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令和8年5月25日発行 第3599号 掲載

「ネーミング大賞」20年連続受賞で祝賀会/キャニコム

 キャニコム(福岡県うきは市吉井町福益90の1)は18日、福岡市で日刊工業新聞社主催「読者が選ぶネーミング大賞」を20年連続で受賞したことを記念して、「おそるべし! ムーンサルトフェスティバル」と銘打った祝賀会を開いた。同社は2025年に「ムーンサルトダンパー」で大賞を受賞し、節目となる20年連続受賞を達成した。会場には福岡県知事・服部誠太郎氏や、うきは市長・権藤英樹氏も駆けつけ、ものまねショーなどの催しも行われ、終始華やかな雰囲気に包まれた。
 冒頭で挨拶した包行会長は、入社以来ネーミングとブランドづくりに強い関心を持ち、20年間挑戦を続けてきた歩みを振り返った。同社は「市場にないもの」「世界初」にこだわり、乗用草刈機や急傾斜地対応の「アラフォー傾子」、リンゴ園専用の「りんごブラッサムまさお」など独自性の高い製品を次々と開発してきた。会長は、東北向け製品に「北国の春…ぉ」と名付けた際、現地では好評だった一方、九州では「なぜ北国の名の商品を買うのか」と疑問が出たことを紹介。また、過去に「安全湿地帯」が東京で「卑猥に聞こえる」と誤解された経験にも触れ、「真面目な意図でも受け手の感覚で印象は変わる」とネーミングの奥深さを強調した。
 さらに会長は、今後は海外比率90%を目指し、世界に通用するブランドづくりを進めると表明。「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史なる、50年神の如し」という中国の言葉を引用し、継続の力を信じて挑戦を続ける姿勢を示した。
 祝辞に立った服部知事は、同社がユーザーの声を丁寧に拾い、現場の課題を製品に反映してきた姿勢こそが高性能な製品群を生んだと述べた。県として中小企業の生産性向上やDXを支援する「『稼ぐ力』応援センター」を開設したことを紹介し、今後も同社の挑戦を後押しすると語った。
 また、㈱福岡九州クボタの大橋健太郎社長はビデオメッセージを寄せ、農家の声に寄り添い続けてきた同社の姿勢を称賛。今後は農業の変化や地域社会の課題に対応しながら、より高いレベルの挑戦が求められると指摘し、同社のように挑戦する企業を応援していく姿勢を示した。
 最後の挨拶に登壇した包行良光社長は、ネーミング大賞の思い出を語り、賞に応募するためには「8月末までに新商品を発表する必要がある」という条件があることを説明。特にコロナ禍では社員を現場に出せず、役員全員で300時間の耐久試験を行い発売にこぎつけたという裏話を披露した。20年の積み重ねを振り返り、次は「歴史に残る30年を目指す」と意欲を示し、来場者への感謝を述べ、式典を締めくくった。
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 同社は5月27日、滋賀県の野洲川運動公園で「草刈機安全講習会」を開催する。ラジコン式「アラフォー傾子」や乗用草刈機「フルーティまさお」などの実演を予定。参加は同社ウェブサイトで受け付けている。

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