組合員との連携一層強化/岡山県特集・岡山商組

岡山県農業機械商業協同組合(福島英一郎理事長・50組合員)によると、米価上昇による農機需要の押し上げ効果は一部の大規模農家に限られ、多くの組合員は市場縮小を肌で感じているという。米価高で更新需要が前倒しとなる一方、農家戸数や耕作面積の減少、高齢化の進行が市場の先行きに影を落としており、「需要増は一時的」と冷静に受け止める声が強い。
自身も農家である石原靖久事務局長は「県南でも2〜5ha規模の担い手が離農する例が出ている。大規模経営が増えても全ての農地を受け切れるわけではなく水利や立地条件などの地域事情もあり、集約は思うほど進まない」と実情を話す。
さらに「農家が減っている以上、市場が大きく伸びる要因は少ない。米価上昇で需要は動いたが、先食いの面もあり、来年以降の反動も気になる」と現場感覚を語る。
令和8年2〜6月における購買事業実績は、計画目標額1億4100万円に対し7114万円で前年同期比94%、一般商品は106%と底堅く推移した一方、育苗土は80%に留まった。石原事務局長は「小規模農家はホームセンターやインターネット通販を利用するケースも増え、販売環境は年々厳しくなっている」と分析する。
今年度の重点目標は、①定期訪問による組合員との情報交換②購買事業分量の確保③技能士資格取得講習会の開催─の3本柱。「第42回中古農機モデルフェア」は、昨年に続き紙面展示方式で8月に開催予定だが、最大の課題は出品機不足。良質な中古機の確保が難しくなる中でも品質基準は維持し、利用者の信頼を損なわない展示会運営に努めるとともに、組合員との情報交換を一層密にしながら地域農業を支えていく構えだ。






