農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成23年7月18日発行 第2902号  
     
   
     
   
  申請105万件に/23年度の戸別所得補償制度  
     
  農林水産省は13日、本年度から実施された農業者戸別所得補償制度の6月30日現在における全国の加入状況(速報値)を取りまとめて発表した。それによると、全国の申請件数は震災の影響で申請期限を8月末に延長している岩手、宮城、福島、茨城、千葉の5県を除いて、104万8630件となり、前月末に比べ56万7382件(117%)増え、前年度支払い件数に比べ6万2063件(6%)増加した。背景には同制度のメリットに対する評価があるとみられている。なお、新潟と長野でも一部地域で申請期限を8月末まで延長している。  
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  プロ農家向け遠赤乾燥機を発売/静岡製機  
     
  静岡製機はこのほど、より使い易さと性能を向上させた循環型乾燥機“ドライゴン”の新型、プロ農家仕様の大型遠赤外線タイプ「SAC-E750」(75石)と「同-E850」(85石)を開発、本格的な発売を開始した。いずれの型式も、新機能のドライ・コントロールシステムを採用。乾燥性能を向上させるとともに、張込み・排出性能の高速化を実現。また、堅牢で耐久性のある本体、保守性を向上させるなど、プロ農家仕様の市場ニーズを捉える性能を数多く装備している。これにより、遠赤タイプの「SAC-Eシリーズ」は30石から85石まで、8型式のラインアップとなり、より拡充した。  
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  「エコバランサー」搭載のサイバーハロー/小橋工業が発表  
     
  小橋工業はこのほど、折りたたみ式ハローの新型「サイバーハローTX-2シリーズ」(トラクタ適用20〜58馬力)を発表、9月より新発売する。各部の回転ムラを整える新機構“エコバランサー”を搭載。クラッチなどの結合部の傷みを抑え消耗を防ぐほか、振動や音を軽減している。また、搭載式バッテリー(オプション)を採用、トラクタのバッテリーから電源コードをつながずサイバーハローが使えるようにしたほか、クラッチ部の土寄せ爪を増やすことで仕上がりをさらに綺麗にしている。  
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  堆肥の流通・保管にタヒロン・マゼラーシステム/田中産業が提案  
     
  田中産業はこのほど、新バージョンの畜糞簡易堆肥化システム「タヒロン・マゼラーシステム」を開発、新発売した。大型堆肥バッグ・タヒロンと畜糞混合機マゼラーから成るシステムで、混合機で水分調整した畜糞をバッグに詰めておくだけで堆肥化が可能となる。そのため、切り返し作業や大規模堆積設備が不要となり、大幅な省力・低コスト化が実現できる。これと合わせて同社では、寒冷・豪雪地域の堆肥センターへ向け、タヒロンのラック方式(タヒロンハウス300)を採用した低コスト堆肥化と冬場のストックヤード確保を提案していく。  
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  乾電池式の動噴を発売/麻場  
     
  麻場が「園JOYシリーズ」として発売しているバッテリ搭載タイプの噴霧器が好評だ。同社は園芸農家、家庭菜園愛好家の要望を受け、この3月から、単1アルカリ電池4本(別売り)で使用できる背負動噴「静(しずか)」(型式はDP-10、タンク容量10L)を新たに投入した。乾電池1回分で除草噴口で11杯、防除噴口で14杯の噴霧が可能で、発売以来その利便性が高い評価を得ている。使い方は、単1型アルカリ乾電池4本を入れてスイッチを入れるだけ。圧力スイッチを搭載しているため、無駄な電力消費が抑制できる。  
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  新型整形マルチと後付台形整形機を発売/ササオカ  
     
