遠隔施工の共同実証/日立建機

日立建機㈱(先崎正文執行役社長・東京都台東区東上野2の16の1)と福留開発㈱(高知県高知市)は、施工現場の状況をリアルタイムに仮想空間上に再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を活用し、6月から福留開発の施工現場(高知県土佐市)において、油圧ショベルZX200A―7(20㌧クラス)を用いた遠隔施工の共同実証試験を開始する。
建設業界では労働力不足の進行を背景に、安全性と生産性を両立する手段として遠隔施工への関心が高まっている。従来の遠隔施工は、主にカメラ映像を基に建設機械の操作が行われてきた。
一方、地形の変化や他の建設機械・車両の動きなど施工現場全体の状況の俯瞰的な把握は、人が目視で行っている。
この実証試験では、日立建機と福留開発のほか、各分野の技術を有するパートナーと協創しながら、施工現場全体をリアルタイムに把握できるデジタルツイン基盤を活用して油圧ショベルによる掘削作業を遠隔で実施し、安全性と生産性の向上に向けて検証する。
【リアルタイムデジタルツイン基盤について】
日立建機が開発したリアルタイムデジタルツイン基盤は、施工現場のデータ(三次元地形・建設機械・車両・作業員など)をリアルタイムに収集・統合し、仮想空間上に三次元で再現するプラットフォーム。
遠隔施工、施工管理、施工現場の状況把握の機能を、1つのユーザーインターフェース上で一体的に行え、安全性と生産性の向上に寄与する。
【実証試験の主な検証項目】
①施工現場の三次元地形や建設機械・車両・作業員の位置情報、カメラ映像などをリアルタイムに収集・統合したデジタルツイン基盤を活用し、遠隔から現場状況を俯瞰的に把握しながら施工する。これにより、安全性と生産性の向上にどの程度寄与するかを検証。
②複数パターンの遠隔施工を比較検証。施工現場を直接目視できる状態での遠隔施工、カメラ映像を用いた遠隔施工、リアルタイムデジタルツイン基盤を活用した遠隔施工と3条件で比較し、それぞれの特性を踏まえた有効性を検証。
③リアルタイムデジタルツイン基盤によって可視化された施工現場の情報は、遠隔操作を行うオペレータや、離れた場所にいる管理者と共有できる。これにより、施工現場を俯瞰した視点での判断や施工支援にどのように寄与するかを検証。
日立建機と福留開発は、実証試験を通じて得られる知見を基に、遠隔施工の高度化を進め、人と機械が協調する次世代の施工現場の実現を目指す。






