農経しんぽう
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  農経しんぽう  
  平成17年8月22日発行 第2624号  
     
   
     
   
  食料自給率は7年連続で40%  
     
  農林水産省は10日、平成16年度食料需給表を発表した。それによると、16年度のカロリーベースの食料自給率は40%で、7年連続で横ばいとなった。平成16年度の食料需給の動向をみると、国民1人・1日当たりの総供給熱量は、対前年度1.0%減(25kcal減)の2562kcal。国民1人・1日当たりの国産熱量は、同1.5%減(15kcal減)の1013kcalとなった。食料の国内生産額は同1.2%増(0.1兆円増)の10.6兆円、食料の国内消費仕向額は同2.0%増(0.3兆円増)の15.3兆円で、生産額ベースの食料自給率は、前年度と同じ70%。  
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  農林水産大臣に岩永氏が就任  
     
  島村宜伸氏の退任後、小泉純一郎総理が兼務していた農林水産大臣に、農林水産副大臣の岩永峯一氏が11日、就任した。岩永新大臣は就任会見で「担い手、集落営農、品目横断(的経営安定対策)に集中して、儲かる農業を作り上げたい」と、農政改革に意欲を示した。岩永大臣は会見の中で「兼業で農業をしていただいている皆さん方に、農業に対する興味を薄れさせてはならない。集落営農という形でご参加いただくための体制を打ち立てる」と、担い手対策の考え方を示した。  
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  クボタが新型の色彩選別機を発売  
     
  クボタ・農業施設事業部はこのほど、低品位米の選別市場に向けて開発した「特定米穀向けクボタ新型色彩選別機KG-X」を新発売した。不良混入率の高い米でも高精度に選別できるよう、高分解能高精度カメラや耐久性を高めた新型電磁弁を搭載。異物の混入率変化による感度・流量の自動調整機能がある他、メンテナンスが容易などの特徴を備えている。希望小売価格は税抜880万円、初年度の販売目標は100台。現在、試作機を車に積んで全国をキャラバンにて実演中。  
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  ヤンマー農機では粗選機を追加発売  
     
  ヤンマー農機はこのほど、異物の混入を防いで等級をアップ、籾すり作業時のトラブルも低減して好評のヤンマー粗選機「クリーンアップシリーズ」をさらに充実、型式を追加して新発売した。2.5、3インチ籾すり機用の「MC60A」に加え、今回、業務用5、6インチクラスの籾すり機に対応する「MC200」と、電力事情の悪い地域でも電圧降下に強く、安定した作業を実現する三相タイプの「MC100K・同K-3」を発売したもの。さらに適応性を高め、多くの農家への普及を図っている。  
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  スター農機がジャイロレーキを発売  
     
  スター農機はこのほど、小型ジャイロレーキをフルモデルチェンジし、旧モデルの「MGR/2100・2500」の作業幅を拡大、「MGR2220」は集草幅220cm、「MGR2620」は同260cmとして、新発売した。集草・反転兼用タイプの「MGR/2220・2620」は、機能をさらに充実させ、優しく、きれいに、ふんわり集草が可能なことから期待を集めている。  
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  デリカのマルチスプレッダが好評  
     
  デリカがことし3月から発売した「マルチスプレッダDMS-1000R」が好評だ。同機は、最大積載量500kgで、500kgフレコンバッグから、一度に全量積み込みができる。散布物をフロアコンベアで送り出しシャッターで散布量を制御する方式を採用しているため、堆肥散布はもちろん土壌改良剤などの少量散布まで幅広く対応できるのが特徴だ。散布量は10a当たり100〜1000kgの間で調整が可能(散布速度5〜6km/時の場合)。適応トラクタは30馬力以上。  
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  ダイキン工業では米専用保管庫に7袋タイプ追加  
     
  ダイキン工業は簡単、手軽に米の低温保管ができる“米専用シリーズ”に内容積7袋(3.5俵)、設置面積0.15坪タイプを追加、8月から発売している。“米専用シリーズ”は安価に小容量の玄米を貯蔵したいというニーズに特化し、玄米保管機能を徹底的に追及した製品。コンセントを差し込むだけで湿度70%、温度13度に自動設定する。冷却ユニットからの排水は、ユニット内部で蒸発させるドレンレスタイプなので使いやすい。  
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  ルッツが折りたたみ自転車を新発売  
     
