グリップが向上して斜面での横滑りに一層強くなった。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  とじ荷重50%、質量を20%軽減した誘引結束機を来年2月発売/マックス  
     
  マックスは、農作物の誘引結束作業を大幅に省力化する「テープナーシリーズ」に、従来機より結束時のとじ荷重を約50%、本体質量を約20%軽減した園芸用誘引結束機「楽らくテープナー HT-R」を、来年2月1日より発売する。ぶどう、キウイフルーツなど果樹の棚誘引結束、トマト、ナスなど野菜の支柱番線誘引結束や、きゅうり、メロンのつる上げ誘引結束など、苗木の育成作業に適している。「テープナー」は、茎やつるを支柱や番線に、テープを回して片手でホッチキスどめする機械。1969年に同社が世界で初めて製品化した。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  水田フル活用の現場から・排水対策にカットソイラー/山口県で現地研修会  
     
  2018年のいわゆる「減反廃止」を受け、各地では行政、JA、試験場、大学など指導機関と農家が一体となり、野菜・園芸作強化、地域特産物づくりなどポスト減反への具体的な動きがいよいよ本格化している。平場はともかく日本の圃場の大部分を占める中山間地では、この取り組みの成否が地域農業の将来を決めるといっても過言ではない。大型から小型まで精緻な稲作機械化一貫体系を提供し地域農業を支えてきた農機業界にとっては、新たな活躍の場が眼前に広がっているといってよいだろう。国が推進する水田フル活用には地力の向上と排水対策が欠かせない。ここでは、11月29日に開催された山口県萩市の「JAあぶらんど萩大豆推進委員会」の排水対策と地力向上技術の現地研修会の模様を紹介する。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  売上高は235億6700万円に/三菱マヒンドラ農機・28年度連結中間決算  
     
  三菱マヒンドラ農機は5日、埼玉県久喜市の国内営業統括部で会見し、平成28年度の連結中間決算(28年4〜9月)の概要を発表した。それによると、売上高は前年同期比38億円(13.9%)減の235億6700万円、営業利益は同じく5億7400万円(42.4%)減の7億8100万円、経常利益は同じく9億600万円(67.8%)減の4億3100万円、中間純利益は同じく197億9100万円(86.7%)減の2億6800万円となった。連結対象は三菱農機販売、リョーノーファクトリーなど5社。国内は、TPP問題による先行き不透明感等から、需要は引き続き低調だった。海外事業は、北米向けトラクタなどが好調に推移したものの、円高が影響した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  北海道に常設展示場を開設/サタケ  
     
  サタケは、去る11月22日に北海道上川郡に道内では初めてとなる常設展示場を開設した。豆類などの不良品選別を念頭に開発された多用途ベルト式光選別機ベルトゥーザXeNOの発売(9月12日)を機に全国でも有数の豆類生産地である北海道において光選別機や加工機の一層の販売強化を狙って開設した。光選別機ベルトゥーザXeNO、ピカ選αPLUSなどの最新機器の展示を行い販売を強化していく。道内初となる常設展示場は、道中央部の旭川市郊外に位置しサタケの協力工場で機械の架台や原料タンクなどを供給する石井鉄工の旧事務所1階部分を借り受け内部を改装して常設展示場としてオープンさせた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  有機物循環農法体験記の授賞式/スガノ農機  
     
  スガノ農機は5、6の2日間、茨城県土浦市内のホテルで第26回ボトムプラウ「有機物循環農法体験記」授賞式を開催した。今年は、秀逸賞が7氏、優秀賞が1氏に贈られた。式では、元ローソン・ジャパン社長、全日本農商工連携推進協議会会長の都築富士夫氏が「成功事例に学ぶこれからの農業経営」をテーマに記念講演したほか、新作ドキュメンタリービデオの上映会、土づくり講習会、全国土を考える会総会、農業へ移動してのプラウ講習会などを行い、参加した農業者が情報交換を行った。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  餅練機の受注盛ん/丸七製作所  
     
