農経しんぽう
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  平成30年8月20日発行 第3235号  
     
   
     
   
  秋の農作業安全確認運動/農林水産省が推進会議  
     
  農林水産省は9月から10月までを農作業安全対策の重点期間として、平成30年秋の農作業安全確認運動を実施する。これに先立ち9日、東京・霞が関の農林水産省講堂で、平成30年秋の農作業安全確認運動推進会議を開催し、取り組み方針などを確認した。また当日は、齋藤健農林水産大臣出席の下、平成30年農作業安全ポスターデザインコンテストの表彰式が開催された。冒頭、あいさつに立った齋藤大臣は「死亡事故ゼロを目指して運動を推進して欲しい」と関係者に要望した。ポスターデザインコンテストの表彰式は、農林水産大臣賞がきいしゃんさん(愛媛県、欠席)、生産局長賞が長谷川碧さん、芹川千博さん、上村知美さん。  
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  農作業安全リーフレット作成/農林水産省・農業女子プロジェクト  
     
  農林水産省が進める農業女子プロジェクト(PJ)はこのほど、同省農作業安全部局と連携し、「安全な農作業について考えてみましょう(女性農業者向けリーフレット)@農業女子PJ×農作業安全」を作成した。農作業死亡事故が毎年300人以上発生している中、近年は女性農業者の死亡事故が増えており、就業人口当たりの死亡者数も男性と比較して上昇傾向にある。特に熱中症で死亡するケースが最も多くなっていることから、同リーフレットでは農業女子メンバーから聞いた熱中症対策やヒヤリハット事例を取りまとめて紹介している。  
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  新型サイバーハロー、ローターアースシリーズを発売/小橋工業  
     
  小橋工業は7月から、「サイバーハローTXV-1、TXZ-1」シリーズおよび「コバシローターアースFTE-1」シリーズを新発売した。前者は大型サイバーハローTXV、TXZシリーズのモデルチェンジ機で作業幅のバリエーションを増加(3.8、6.2mを新設)。エプロンの加圧機構により、土質の硬い圃場でも荒代時に加圧することでエプロンの浮き上がりを防ぎ、代かき回数を減らすことができることから、作業時間を最大2分の1まで短縮できる。後者はFTEシリーズをモデルチェンジ、耐久性を向上させつつ機体質量は同等、最大適応トラクタ馬力を拡大し高馬力トラクタで作業できる―などの特徴がある。  
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  環境対応の2立方mクラス新型ホイルローダ/キャタピラージャパン  
     
  キャタピラージャパンは10日から、新たに2.0立方mクラスのホイールローダ「Cat918M」を発売した。オフロード法2014年基準に適合し、国交省低騒音型建機に指定されている。同機は、実績のあるエンジンを搭載し、低回転・高トルク型のセッティングで優れた動力性能と高い作業効率をもたらしている。また、燃料消費を抑えるECOモードを搭載。軽負荷作業ではサイクルタイムを大きく落とすことなく、低燃費・低騒音運転が可能。大きな開口と弓型のサイドカバーで、優れた荷入れ性能と荷こぼれ防止を実現し生産性向上に貢献する。  
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  強力アンカー使用し熊防止柵を開発/キャムズ  
     
  キャムズは、太陽光パネル架台などを固定するペグ・アンカー「ランドステッチアンカー」に、さらに強度を増したアイテム「ランドステッチアンカー(熊用)」を加えたことで、熊用獣害防止柵「ベアブロック」を開発・発売した。先般開催された「関西農業ワールド2018」などの展示会に出展し、その強度が非常に高い評価を受けた。「ランドステッチアンカー」は、スクリュー抗と地盤を地中深くの支持層でしっかり固定することで、太陽光パネル架台や農地用架台の引き抜け事故を防ぐ。「同(熊用)」はその強度をさらに高めたことで(およそ2倍弱)、熊による獣害を防ぐ「ベアブロック」の完成が日の目を見ることとなった。  
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  鳥類飛来防止装置「フライングファルコン」に移動式追加/バードストッパー  
     