  ササオカはこのほど、畑作用のトラクタ作業機として後付台形整形機(STA-D120/180)及び同整形マルチ(STA-DM120/180)を開発、新発売した。第一の特徴は、作業機の調整範囲内で、ロータリに合わせてうね幅の調整ができること。整形機上部のハンドルで作業姿勢の調整が簡単にできるので、適切な姿勢で安定した作業が行える。また尾輪の高さを変えることで、うね整形時の土の量を調整できる。併用作業機のSローターを使用すると土の寄りが良くなり、より効率的な作業が行える。  
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  スピードスプレヤー6型式を発売/ショーシン  
     
  ショーシンはこのほど、昭信スピードスプレヤー「3S-C1061」(液薬タンク容量1000L)、「3S-FS1061」(1000L)、「3S-FSC641」(600L)、「3S-C622PC」(キャビン仕様、600L)、それにHST(無段変速機)とSSでは初めて倍速旋回を搭載した「3S-H630」(600L)、「3S-HE640HC」(600L)の計6型式を新発売した。このうち「3S-H630」と「3S-HE640HC」は、丸山製作所と同社が一昨年4月に共同出資して設立したM&Sテクノロジーの設計による共同開発製品の第1弾。主な特徴は、1.HST無段変速走行、2.高効率静音湾曲ファンの新形状を採用し、高周波音を抑え周囲に配慮した低騒音散布を可能にした―など。  
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  肥料の節減に効果大/上田農機が4連3兼ライムソワー  
     
  上田農機が発売しているキャベツ、ハクサイ、レタスなど露地野菜の植付床づくり用に、トラクタ直装式の乗用型3兼ライムソワー「UL-1502H」(3連)、「UL-2002HS」(4連)が好評だ。同社では、トラクタ出力30馬力クラスで装着できる新しい3連、4連の開発を急ぎ、キャベツ農家と意見交換しながらスペックを詰めてきた。その結果、できる限り作物の必要なところだけに散布し、肥料の無駄や流亡を防ぐために、肥料の落とし口を円筒状とし、ビニールホースで落とし口と連結、従来よりも深く施肥できるようにした。また、前培土機の形状を小さくし、抵抗を軽減させている。  
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  米粉99%の麺作る「力丸くん」/丸和製作所  
     
  丸和製作所は6月から、99%の米粉麺を簡単につくることができる「米粉麺機 力丸くん」を新発売した。地元のアイデアマンや農家と連携し開発したもので、「フード アクション イン マツブシ」と銘打ち、県産米「彩のかがやき」などの消費拡大にも資したいと意欲をみせる。「力丸くん」は、米粉99%の麺を毎時180食(練り、玉取を除く)つくりだす能力を持っており、小さなスペースで女性でも簡単に操作できる製品。油圧コンプレッサーを必要とせず、単相100V電源でOK。騒音が少なく、シンプル構造のため故障も少なくて経済的―などの特徴がある。  
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  自動排出機能付き卓上組み合わせはかり/大和製衡が発売  
     
  大和製衡は、定量パック詰め作業現場用の卓上データウェイ(組み合わせはかり)にベルトコンベア式自動排出機構を装備し、取り出し作業を自動化した「自動排出機構付卓上データウェイTSDW-205」を7月1日、全国一斉に発売した。被計量物を計量コンベアの上に載せるだけで、目標重量値(規格重量)に最も近い最適な組み合わせを選択し自動排出する。計量スピードは1分間に最大30パックを実現し、包装機との連動も容易にできる。人手作業で生じる計量ロスを防止し、従来と同じ原材料で定量パックの増産が可能となる。  
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  元氣発信し農家応援/岩手クボタ・大創業祭  
     
  岩手クボタは12〜14の3日間、花巻温泉ホテル千秋閣で、3回目となる「大創業祭〜岩手元氣農業応援会〜」を開催、約3600人の農家で賑わった。例年は滝沢村の岩手産業文化センターを会場としていたが、震災対策で利用できないことから、同所へ移した。県内も震災で大きな被害を出したが、岩手クボタから元氣を発信し、営農意欲を高めてもらおうと活発に技術情報を提供。猛暑の中ながら、農家は笑顔で各機種コーナーを回った。  
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  負けるな福島農業/ヤンマー農機販売・東日本がEeまつり  
     
