農経しんぽう
農業並びに農業機械・施設・資材に関する行政から
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  農経しんぽう  
  令和2年9月14日発行 第3332号  
     
   
     
   
  低価格モデルは最大2割安価/農林水産省・農業資材の供給状況調査  
     
  農林水産省は8日、国内外における農業資材の供給の状況に関する調査結果を取りまとめて公表した。これは農業者が良質・低廉な農業資材を調達する際、また、農業資材メーカーが合理化に向けた検討を行う際に参考となるよう、国内外における農機・農薬・肥料などの農業資材価格等を調査しているもので、昨年に続き3回目。それによると、国内における農業機械については、低価格モデルの販売が始まっており、標準モデルと比較して、トラクタで8〜20%、コンバインで3〜14%安価になっていることが判明した。  
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  スマート農業実証プロジェクトの動画を配信/農林水産省  
     
  スマート農業は農家のモチベーションを高める―農林水産省はこのほど、スマート農業の社会実装を加速化するため、令和元年度スマート農業実証プロジェクトに参画する農業者(水田作)のうち、代表的な8名から実証効果や経験をインタビューし、とりまとめた動画をホームページで公開した。スマート農業実証プロジェクトは、ロボット、AI、IoTなど先端技術を生産現場に導入・実証する事業。  
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  穀粒判別器を活用/農林水産省が農産物検査規格・米穀の取引に関する検討会  
     
  農林水産省は4日、東京・霞が関の農林水産省内会議室で、農産物検査規格・米穀の取引に関する検討会の第1回会合を開き、農産物検査における穀粒判別器の活用や農産物規格の簡素化などの検討を開始した。農林水産省からは、穀粒判別器等の技術開発について、AIなどを活用した次世代穀粒判別器の開発に期待が示された。検討会の主な検討事項は、1.1等、2等区分の等級区分の名称の見直し、2.検査方法等の徹底した合理化による負担軽減と検査コスト低減、3.目視等の人的鑑定項目の客観化と穀粒判別器等による機械的計測への早期の変更、4.皆掛重量についての検査や、いわゆる余マスの見直し―など。  
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  AIで水分ムラを抑制する乾燥機/山本製作所  
     
  台風や局地的な豪雨、猛暑など、近年、天候不順が続き、今年も一部圃場で倒伏した稲を見かける。そうした中、本格的な収穫シーズンを迎え、籾の水分バラツキが注視されている。水分ムラを極めて効果的に抑制する乾燥機として、今年より山本製作所が本格的な発売を開始したAI機能搭載の遠赤乾燥機“ウインディ ビルド”「HD-VMRシリーズ」(19〜34石)、汎用乾燥機「HD-VAMシリーズ」(30〜55石)が注目を集めている。同シリーズは、AIの自動調質乾燥運転“おまかせ乾燥”を搭載。張込み時の水分ムラを分析し、撹拌・乾燥・休止・仕上乾燥の4工程行い、高精度な乾燥作業が行える。  
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  電動リモコン作業機「スマモ」に装着する畦草刈アタッチを発表/ササキコーポレーション  
     
  ササキコーポレーションはこのほど、草刈り作業の中でも省力化が難しかった畦草刈りの労働負担を大幅に軽減するアタッチメント「畦草刈アタッチAZ720」を発表した。同社のオリジナル電動リモコン作業機「スマモ」に装着するもので、農研機構との共同研究の成果を活かしている、スマモの作業機第1弾となる草刈りアタッチ。畦の上面幅59cm以上の場所に向き、左右の法面傾斜角は60度まで対応。2つの刈取部のポジション調整により、1.畦の上面草刈り(平面刈り)、2.上面+法面刈り、3.左右の法面刈り、4.傾斜面刈り(傾斜角度は35度まで対応)をリモコン操作で進めることができる。出荷は来年2月から。  
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  ホバークラフトでエア噴射除草する「エアー除草機」/アビーズ・アグリ事業部  
     
  アビーズ・アグリ事業部は、かねてより無農薬農家と共同で研究・開発を進めていたホバークラフトを活用した“エアー噴射方式”の「エアー除草機」を完成、11月より発売予約(台数限定)を開始することを明らかにした。同社はこれまで、RCホバークラフトによる除草剤散布「ACV-01」を生販、圃場に入らずラジコン操作でフロアブル剤が均一に散布できる除草機として人気を博している。今回、空気噴射による除草剤を使用しない革新的な「エアー除草機」を開発。ホバークラフトからのエアー噴射方式により、ノエビ・コナガの初期除草を行う。今シーズン、実走実験を進め極めて除草効果が高く、効率的な除草作業ができた。  
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  音声案内で水門を開閉するスマート水田サービス・パディッチ/笑農和  
     