  丸七製作所が生販する餅練機は、すでに多くの和菓子店に導入され、団子・草餅・粟餅などの業務用として広く活用されているが、近年、農産物直売所などでのパーフォーマンス用としても人気を博し、正月を前に受注に拍車がかかっている。同社の餅練機は、いずれの型式も独自のスパイラル餅練方式により、艶やか腰のある餅に仕上げる。蒸した餅米をホッパーに投入すると同時に、極めて短時間で練り上げるため、餅米本来の風味を損うことなく、美味しい餅になる。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  熊本、鹿児島に教習・整備所/ヰセキ九州がドローン事業に進出  
     
  ヰセキ九州はこのほど、近年注目されている「マルチローター」(ドローン)事業に参入、まずオペレータ育成に向け、夢九研(夢ある農業応援九州研修所)と、鹿児島支社にマルチローター教習所および整備事業所を開設した。12月5日、夢九研でその内覧会を実施し、事業内容などを明らかにした。開設したのは、11月18日に「産業用マルチローター教習施設」指定(施設名称はヰセキ九州マルチローター教習所、ヰセキ九州マルチローター教習所鹿児島分校)、10月24日に「産業用マルチローター整備事業所」認定(施設名称はヰセキ九州マルチローター整備事業所、ヰセキ九州マルチローター鹿児島整備所〈サテライト〉)。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  ドローンなど新たな機器利用で農業支援/日農機協・機械化フォーラム  
     
  一般社団法人日本農業機械化協会(雨宮宏司会長)は8日、さいたま市西区の革新工学センター散布実験棟において、「2016農業機械化フォーラム」を開催し、これには生産者をはじめメーカーや研究機関など関係者が多数参集した。今回は「ドローン等新たな機器利用と農業」をテーマに掲げ、新たな機器の利用による農業の低コスト化・軽労化への貢献や、農業経営の改善効果等について討議を行った。会場では各メーカーによるドローンや農業リモートセンシングなど新技術の展示説明が行われたほか、丸山製作所によるドローンのデモ飛行も実施され、新たな機器に対する理解を深めた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  若手の研修を充実/全農機商連が理事会で29年度事業検討  
     
  全農機商連(高橋豊会長)は6日、都内のホテルアジュール竹芝で第4回理事会を開催し、28年度の事業報告並びに収支決算案、29年度事業計画並びに収支予算案や29年度の共同購買事業推進方針・目標額など、中期行動計画、組織運営検討委員会の検討結果などを討議した。このうち、29年度の事業計画としては、農業競争力強化プログラムがまとめられたこを受け、小規模店等への情報提供の強化等、公正な商取引環境の維持に資する活動を展開していく、とした。事業別では、若手向け重点を置いて研修を開くほか、各ブロック単位、商組単位の若手研修、交流を積極的に支援する。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  自動操舵を共同開発/農研機構と三菱マヒンドラ農機  
     
  農研機構と三菱マヒンドラ農機は7日、カメラによる画像処理により、低コストでトラクタの直線作業をアシストするる自動操舵システムを共同開発したと発表した。同装置は、トラクタのキャビン内に取り付けたカメラによる前方の風景と地面の画像から、独自の画像処理技術により直線作業に必要な情報を抽出する。従来の高精度GPSが不要となった結果、従来品の2分の1以下となる大幅な低価格化を達成した。平成29年度下期から販売開始を予定している。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  深谷ネギの機械化で/野菜流通カット協議会が白ネギ現地検討会  
     
  野菜流通カット協議会(木村幸雄会長)は7日、埼玉県深谷市にて平成28年度青果物流通システム高度化事業(全国推進事業)白ネギ現地検討会を開催し、全国から生産者や中間事業者、農業機械メーカー関係者など約100名が参集した。白ネギの一大産地である深谷市管内にて、ネギの機械化一貫体系の実演及びセミナーが行われた。機械実演では、深谷市内の馬場ファミリー圃場にて、ネギ生産における管理から移植、防除、施肥、収穫までの機械化体系をヤンマーアグリジャパン・農機推進部関連商品推進グループの各務泰助氏が説明。ネギ専用管理機、移植機、収穫機などを実演した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ロボット技術など普及へ/農研機構が植物工場研修会  
     