  鳥害対策機器専門メーカーのバードストッパーではこのほど、鳥類飛来防止装置「フライングファルコン」に、果樹園内などを簡単に移動できる「手押し台車タイプ」を追加発売した。移動型なので広大な敷地に対応でき、一度巡回使用すれば半永久的に害鳥の侵入を抑止することができる。「フライングファルコン」は、カラスですら恐れる大型の猛禽類ハヤブサを模した鳥類飛来防止装置で、36秒間の鳥の絶叫音が1時間にランダムで12回流れる仕組み。絶叫音の種類は70種類にも及び、視覚と聴覚の複合効果で鳥類の恐怖感を増幅し、忌避効果を持続させる。  
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  可変施肥田植機の効果報告/井関農機、ヰセキ信越  
     
  新潟市が今年5月にキックオフした「スマート農業企業間連携実証プロジェクト」で、これまでにICT田植機による田植えや人工衛星、ドローンによるリモートセンシング等を実施、様々な農業データや解析結果を得ることができたことから新潟市では9日、市内でプロジェクトの進捗状況を報告する中間報告会を開催するとともに、ドローンによる空撮の実演を行った。これにはプロジェクトに参画している井関農機、ヰセキ信越が出席、ヰセキ信越の松尾知幸販売促進部長が「ICT田植機による可変施肥及びブームタブラによる追肥の結果について」と題して報告した。  
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  刈払機でキャッシュバックキャンペーン/ハスクバーナ・ゼノア  
     
  ハスクバーナ・ゼノアは、8月8日から9月30日までの間にゼノア刈払機を購入するユーザーに対し、「ゼノア刈払機買い替え応援キャンペーン」を展開している。対象商品は、▽5000円キャッシュバック=ゼノア刈払機・肩掛けタイプBC、BCZシリーズ、SGCZシリーズ、同・背負タイプBK/BKZシリーズ▽3000円キャッシュバック=同・肩掛けタイプTR・TRZシリーズ、同背負タイプTK・TKZシリーズ。期間中に対象様商品を購入した者は、応募すると、前記商品にあわせキャッシュバックがある。応募期間は8月8日から10月7日まで(当日消印有効)。  
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  いわてスマート農業祭NEOに出展/ルートレック・ネットワークス  
     
  ルートレック・ネットワークスは、24、25日に開催される「いわてスマート農業祭NEO」に、同社のAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を出品する。出展は前回に引き続き2回目。「ゼロアグリ」は、一般的なパイプハウスでも使用でき、各種センサーより得た日射量と土壌環境情報から、必要な潅水施肥量を算出し、自動供給を行う。また、PCやスマートフォン等からリアルタイムに栽培状態を把握でき、これまでの「カンと経験」を反映した潅水施肥の調整も簡単に行うことができる。  
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  上期出荷は4.8%増に/日農工・動態統計  
     
  一般社団法人日本農業機械工業会(木股昌俊会長)はこのほど、経済産業省生産動態統計に基づく農業機械生産出荷実績の平成30年1〜6月分を取りまとめて発表した。それによると、30年上半期の累計生産金額は2148億8400万円で前年同期比93.3%、累計出荷金額は2138億6200万円で同104.8%となり、出荷額が伸びた。また、6月単体の実績をみると、生産額は381億4800万円で同89.5%、出荷額は396億4300万円で同103.2%となった。機種別で30年上半期の累計出荷実績をみると、トラクタは7万4930台で前年同期比112.2%、田植機は1万5385台(同96.6%)、コンバインは5158台(同91.3%)。  
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  ノルウェーで世界伐木チャンピオンシップ、前田氏が19位  
     
  8月2〜5の4日間、ノルウェー・リレハンメルで開かれた第33回世界伐木チャンピオンシップ(WLC)に出場した先崎倫正、前田智広、秋田貢、横山大蔵の4選手をメンバーとする日本代表チームは、それぞれが能力を発揮し、世界のチェンソーマン達と技術を競った。結果は、前田選手がプロフェッショナルの部で前回大会を上回る19位に躍進し、日頃磨いた技術が世界水準にあることを示した。渡航メンバー13名からなる日本選手団は8日に帰国した。チームのトレーナーも務めた全国森林組合連合会の淡田和宏氏は大会の成果を今後につなげていきたいと意欲を新たにした。  
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  生産性高める方策/作業日報の現状分析  
     
