北海コーキ:排水や塩害対策で貢献/北海道特集

㈱北海コーキ(後藤幸輝社長・北海道北見市豊地22の4)は、開発したカットドレーン、カットインジェクタ、カットブレーカー、カットソイラーなどの製品を国際農研の支援により、ウズベキスタン、インド、タンザニアなどに輸出。インドやタンザニアでは塩害対策として、土壌表面に溜まった塩を地中に落として作物を栽培。ウズベキスタンでは暗渠排水の支援に使われている。同社が製造・販売する各製品は、気象変動に伴う湿害や干ばつ対策、持続可能な農地整備のためのソリューションとして国際農研の技術カタログでも紹介されている。 道内では、同社と農研機構、㈱北海道クボタとの共同で、これまで主に草地、水田に表面散布されていたメタン発酵消化液や家畜ふん尿スラリー等の液肥を土中に施用でき、既存機械を活用することによって低コストな2機種のスラリーインジェクターを開発し、推進している。同機は、液肥を土中に注入してアンモニアの揮散を抑制することにより、液肥中の窒素を有効利用できるだけでなく、施用時の臭気を軽減する。同機の活用により、メタン発酵消化液や家畜ふん尿スラリー等の液肥について、周辺地域や環境に配慮しながら有効な肥料資源として循環利用促進が期待される。 大型機は、北海道の畜産農家が一般的に所有している、4~20㌧容量のスラリータンカーに後付けするタイプのインジェクター。トラクタ後部の3点リンクに同機を接続して、その後方にスラリータンカーを配置して挟む形で利用する。液肥を土中施用する部分は、土中に空洞を形成する刃(空洞形成刃)、液肥注入部、土壌を転圧するローラーから構成される。大きな空洞を成形する改良された刃により、多量施用時でも安定的に施用可能。大型機の適用馬力帯は90馬力以上。 大型機は、空洞形成刃の種類を替え、土中に大きさや形状の異なる空間形成により、液肥を施用量4~8㌧/10㌃の範囲で土壌中に施用することができる設計。実際に5㌧/10㌃の条件で消化液を施用して、深さ10~20㌢の位置を中心に施用できる。小型機は、既存の農地排水改良用全層心土破砕機をベースとしたインジェクター。適用馬力帯は70~120馬力。






