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令和8年6月8日発行 第3601号 掲載

フルクローラトラ生産へ/諸岡

 ㈱諸岡(諸岡昇社長・茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町358)は3日午後、同本社で「新型フルクローラートラクター開発資産譲渡契約調印式」を開催、同社の新規商品として、フルクローラトラクタの生産に乗り出す門出を飾った。三菱マヒンドラ農機㈱(齋藤徹社長)が研究・開発していた製品の技術および生産情報を同社が引き継ぎ、今後の市場投入に向け作業を進めるもので、来年7月の帯広国際農機展会場(北海道)で実機を稼働させる予定。同社は、海外市場を含め、農林業以外の分野も視野に入れ、フルクローラトラクタの展開を図っていく方針だ。
 調印式には、諸岡、齋藤両代表のほか、諸岡からは諸岡正美会長、若井光浩常務、三菱マヒンドラ農機からは福田禎彦取締役、森高好行設計部主査が出席。諸岡の中島真二ICT推進室室長の司会進行により、若井常務が開式のあいさつを行った後、諸岡社長、齋藤社長が開発資産譲渡契約書にサインした。
 齋藤社長はあいさつで、新型フルクローラトラクタは、現行機種のGCRシリーズの発展系として、馬力アップし、エンジン、ミッション、デザインの変更など、かなり力を入れつつも世に出していなかった資産と紹介。同社に引き継いでいただくのは大変喜ばしく、(以前、同社がフルクローラトラクタを取り扱っていたという意味では)里帰りする運命にあった機種で感慨が深いと話し、今後の拡大、成功に期待を寄せた。
 諸岡会長は、長きにわたり日本農業を支えてきた三菱マヒンドラ農機に敬意を示し、我が社は1990年代に世界に先駆けてフルクローラトラクタを生産・販売しており、当時一番それを販売していただいたのが三菱農機と振り返りながら、今般、心血を注がれた新型フルクローラトラクタの開発資産を譲っていただけるのは大きな喜びと表明。この歴史的なバトンタッチをしっかりと受け止め、ユーザーに応えられる新しい生産体制を全社一丸となって整え、1日も早く製品を届けられるよう努めると意欲をみせた。
 加えて、メディアとの会見の中で、今後は建機、林業機械で開発研究を推進している電子制御や自律走行の成果など、スマート農業への対応といった市場で求められる機能を付与し、自社拠点を通じて海外市場の需要開拓に向けた取り組みも進めていく意向を示すとともに、当面は50台程度の販売を目指すと述べ、建設・土木分野を含め、相乗効果の高い機械になると期待をかけた。
 会見終了後、諸岡昇社長は、現在の対応分野である建設・土木、林業、環境に農業が加わることで、ようやく4つの軸が整ったとし、国内の農機流通のネットワークも構築しながら、更新、新規の需要をそれぞれ掘り起こし実績を上げていきたいなどと、来年後半の受注開始に向け意気込みを語った。

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