  ルッツはこのほど、折りたためばキャリーカートに早変わりする折りたたみ自転車「キャリーバイク」を発売した。荷台に荷物を載せたまま折りたため、そのままカートとして荷物を運べるなど利便性の高いユニークな発明品として注目を集めている。新製品の「キャリーバイク」は、6インチの前輪が2つ、12インチの後輪1つの三輪車。安定した走行性に配慮し、折りたたみや組み立ても簡単にできるようにした。  
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  タナカ工業が小型軽量チェンソーとプロ向け背負式刈払機を発表  
     
  タナカ工業は18日、本社において記者会見を行い、このクラスで馬力当たり世界最軽量を実現した小型軽量チェンソー「TCS-2800S」(排気量28.5cc)と斬新なデザインを採用したプロ向け背負式刈払機「PRO338スーパー」(排気量32.2cc)を発表。チェンソーは10月より、背負式刈払機は来年3月より本格的な発売を開始することを明らかにした。新型チェンソーは、気化器をファンケース側に設置するなど操作性を重視し、作業バランスの良い設計となっている。また、新型背負式刈払機は、背負フレームの樹脂化により重量軽減を行うとともに、高出力・高耐久性を追求している。  
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  大きな文字表示が好評/新宮商行のベルMAX  
     
  新宮商行・機械本部が昨年発売した新型刈払機シリーズ“ベルMAX”の「高齢者と女性にやさしい」開発コンセプトが、使用者から好評を博している。同刈払機シリーズの好評の要因は、大きな文字で始動方法を製品にラベル表示を行ったこと。昨シーズンの草刈り作業から1年が経過し、忘れがちな始動方法を、1.スイッチ部分、2.プライミングポンプ部分、3.チョークレバー部分を数字で順番に、始動手順を表示したことにより、使用者は戸惑うことなく、ラベル表示を見ながら確実にエンジンがかけられる。  
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  田中産業が堆肥分析サービスを開始  
     
  田中産業発売の簡易堆肥器「タヒロンバッグ」は1袋で畜糞等の収納・堆肥化・貯留・運搬の4役を果たし、堆肥の広域的な流通に寄与する資材として注目を集めている。同社ではこのタヒロンバッグの普及を通じ、耕種農家と畜産農家の連携促進に貢献しているが、その強化策の一環として本年8月より、タヒロンバッグ購入者に対して、1.畜産農家には無償の堆肥分析を、2.耕種農家には無償の土壌分析を行うサービスを開始している。期間は11月までの4カ月間で、初回に限り無償で行い、2回目からはともに1回につき8000円となる。  
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  リサール酵産のカルスNC-Rを活用し成果  
     
  リサール酵産が製造・販売する嫌気性複合微生物資材“カルスNC-R”と未熟有機物(モミガラ・稲ワラ・麦ワラ・緑肥・作物残渣など)を活用して、連作障害の解消、作物の増収、作物の品質・食味の向上などに役立てている農家が増加している。群馬県明和村で、キュウリの抑制栽培をしている藤野さんもカルスNC-Rを用いて、増収を図っている農家の一人である。昨年も、10a当たり2000ケースを上回る出荷を行い、大きな成果を上げた。  
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  本田賞にラジ・レディ教授  
     
  本田財団(川島廣守理事長)は05年度の本田賞を米国カーネギーメロン大学のコンピュータサイエンスアンドロボティクス教授でインド出身のラジ・レディ博士(68歳)に授与すること決定した。第26回目となる授与式は11月25日に東京のホテル・オークラで行われ、副賞として1000万円が贈呈される。同博士は、長年にわたりコンピュータサイエンス及びロボット工学の分野で先駆的な研究を進めヒューマン・インターフェイス及び人工知能、発話・視覚及びロボット工学の分野を中心に大きな成果をあげた、ロボット工学の世界的な研究指導者。  
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  大島農機の「こりか」へ関心高まる  
     
  大島農機が昨年から本格的に発売している「こりか」(型式は「PRC100」)がここにきてにわかに注目を集めている。各地の夏の展示会では、「こりかって何だ? という反応が増えており、興味を示されるお客様が多い」(同社営業本部)という。「こりか」は1台で4役(乾燥機・保冷庫・籾すり機・米選機)を果たす新しいスタイルの乾燥調製保冷庫だ。7月上旬に行われた新潟クボタのサマーフェアでも、「こりか」が一角に飾られていた。同社では、「ここにきて非常に興味を示される方が増えている」(営業本部)としている。  
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  本州に負けない米作る/サタケユーザーの声・北海道編  
     
