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令和8年6月8日発行 第3601号 掲載

市場の概況:イチゴのブランド維持図る/福岡県特集

 農林水産省発表による2024年、福岡県の農業産出額は2301億円となり、2023年に比べ205億円(9・8%)増加した。耕種が同234億円(13・9%)増加した一方で、畜産は29億円(7・2%)減少、加工農産物が1億円(8・3%)減少した。
 耕種では、米が同198億円、野菜が同73億円の増加となった。米は、主食用米を中心に価格が上昇したこと、野菜はネギ、レタス、キャベツなどが全国的に品薄となった冬場の価格上昇が寄与したものと考えられる。
 畜産では、鶏の産出額が31億円減少した。主な内訳は鶏卵の30億円減少だ。原因として鳥インフルエンザの影響により減少した鶏卵の生産量が回復し、価格が低下したことなどが考えられる。
 産出額上位10品目は、536億円で米が1位となった。以下順番に、イチゴ(233億円)、ブドウ(95億円)、鶏卵(88億円)、肉用牛(77億円)、生乳(74億円)、ネギ(66億円)、ナス(62億円)、豚(59億円)、ミカン(50億円)。
 生産農業所得は1064億円となり同126億円増加した。
 2024年のイチゴ産出額は前年から11億円減少し、天候不順やコスト高などが影響したとみられる。2025年には主力品種「あまおう」の育成者権が満了し、県外で同一品種「福岡S6号」が流通する動きも確認され、ブランド管理の課題が浮上。県は2026年度、物流の高速化や品質向上、販路拡大などブランド維持に向けた施策に予算を計上し、「本家あまおう」の安定生産につなげる考えだ。

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