  ヤンマー農機販売・東日本カンパニーは8〜9の3日間、福島県全域の農家を対象とする17回目の「ヤンマーEeまつり」を開催、約3000人の来場者で賑わった。東日本大震災以降、県内では初の大型農機イベントで、参加農家、主催者が互いに元気づけ合い営農意欲を高める機会となった。また、会場となった磐梯熱海アイスアリーナ(郡山市)には健康温泉が隣接、津波や原発事故の影響を受けた浜通り地域の農家にはつかの間の癒しの時間を提供した。  
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  ヤンマー夏の大展示会/ヤンマー農機販売・中部近畿が兵庫県加西市で  
     
  ヤンマー農機販売・中部近畿カンパニーは8〜10の3日間、兵庫県加西市田原町の中播アグリサポートセンターに隣接する特設会場で「ヤンマー夏の大展示会」を開催、期間中、3000名の来場者で賑わった。猛暑にもかかわらず初日から出足は順調。会場においては、コンバイン2条刈、3条刈のアスリートジャスティ、全面2条刈のアスリートエコなどヤンマーが誇る最新鋭の小型機が勢揃い、使い易さと作業性を両立した特徴をアピールした。加えて周辺には遠赤乾燥機や揺動式籾すり機、色彩選別機や精米機、低温貯蔵庫など関連商品を配置。「秋へ向けての準備」を呼び掛けた。  
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  井関農機が特許査定率7年連続日本一に  
     
  井関農機は13日、特許庁が公表した特許行政年次報告書2011年版による2010年の特許査定率(=特許査定件数を、特許査定件数と拒絶査定件数および取下・放棄件数の総和で除したもの)並びに2009年の分野別公開数で、同社が特許査定率で7年連続全産業中1位(特許査定率は91.8%)、分野別公開数でも実質10年連続1位を獲得したと発表した同社は、農機専業メーカーとして「技術の井関」を標榜しており、質・量ともにその技術力の高さを内外に証明した、といえよう。  
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  サタケのピカ選などに大反響、食品機械賞も  
     
  サタケは、去る6月28日〜7月3日の6日間、福岡市内の福岡国際センターで開かれた福岡九州クボタの大展示会「クボタ夢農業2011」に農家用小型光選別機ピカ選、乾燥機ソラーナ・グランド、ソラーナ・エコ、籾摺機ネオライスマスターなどを出展、会場に訪れた多くの参観者から大きな注目を集めた。また、農家用小型光選別機「ピカ選」が、第14回日食優秀食品機械資材・素材賞(日本食糧新聞社制定)を受賞した。  
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  エネルギーの「家産・家消」を/ホンダがコージェネなど提案  
     
  本田技研工業は13日、本社で、高膨張比エンジン「EXlink」(エクスリンク)を搭載した「新型家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット」をはじめ、CIGS薄膜太陽電池パネルなど、エネルギーを家庭で創る「エコロジカルな家産・家消(ホンダの造語)」による低炭素社会の実現に向けた取り組みについて、説明・取材会を開いた。挨拶した山田琢二取締役汎用事業本部長は、非常用電源としての発電機需要と同時に、エネルギーマネジメントに対する関心が高まっているとしたうえで、これらで低炭素社会実現に貢献したいとする汎用事業の強い思いを具現したと力説した。  
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  「デザインの森 博多」開所式/筑水キャニコム  
     
  筑水キャニコムは12日、福岡市の中心街に新設したデザインおよび海外戦略の拠点「デザインの森 博多」の開所式を行った。開所式で同拠点責任者の包行良光常務は「世界100カ国取引、1000億円企業、これが我々の目標です。そのゲートウェイとしてこの場所を選ばせて頂きました。製品のデザインだけでなく、皆さまとの関係をデザインする場所としての役割を担いたい」と挨拶。包行均社長は「グローバル化に向かって、やっぱり人材が大きな鍵を握る。福岡市に出たほうがいいと判断した。今後、上海ほか海外にも設けたい」と抱負を述べた。  
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  地域で農業者を守る/農林省、日農機協が事故防止活動の推進地域募集  
     