  農研機構は2日、茨城県つくば市の農研機構第一研究本館大会議室にて、平成28年度第2回農研機構植物工場研修会「生産現場への技術普及をめざした植物工場の展開、次世代拠点との連携と展開」を開催した。現在進行中の次世代植物工場拠点事業の展開に資する情報交換及び議論の場として、各拠点の現状や課題、先行優良事例、大規模施設向けロボット技術の展望などが紹介された。研修会では、次世代施設園芸拠点を俯瞰する(農研機構・東出忠桐氏)、次世代施設園芸拠点における優良な取り組み事例(兵庫ネクストファーム代表取締役社長・田中進氏)―などの講演が行われた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  水田農業の技術革新/農研機構がシンポジウム  
     
  農研機構は6日、シンポジウム「水田農業の構造変化に対応する技術革新の方向―現地実証を基点とした農業技術の再構築を考える―」を開催し、これには行政・普及指導機関やメーカー関係者など約200名が参集した。大規模水田農業のキーテクノロジーとその進展方向を確認し、目指す将来像について論議を深めるとともに、実現に向けて取り組む方策と技術開発の方向を模索した。講演は、わが国水田農業の現状と課題(農林水産省・宇井伸一氏)、仙台平野の大区画基盤整備と営農現場の取り組み(宮城県亘理農業改良普及センター・鈴木宏氏、巨大区画圃場での乾田直播の実証試験(農研機構東北農業研究センター・冠秀昭氏)―など。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  木質バイオマスの利用促進/農林水産省と経済産業省が共同研究会  
     
  農林水産省と経済産業省の副大臣、政務官を構成員とする木質バイオマスの利用推進に向けた共同研究会が4日、都内霞が関の農林水産省内の特別会議室で第1回目の会合を開催、木質資源の持続的活用の方策や、担い手確保から発電・熱利用に至るまでの「地域内エコシステム」の構築など、新たな施策の検討をスタートさせた。今後、林野庁木材利用課、資源エネルギー庁新エネルギー課を事務局として数回にわたり会議を開き、年度内に中間報告的なとりまとめを行い、目標として掲げている「地域内エコシステム」を進める方向性を示していく。地域でのモデルづくりを進めることなどで森林資源の持続的な活用を目指す。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  ウエインヤード氏が優勝/STIHL TIMBERSPORTS世界大会  
     
  スチールは11月12、13の両日、ドイツ・シュツットガルトのポルシェアリーナにおいて「2016年STIHL TIMBERSPORTS世界大会」がSTIHL社の冠大会として盛大に開催されるとともに、同社の招きで数度来日し、林業機械展の会場で実演したこともあるジェイソン・ウエインヤード氏(ニュージーランド)が個人戦において圧倒的な強さで8度目の優勝を飾り、国別団体戦では、オーストラリアチームが3連覇を達成したことを明らかにした。ジェイソン・ウエインヤード氏(42歳)は、12名のアスリートが参加する個人戦で、序盤からリードを広げ、金メダルを獲得した。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  定置式の木材破砕機を発売/諸岡  
     
  諸岡はこのほど、従来の自走式木材破砕機から一切の足回りを取り払うことで、破砕性能をそのままに低価格化を実現した定置式木材破砕機「MC-2500T」を新発売した。同機は、丸太・生木・枝葉などの木材から竹や建築廃材までパワフルに破砕。木質系廃棄物や林地残材を破砕することで、減容化をはじめチップ生産、堆肥生産など資源やエネルギーとして再利用ができる。定置式のため大幅な低価格を実現した。また、シンプルな構造は、点検・修理や部品交換などのメンテナンスが容易で、ランニングコストも抑えられる。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  優れた作業性能の3tクラス後方超小旋回型ミニ油圧ショベル/キャタピラージャパンが発売  
     