  サタケは、農家用の循環型乾燥機誕生40年、揺動式籾摺機誕生30年を記念し、現在「愛されて40&30年 日本のロングセラー サタケの乾燥機・籾摺機キャンペーン」を展開、その一環で各地のユーザーを訪問し米づくりに対する思いや取り組みなどについて取材を重ねている。前回の北陸編に続き第4回目となる今回は北海道の2人のユーザーを訪ね北海道編として紹介した。  
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  販売戦略で研修会/全農機商連  
     
  全農機商連(田中直行会長)は8月5、6の両日、17年度連合会研修を行い、初日は岡山市下石井のピュアリティまきびで講演を聴き、2日目は最上稲荷駐車場で開催された「第21回岡山県中古農業機械モデルフェア」を視察した。今回の研修は「販売戦略等研修会」と銘打ち、マーケティング・ナビ、クリエイティブ・ワイズ代表取締役・三宅曜子氏が「心理学を活用した農業機械の販売戦略―ユーザーの心を掴むと必ず売れる!」を、岡山県農機商組専務理事・太田正男氏が「岡山県中古農業機械モデルフェアの概況」を講演した。  
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  ディーゼルの輸出が12%増/今年上期のエンジン実績  
     
  日本陸用内燃機関協会(吉野浩行会長)はこのほど、2005年1〜6月のエンジン生産実績並びに輸出実績をまとめ、公表した。会員企業から提出された生産・輸出台数をとりまとめたもの。それによると、エンジン生産台数は、390万1514台で対前年同期比88.3%と大幅に減少している。機関別では、ディーゼル62万3914台、ガソリン327万7600台。金額ベースでは、2205億8683万6000円。一方、輸出実績をみると、ディーゼル、ガソリン合わせて360万6915台、対前年同期比96.6%。ディーゼルが33万7708台で同112.1%と増加しているのに対し、ガソリンが326万9207台、同95.3%にとどまっている。  
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  機械技術が未来開く・岩手農機展  
     
  日本農業を支える担い手・プロ農業者はもとより、小規模農家、中山間地域農家、ホビー農業者など、農機ユーザーは多様化の様相を示し、農機業界はそれぞれに対して万全の商品供給、サービス提供体制を敷いていかなくてはならない。そうした業界の姿を端的にアピールする、情報発信の場が農機展示会だ。この26〜28の3日間、岩手県滝沢村の岩手産業文化センターで開催される岩手県全国農業機械実演展示会は、今年で60回を数え、農機イベントとしては最も古い歴史を誇る。また、主催者の岩手県農業機械協会(高橋豊会長)は創立70周年の節目を迎える。  
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  省力化へ需要高まる酪農機械  
     
  今年の農業白書では畜産・酪農について、地域条件に応じた多様な経営展開を推進し、生産コストの低減や省力化を図ることが重要だと指摘し、休耕田の有効活用やコントラクターの活用、搾乳ロボットによる省力化などをあげている。自給飼料の拡大も大きなテーマで、このために各種牧草作業機、稲ホールクロップの推進などが行われ、関連農機需要を盛り上げている。  
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  農家とともに明るい“純情農業”を確立/記念座談会  
     
  終戦後、農業機械機具は食料増産に多大の役割を果たしてきた。また、現在は経営感覚に優れる農業担い手の育成と、消費者ニーズにマッチするプロ農業者による食料供給をテーマにおいた新たな日本農業の確立に、諸対策が推進され、農業機械には再びパワーを発揮する舞台が設けられている。岩手県全国農業機械実演展示会も数えて今年が60回目。主催者である岩手県農業機械協会はちょうど創立70周年の佳節を迎えた。節目を記念し、岩手県並びに県内農機業界関係者に、岩手農業のいまとこれから、そして魅力あるいわて農業構築へ、農機業界がどのような姿勢で臨んでいくのかを話し合っていただいた。  
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  農機業界から広く農家へ/農機を守る農機具共済  
     
  現在、「農機具共済」として保険制度を設け、全国40府県で推進を図る農業共済(NOSAI)の、昨年度までに農機具共済に加入した農機具の台数は82万台余り。農家の大切な財産である農機具を万が一の事故から補償する農機具共済。この共済に加入することによる農家のメリットは大きい。加えて、農機ディーラー、農機メーカーにとっても農機具共済との協力関係をもつことで、農機更新需要の促進、補修料金の適正化、他社製品との差別化など、有形・無形のメリットを生みだす。全国農業共済協会・建物共済部の滝川佳秀部長と同部・山内浩蔵考査役に、農機具共済の概要を聞いた。  
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