誠和の潅水管理システム/GPEC受賞製品

既報の通り施設園芸・植物工場展2026(GPEC)では、初のアグリテック・アワードとして、①スマート・グリーンハウス賞②アグリフューチャー賞③サステナビリティ賞④オーディエンス賞の各部門5社ずつを入賞企業に選出。さらに最終審査で部門ごとに1社ずつ特別賞(グランプリ)を授与した。最終審査前にはセミナー会場で入賞各課題のプレゼンテーションが行われた。ここでは、①のグランプリに輝いた㈱誠和の潅水管理追跡システム「プロトラッカー」のプレゼンの概要をみる。当日は栽培部栽培研究課の鈴木さくら氏がその内容を説明した。
同製品は、養液栽培における給排液のタイミングを測定し、潅水管理の改善をサポートするもので、給液管理が適切かどうかを判断するための情報を提供するシステム。養液栽培では、排液には培地内の状況を知るための重要なヒントが隠されており、プロトラッカーは、日射と給液・排液のタイミングを同じグラフ上に表示して、理想的な潅水管理に必要な給排液の情報を可視化。排液が出ていない場合は給液不足を追跡でき、日射の変動と給排液の状況を見て、植物の水分要求量に沿った設定ができているかを振り返り次の設定の根拠にする。
具体的には、夜間の培地内水分量が過剰の場合は根腐れを引き起こす原因となるが、同システムを活用することにより、前日の潅水終了時刻を早める、朝の潅水時刻を遅くする、潅水積算日射の設定値を大きくする(1回当たりの潅水量を減らす)など、排液開始のタイミングが分かれば、普段の給液の過不足、萎れ、裂果、根腐れなどのリスクを推定する指標にできる。
同製品には、ドリッパーで給液しているもしくはラッピング培地を使っている生産者向けの「トレータイプ」(栽培ベッドに置くだけでOK)、給液ホースで給液あるいは連続ベッドで栽培している生産者向けの「ホースタイプ」(新製品・給液ホース、給液配管に直接取り付け)の2種の基本仕様がある。