  農林水産省及び日本農業機械化協会は7月20日より8月19日まで、農作業事故防止活動の推進地域を募集する。これは、農林水産省が作成した「農作業事故防止地域活動マニュアル」を活用し、農作業事故防止活動に取り組んでいるまたは取り組もうとしている地域団体や自治体を募集して、その活動を1地域当たり10万円を上限に支援するというもの。推進地域として選定された地域は、その後の取り組みとして推進リーダーを設置し、リーダーの研修や、研修を踏まえた農作業事故防止活動を実施する。  
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  適正使用を推進/農薬工業会が農薬危害防止運動で講演会  
     
  農薬工業会(福林憲二郎会長)は12日、都内日本橋兜町の製粉会館で農薬危害防止運動講演会「農薬危害の実際とその対策」を開催し、業界関係者約60人が参集した。講演では、農林水産省消費・安全局農産安全管理課農薬対策室農薬指導班課長補佐の楠川雅史氏が「農薬危害防止運動について」、農薬危害防止運動の歴史などを紹介した。農薬による事故・被害は年20件ほど発生している。今年度の運動はラベルに記載された注意事項の遵守を最重要事項として、正しい知識の普及や適正使用の指導などを行うとした。  
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  排水対策で実演/第34回北海道土を考える会  
     
  北海道土を考える会(佐藤洋一会長)は、「第34回夏期研修会」を、8、9の2日間、空知郡上富良野町のホワイト農場(土の館内)と上川郡美瑛町の白金観光ホテルにおいて、「今こそ求められる本気の排水対策。(複合作業は雨対策になるのか?!)」をテーマに開催した。今回は、昨年、一昨年の異常気象の中で、平年と同等かそれ以上の結果となった農家の取り組みを実演と併せて話を聞くなど内容の充実した研修を行った。「実践事例検証実演会」では、「心土破砕コーナー(縦浸透編)」、「耕起コーナー」、「GPS・新畑レベラーコーナー(緩傾斜編)」などの実演を行った。  
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  震災復興をテーマに/日本農学アカデミーがシンポジウム  
     
  日本農学アカデミーと実践総合農学会は9日、都内の東京農業大学で2011年度シンポジウムを開催した。今回はテーマを「東日本大震災の被害の実態と復興のシナリオ」とし、農業生産基盤の被害と復旧や放射能汚染などの被害と対策について報告があったほか、東京農業大学による福島県相馬市での支援活動などが講演として報告された。また、現地で農業や食品産業に携わる6名によりパネルディスカッションが行われた。  
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  新しい森林・林業基本計画/林野庁  
     
  林野庁は、新たな森林・林業基本計画を策定するとともに、全国森林計画を変更した。13日に都内霞が関の農林水産省内の会議室で開いた林政審議会(岡田秀二会長・岩手大学農学部教授)の答申を得た。今回の森林・林業基本計画は平成18年9月に閣議決定された現行計画を見直したもので、森林及び林業に関する施策について、適切な森林施業の確保、施業の集約化の推進、路網の整備など森林・林業再生プランの実現に向けた取り組みとともに、新たに震災からの復興に向けて海岸林の再生や木質バイオマス資源の活用による環境負荷の少ないまちづくりを基本的な方針に掲げた。  
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  23年度のリース助成事業の実施事業体を募集/全国木材協同組合連合会  
     
