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令和8年8月24日発行 第3610号 掲載

葉を切らず硝酸態窒素測るフォリナ/ハカルプラス・GPECで技術表彰

 ハカルプラス㈱アグリテック事業本部(大阪府大阪市淀川区田川3の5の11)が取り扱う硝酸態窒素センサー「Folina」は、先に開催されたGPEC(施設園芸・植物工場展)で、今後の施設園芸を切り拓く技術と認められ、アグリフューチャー賞を受賞。会場内で行われた表彰プレゼンテーションでは、担当の福田登氏が同製品の機能、特徴などを紹介した。
 Folina(フォリナ)は、葉を切らずに葉内の硝酸態窒素を測定し、植物の健康を見える化するハンディーな栄養診断デバイスで、測定はわずか7秒で完了。非破壊のため、葉を切り取るなどの手間が省け、葉を傷つけることなく同じ葉を継続測定できるなどのメリットがある。給液、培地、環境、生育などの外側から得られるデータに同製品によるFolina値を加えることで、施肥判断、給液判断、原因切り分けなどの管理判断に〝もう1つの根拠〟をプラスして、一層的確な対応を進めることができる。
 葉内硝酸態窒素は、時間帯、葉位、測定部位によって変動するため、測定条件を揃えることが重要。愛知県総農試との共同研究では、日内変動や測定部位の違いを確認、測定条件を整理した。これにより、測定値を前回差、推移、ばらつきとして扱い、給液、培地、環境管理の判断に使いやすくなった。
 同製品を使った施肥判断の一例では(トマト栽培)、▽定植・栄養成長期=下部の状態を数値で確認▽第1果房開花期=追肥タイミングの把握(数値が低い=栄養が不足気味か?)▽果実肥大期=栄養状態を継続確認(目安に到達した。今の施肥量を維持する)▽成熟・収穫期=栄養変化の早期検知(数値が高い。肥料が効きすぎか?)―といった判断に生きる。
 Folinaは、6つの波長の光を葉に当て、通り抜けた光を受光部で測定。葉の成分や状態によって変わる光の吸収量を解析し、硝酸態窒素の濃度を推定する。現在はトマトモデルのみを提供しているが、イチゴ栽培農家からの要望も強く、今後は葉物野菜を含め検証状況に応じて対応範囲を広げていく方針だ。

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