  スマート農業分野で稲作のイノベーションを手掛ける笑農和は、9月よりスマート水田サービス「paditch(パディッチ)」の電話操作サービスを開始した。「paditch gate02+」は、遠隔操作・自動制御により水田の水管理を省力化できるサービスで、農作業工程で最も時間と労力を使う工程を遠隔操作化した製品。従来はパソコンやスマートフォンによる操作であったが、スマートフォンを持たない層や高齢者からのニーズに応える形で今回の電話操作サービスを開発した。これによりガラケーでの操作も可能となった。  
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  農業用「デンバグリーン」を発売/DENBA  
     
  DENBAは、鮮度保持、高品質冷凍などに応用できる空間電位発生装置「DENBA+」の製造・販売を行っている。このほど、農業用に改良した「DENBA GREEN(デンバグリーン)」の販売を開始した。「DENBA+」は、同製品が発する電波によって電位空間を作り出し、その空間内にある水分子に波長を与え、電子微細振動によって活性化。原子レベルで食品鮮度を高品質に保持する。以前から、葉物野菜や果樹の長期保存などに活用されていた。「DENBA GREEN」は、この技術を栽培の現場に転用したもの。病害虫被害の減少や品質、収量向上などに効果がある。  
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  電動アシスト式三輪自転車の応援サポーター販売を開始/Innovation碧  
     
  Innovation碧は、国内初となる電動アシスト式三輪自転車「i trike」の「オータムセール 応援サポーター販売」を10日から始めた。限定42台。i trikeは、KENDA製の極太タイヤ(約4インチ=約10cm)を採用。タイヤが頑丈なので、悪路にめっぽう強く、オフロードも難なく走行できる。そのため農業従事者の圃場や作業現場までの移動手段にうってつけの製品だ。i trikeのターゲット層は、一般、高齢者、身障者。さらに同社は、農業従事者、レンタルサイクル事業者、地方自治体向けに販路を拡大している。  
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  特別ブルームのキャッシュバックキャンペーン展開/田中産業  
     
  田中産業は、ゴアテックスウェアの累計出荷着数が100万着を突破した記念として「特別なブルームウェア」を発売、併せてこの特別限定ブルームウェアのキャッシュバックキャンペーンを展開している。新規限定販売の「特別なブルーム=セージグリーンカラーのウェア」は、要望の多かったシックな色合いを持ち、年齢や性別を問わずに馴染みやすい製品。ジャケットとパンツのセットで3万5000円(税込み)と、従来のブルームウェアに比べ4930円安価に設定している。加えてこの9月から12月25日までに応募した購入者には抽選で同製品と同じ金額の3万5000円をキャッシュバックするキャンペーンを実施する。  
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  農機販社や農家に気化式冷風機の導入急増/静岡製機  
     
  当業界での暑さ対策として、静岡製機の気化式冷風機「RKFシリーズ」で行うことが定番化している。同機は、抜群の涼しさと排熱ゼロで体感温度を程よく低下させ、優しい冷風で作業環境を改善する。これにより、農林業機械メーカーが工場に、農機販売店が営業所に、そして農家が集荷現場などに導入する事例が急増している。南東北クボタは昨年、それぞれの営業所に同機を導入し、現場から高い評価を得ている。諸岡は昨年、開放されている現場での作業環境改善用として「RKF506」を18台購入。ヰセキ東北は今年、東北管内の修理工場、営業所に「RKF406」を71台を購入した。  
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  作業機を着けての公道走行での注意喚起/スガノ農機  
     
  スガノ農機は、トラクタに作業機を装着したままで公道が走れるように法律が改定されたのに伴い、その周知を農業者に図るとともに、改定道交法に対応する新製品「折りたたみ式スタブルカルチ」の普及に力を入れている。同社は、昨年夏の段階で改定道交法に準拠すべく作業機への灯火器装着などを進め、また今年4月からは改定道交法に合わせた「公道走行対応セット」(1.標識セット、2.コンビライト2セット、3.コンビライト4セット、4.コンビライト4+セット―の4種類)を発売した。  
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  完全無農薬栽培の“豆苗”が「とちぎGAP」に適合/スズテック  
     