  先週に引き続き一般社団法人林業機械化協会(島田泰助会長)が実施した「平成29年度林業機械化に関する研究に対する助成課題」で採択された京都大学大学院農学研究科の栗山浩一氏による「作業日報の記載内容および使用法に関する現状分析」の成果報告書を取り上げる。「意欲と能力のある林業事業体」に対する要請が新たな森林管理システムの導入開始とともに高まるとみられる中、より質の高い生産管理を目指して現状把握に努めた。  
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  芝作付け55万2939a/農林水産省まとめ・28年実績  
     
  農林水産省がこのほどまとめた平成28年花木等生産状況調査によると、芝の作付け面積は、対前年比102%の55万2939aと増加。出荷数量41万1397a、対前年比101%、出荷額78億3231万1000円、同111%と共に伸びている。作付面積のうち、日本芝51万4398a(構成比93.0%)に対し西洋芝3万8541a(同7.0%)という結果。作付けの多い主な都道府県は、茨城県(31万a)、鳥取県(8万3931a)、宮崎県(4万5130a)、鹿児島県(4万184a)など。また、栽培農家戸数は4370戸となり、前年から104.3%と増加した。  
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  技術力で変化に対応/23〜25日に岩手農機展  
     
  岩手県農業機械協会(松田博之会長)は23〜25の3日間、滝沢市の岩手産業文化センターで、73回目を迎える岩手県全国農業機械実演展示会を開催する。また岩手県は24、25日に隣接するアリーナ内でいわてスマート農業祭NEOを開き、これからの県農林業を支える最新技術を集めて、新たな作業体系、生産体制の姿を示す。今年上半期の農機市場は堅調な推移だが、集約化の進展で大型機は動くものの中小型機の需要をつかむのは難しいとの声も聞かれ、とくにコンバインはまだ見極めがつかない。同展示会に合わせ、県内の農業、農機業界のいまをまとめた。  
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  新たな生産手法導入し活路/岩手県が研修会  
     
  農業の絶えざるテーマとなる生産コストの低減。ことに稲作では、減反廃止に伴う情勢変化で価格の先行きは不透明。勢い変動に強い経営、価格下降を吸収できる生産体系をつくり上げることが大きなテーマになる。他方、作付規模の拡大、人手不足という相反する条件の中で、いかに手をかけずに品質の高い米をつくるかという課題を抱え、省力化や作期分散を図る生産手法の導入も重要性を増してきた。岩手県が開催した稲作コスト低減研修会から、それらに向けた取り組みをみる。  
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  働き甲斐のある会社に/ジョーニシ・中野社長に聞く  
     
  ジョーニシでは、6月21日に実の伯父に当たる上西治久現会長の後を継ぐ形で中野祐介社長が就任した。中野社長は、地元・甲賀市出身で現在35歳。老舗企業を新たに背負って立つ若き経営者の現在の心境や今後の展開などを聞いた。  
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  前田偉量氏(元ヤンマー農機・副社長)逝く  
     
  元ヤンマー農機副社長の前田偉量(まえだ・いりょう)氏が17日午前零時、入院先の都内の病院で肺炎のため亡くなった。89歳だった。通夜は19日午後6時から東京都調布市つつじヶ丘2の30の1の延浄寺つつじヶ丘斎場でしめやかに営まれた。葬儀告別式は翌20日正午から同じく延浄寺つつじヶ丘斎場において執り行われる予定。喪主は長女の的場睦子(まとば・むつこ)さん。故人は、旧制彦根高商(現滋賀大学経済学部)を卒業後、ヤンマーディーゼル(現ヤンマー)に入社。その後ヤンマー農機に転じ主に営業畑などを歩み、平成6年6月に同社・副社長に就任した。  
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