  リースを活用した高性能林業機械の導入支援である「がんばれ!地域林業サポート事業」の事業実施主体である全国木材協同組合連合会は7月5日から平成23年度分の募集を開始した。8月19日までを受付実施期間としている。同事業は、3年をリース期間とし、リース総額のおおむね8〜12%を助成する。高性能林業機械のリースによる導入を支援することにより、低コスト生産に取り組む林業事業体の育成、木質バイオマスの安定供給を促進するのが目的。作業現場の近代化を図るとともに低コスト生産に取り組む現場の林業事業体の育成を狙いとしている。  
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  バイオマスでフォーラム/木質系もテーマに  
     
  農林水産省主催による「ASEAN+3バイオマスエネルギーフォーラム」が12、13の両日、千葉市美浜区の幕張メッセ国際会議場で開かれ、自然エネルギーとして注目され始めている木質バイオマスなど日本におけるバイオマス技術活用の今後のあり方について情報の共有を図った。公開セミナーでは、バイオマスタウンとともに林業・木質バイオマスなどを取り上げて、現状を踏まえこれからの展開方向を探った。  
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  被災地への支援も/日本チェンソー協会が総会  
     
  日本チェンソー協会(佐々木武会長)は11日、都内文京区の農経新報社会議室で平成23年度定例総会を開催し、平成22年度事業報告、同収支決算、平成23年度事業計画、同予算案などについて審議し、原案通り可決、了承した。総会では、最初に佐々木会長があいさつし、震災に対するこれからの対策や新規需要の動きに注目したい旨を述べ、総会後実施される上期の実績検討会の結果に期待を寄せた。チェンソー協会では、協会を窓口にして被災地への支援を展開しており、岩手、宮城、福島の各県から寄せられた要望に対応していることなどが報告された。  
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  がんばろー日本 元気発信/JA長野・農機フェスタ  
     
  JA長野県グループとJA全農長野は22、23の両日、長野市のエムウェーブで、JA農機&資材フェスタ2011を開催する。テーマは「がんばろー日本 元気を長野から発信します」。そこには、東日本大震災による苦難を乗り越えて、県内外の農業を再生し国内全体の活性化を図ろうという願いが込められている。同フェスタは、最新の農機、関連資材が揃う恒例行事として県内農業界に定着し、とくに昨年は会場内成約実績が大きかったことから、来場契約者の購買意欲を刺激する特典を引き続き設定。主催者は、そのさらなる上乗せを期待している。  
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  時流に合わせ二極化対応強める長野県農機流通  
     
  長野県では3月に地震被害が発生したものの、局地的だったことから農機商戦への影響はあまり出ずにすんだ。春は、トラクタ好調、田植機低調の傾向で、前年の水準は維持している模様。ただ需要層は、プロ農家と自給的農家もしくはホビー農家との二極化がはっきりしてきており、これへの対応がより大きい課題になっている。県内農機流通業界の現況をみた。  
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  振興産地増加し、野菜関連機械の需要拡大に期待  
     
  農業算出額の25%を占める野菜。とくに近年、食の安全・安心志向から、国産野菜が見直され、家計消費用のみならず、加工・業務用にもそのニーズは広がっている。福島第一原発事故の影響で、野菜の安全性への懸念や風評被害が広がるなか、需要回復のためのブランド化や高品質生産に向け、さらに高度な機械化の必要性も高まっている。野菜関連機械の新製品の動向などをみる。  
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  地域で進む鳥獣害防止対策  
     
  丹精を込めた作物が収穫を前にしてイノシシやサル、シカなどの害を受ける―その落胆の度は計り知れない。物的・金銭的な被害ばかりでなく営農意欲を削ぐなど、地域の農業振興の上からも大きなマイナスとなる。イノシシやクマとなると、さらに人的被害にまで及ぶ。こうした鳥獣被害から守ることが、今では地域を守ることにつながっている。対策としては、フェンス、電気柵の設置、忌避剤の利用、犬などによる追い払い、駆除と、消極策から積極策まで多様な対策が、地域の実情に合わせてとられている。しかし、更なる対策の拡充が必要である。  
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