  スズテックは、かねてより本社・工場敷地内で完全無農薬の水耕栽培方式で生産している“豆苗”(エンドウ豆の若芽)が「とちぎGAP」に適合していることが認められ、9月3日、栃木県河内庁舎において、第三者確認証交付式が行われた。交付式には、同社から鈴木社長、平出アグリ事業部長が出席した。「とちぎGAP」は、東京五輪・パラリンピックの食材調達基準を満たすもので、同社が第18号となる。また同社では、認定に併せ“豆苗”のパッケージデザインとパッケージフィルムの材質を変更。栃木県のマスコットキャラクターである“とちまるくん”とのコラボを実現、栃木県産の豆苗であることを発信していく。  
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  九州などの再生二期作で超多収に/農研機構  
     
  農研機構は8日、温暖化条件下で威力を発揮する「水稲再生二期作」で、1回目稲の収穫時期や高さを工夫することにより、試験圃場レベルで10a当たり1.5t程の飛躍的な多収が得られることを明らかにした。同機構は水稲の生育可能期間が長いといった九州地域の地の利を活かした再生二期作で、1回目稲を十分に成熟させた時期に株元(地際)から高い位置で収穫すると多収となり、1回目稲と2回目稲の合計(2年間の平均値)で10a当たり1.41tの粗玄米収量(精玄米収量10a当たり1.36t)が得られることを明らかにした。  
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  バッテリーソー2機種を発売/ハスクバーナ・ゼノア  
     
  ハスクバーナ・ゼノアはこのほど、バッテリーチェンソーT540iXPおよび540iXPの2機種を新発売した。いずれもプロユーザーの要望に応えるパワフルな製品で、9月から同社が展開している「ハスクバーナ・ゼノア 秋のバッテリーキャンペーン」の対象商品。新製品のうちT540iXPは、トップハンドルソーで14インチ(35cm)RTバー付き。鋸断はスムーズで突っ込み切りの際も高い操作性を誇り、長時間使用の場合も高い切れ味と効率性を持続する。540iXPは、特殊伐採、アーボリスト(樹木専門のスペシャリスト)などの、高性能のバッテリーチェンソーを求めるユーザーに理想的な製品。  
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  新素材の敷板「リフモボード」が現場で好評/門倉貿易  
     
  門倉貿易は古着を中心とした繊維系廃棄物を加工し、全く新しい素材「リフモ」を製造。「リフモボード」として農地や工事現場で重機の敷材用に使われ、高い注目を集めている。リフモボードは木材のように割れや凹みも起きにくく、滑りにくいことに加え柔軟性も兼ねそなえており、道路などに敷いたときも路面を傷つけにくい。最近ではその軽さと耐久性により「ゴルフ場のバンカーの砂を交換する際に使われるなど、ゴルフ場関係者からの依頼も増えています。圃場のぬかるみ対策としても好評です」と門倉功一郎専務は語る。  
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  手軽に暑さ対策できる「ハグ ブロワー クールユー」/ハグワークス  
     
  ハグワークスは、手軽に体を冷やす携帯用涼風装置「ハグ ブロワー クールユー」を開発、販売し話題を呼んでいる。農業関係者のような屋外作業者のみならず、あらゆる高温対策の状況で使うことができる。同製品購入者が、箱型の発泡スチロール内に専用ハグブロワー、電池ボックス、スイッチ付きハーネス、ジョイント付きジャバラチューブ1本、フィンガードを所定の位置にセットする。フィンガードの上に不織布で包んだ専用保冷剤をのせる。フタをし、マジックテープベルトで縛り、専用のナップサックに入れて使う。  
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  11のビジネスプラン/2年度の「SFA」  
     
  林野庁は今年度も、昨年に引き続いて、林業現場を知る林業人材と独自の技術、ノウハウを持つ異分野人材の協業により課題解決につながるビジネスを創出しようとする課題解決型事業共創プログラム、いわゆる「Sustainable Forest Action」(略称「SFA」)を実施、8月23日にキックオフミーティングを全面オンラインで開催した。これには、定員の倍以上の応募があった中から結成された11のチームが参加、11月1日に行われるデモデイ(最終プレゼン)に向けて「キックオフ時」のアイデア、プランを練り上げていくことになるが、11プランの一つに「不整地用小型キャタピラー」が入っており、参加グループが「どういったビジネスモデルを作っていけるのか、どういった使い方を発信するのか」(林野庁)が注目される。  
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  12月に認定研修会/緑の安全管理士資格で・緑の安全推進協会  
     