  キャタピラージャパンは、優れた作業性能を発揮する3tクラスの後方超小旋回型ミニ油圧ショベルを12月1日より新発売した。今回発売の「Cat 303ECR 後方超小旋回型ミニ油圧ショベル」は、従来機に新規特徴を追加したマイナーチェンジ機。主な新規特徴は、1.板厚をアップし、高い耐久性を確保した強化型アームを標準装備。幅広い用途に対応するワイドな作業範囲を確保、2.ブレードのカッティングエッジには交換が容易で耐久性に優れたボルトオンタイプを採用、3.2種類の操作方式を切替可能な2wayコントロールパターンクイックチェンジャを標準装備―など。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  田植機・育苗関連の新技術で新たな時代の稲作を  
     
  より省力・低コストな稲作のために、育苗方式、田植機で新製品が次々と登場し、新たな時代の米作りへの貢献が期待されている。田植機では、自動直進、可変施肥、疎植など、育苗では密苗が新技術として推進が図られている。来年の稲作は、国が生産調整に関与する最後の年となる。それ以降の見通しを含め、農家は投資にためらいもあるだろう。需要を喚起するには、魅力ある新製品を大いにアピールしていくことだ。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  プロからカジュアルまで需要掴むチェンソー  
     
  チェンソーは今年も手堅く推移している。バッテリー式という競合する商品の台頭はあったものの、エンジン式として林業プロフェッショナルから一般カジュアルユーザー、業務用からカービングに代表されるホビーユースまで幅広く需要を獲得しており、例年と同じ程度の実績を積み上げている。最近のチェンソー市場は、最も大きなマーケットとなる林業での間伐主体から主伐・皆伐への流れに乗って、本格プロ向けが盛り上がりをみせる一方、排気量30ccを切るコンパクトチェンソーも手軽、扱いやすさで人気を博すなど、これまでの30ccクラス中心の構図こそ大きく変わらないものの、徐々に排気量の構成に変化の兆しも生まれつつある。基本的には安定・堅調を維持しているチェンソーの話題を集めた。  
  ホームに戻る  
 
 
     
   
  春需の獲得へ力を尽くし市場深耕する兵庫県農機流通  
     
  「日本の縮図」と言われ、北は日本海、南は瀬戸内海に面する兵庫県。「神戸ビーフ」や「淡路島たまねぎ」、「コウノトリ育むお米」など多彩な食の魅力にあふれ、県内では旧五国の多様な地域農業が営まれている。それを支える農機市場も地域に密着した活動を軸に展開。集約化の加速など環境が大きく変わるなか、多彩な提案や地道な訪問で顧客とのつながり強化に努め、昨年の反動が大きかったトラクタの巻き返しを図りつつ、春に向けた活動を本格化させる流通の現場を歩いた。  
  ホームに戻る  
     
   
     
   
  オランダ国王が山岡健人氏に勲章授与  
     
  ヤンマーの山岡健人会長兼社長は8日、オランダのウィレム・アレキサンダー国王陛下から、オレンジ・ナッソー勲章オフィサー章を授与された。同社が28年間にわたりオランダ・アルメレ市で産業用ディーゼルエンジンの販売をはじめとする各種の事業活動を行ってきたこと、また、地元サッカーチームへの協賛など、地域貢献活動にも寄与してきた実績が評価された。授章式は同日、東京オランダ大使公邸で執り行われ、駐日オランダ王国大使のアルト・ヤコビ氏から山岡社長へ勲章が手渡された。  
  ホームに戻る  
 
 
     
     
お問合せ:株式会社 農経新報社 TEL:03-3815-0211 FAX:03-3815-0265  MAIL:info@n-simpo.co.jp
Copyright(c) 2003 Nokei-simpo CO.,Ltd. All Rights Reserved  当サイト内容の無断転載・引用を禁じます。