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令和8年6月8日発行 第3601号 掲載

双方向音声コミュニケーション機能住友重機械と共同開発/住友建機

 住友建機㈱(三觜勇社長・東京都品川区大崎2の1の1)は、住友重機械工業㈱と油圧ショベル向け「双方向音声コミュニケーション機能」を共同開発した。
 この機能は、建設機械業界初の音声支援技術(特許出願中)で、油圧ショベルのキャブ(運転席)内のオペレータと油圧ショベル周辺の作業者が、音声デバイスを装着することなく快適に「聞こえる」「話せる」環境を実現。騒音などコミュニケーションを妨げる要因が多い現場での安全性と作業効率の向上に貢献する。
 【開発の背景】
 土木工事や吊り作業などの現場では、エンジン音などの環境音、キャブ内外の物理的な距離などの要因で作業者同士の意思疎通が困難な場面が多く、安全性や作業効率の面で課題があった。
 現場ではハンドサインや無線機を用いたコミュニケーションが一般的だったが、環境音や合図の見落としによる連携不一致での事故リスクや、無線機着用の煩わしさなどが指摘されていた。
 こうした現場での課題に対し、「油圧ショベルそのものが人と人とのコミュニケーションを支援する」という新たな発想のもと、開発に着手。
 【双方向音声コミュニケーション機能の概要】
 油圧ショベルに搭載した音声支援技術により、キャブ内外の作業者同士によるデバイスレスの双方向音声コミュニケーションを実現する。
 油圧ショベル周辺の音声は、車外に設置したマイクで集音。エンジン音や環境音などのノイズを低減、人の声を聞き取りやすく処理し、キャブ内スピーカーから出力される。キャブ内にいるオペレータの音声はキャブ内マイクで集音され、車外スピーカーを通じて油圧ショベル周囲へ伝達。
 「受話・発話」の両系統を組み合わせることで、作業者が無線機やハンドサインに頼ることなく、リアルタイムの音声コミュニケーションが可能になる。
 エンジン稼働時の使用を前提とした高度なノイズ低減技術を採用しており、実際の作業環境下においても明瞭な音声伝達を実現した。これにより、吊り作業など合図ミスが許されない作業の安全性向上や、作業負担の低減に貢献する。
 【今後の展開】
 現場での有効性やユーザー評価を確認しながら、段階的な展開を検討。
 なお、6月17-20日に千葉市美浜区の幕張メッセで開催される「第8回国際建設・測量展」で、双方向音声コミュニケーション機能を搭載した油圧ショベルを展示予定。実際にキャブ内外での「聞こえる」「話せる」を体験し、先進性と有用性を体感できる。
 住友建機と住友重機械は、今後もユーザーの作業実態や安全性向上への要請に真摯に向き合いながら、建設現場の課題解決に資する技術・サービスの開発を進めていく。

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