  公益社団法人緑の安全推進協会(根岸寛光会長)は、2020年度「緑の安全管理士」の新規資格認定研修会を12月7〜9の3日間、都内内神田のアーバンネット神田カンファレンスで開催、現在、11月11日を締切日として受講申し込みの受付を行っている。「緑の安全管理士」は、病害虫・雑草の防除に関する最新の知識と技能を習得し、農薬の適正使用の普及と指導・監督が行える人材を育成しようと始まった資格制度。資格取得者は、農薬使用、防除の現場で活躍している。同協会が認定するのは、主に芝地や公園・街路樹などを防除対象とする「緑地・ゴルフ場分野」。造園・防除業、ゴルフ場のコース管理に従事する者に適した資格として定着している。  
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  生産額の8割以上/特用林産物の中の「きのこ」  
     
  特用林産物は、林業産出額の約5割を占める、重要な生産分野の一つである。昭和末期には、林産振興の旗手と位置付けられ、きのこを中心とした生産育成が進められてきた。しかし、山の重要な生産物との立場は変わらないものの、生産を取り巻く環境は、かつてとは違った意味で変わろうとしている。特用林産物の主要品目のポジションを確保していた乾しいたけ、生の原木生産のウエートが菌床栽培と逆転するなど大きく様変わっている。現状をみた。  
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  顧客に合った技術を提案/臨機応変に対応する山形県農機流通  
     
  秋商戦に突入した国内農機業界。新型コロナウイルスの影響により、春の展示会・実演会は中止、営業活動も制限された中で行うというこれまでに経験したことのない状況の中で新シーズンを迎えた。山形県では例年、県内農機業界のビッグイベントである「山形農機まつり農機ショー」によって秋商戦へと突入するが、今年は中止となり、展示会のない異例の秋商戦への突入となった。今後コロナの感染防止を実施しながら実績を作るためには「個別」がキーワードになる。展示会、実演会などはすべて個別で行われ、顧客それぞれに合った農機、技術、情報の提案活動が展開されている。現地を訪ね、厳しい状況の中で日々模索しながら臨機応変に対応し、秋商戦に向かう主要流通企業の動向を取材した。  
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  コロナに負けない販促を展開/山形県内販社特別インタビュー  
     
  新型コロナウイルスの脅威から半年が過ぎ、感染対策を取りながらの営業活動を余儀なくされている農機流通業界。展示会、実演会とこれまで多くの集客を目指してきたイベントが、現在は全く開催できなくなっている。恒例の山形県農業まつり農機ショーも中止となり、秋商戦に向けた製品をアピールする機会もない状況だ。様々な制限がある中で、各社どのような方針を持ち、今後の営業活動を推進していくのか、誰も体験したことのない状況に挑んでいる各社の動きを伺った。  
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  高い技術で山形ブランドを振興する  
     
  山形県は農山漁村の多様で豊富な農林水産物や地域資源を活かし、同県ならではの「6次産業化」を推進し、「食産業」全体の振興を図ることによって、国内外を先導する「食産業王国やまがた」の実現を目指している。そんな山形ブランドを支えているのが、高い技術力と農産物への熱い思いを持った前向きで真摯な生産者。毎年県内の農家を取材し、農作業のポイントや農業現場での農機の活躍ぶりなど、山形農業の今を取材しているが、今年はコロナの影響で取材を断念せざるを得なかった。ここでは過去3年間のルポをダイジェストでふり返る。  
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  「農業への使命と情熱」を上梓/故岩間氏の一周忌で  
     
  昨年10月19日に亡くなった岩間農機(山梨県広州市)・前社長の故岩間英雄氏の一周忌に合わせて、寄稿や岩間氏本人が書いた文章を集めた「農業への使命と情熱」が上梓された。夫人の岩間哲子さんが序として、「生前、夫は自分史のようなものを書き残したいと願っておりましたが、果たせませんでした。機会あるごとに、書き残した多くの文章の中から、主要なものを弟の岩間孝吉さんが原稿として編集し、平和プリント社様が仕上げて下さいました」と発刊に至った経緯を述べている。寄稿では、丸山製作所会長の内山治男氏、長女で現岩間農機社長の岩間玲子氏、家族らが故人との思い出を偲んでいる。  
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