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令和8年6月22日発行 第3602号 掲載

2026年度下期新商品の発表会/井関農機

 井関農機㈱(小田切元社長・愛媛県松山市馬木町700)は11日午後、同社のつくばみらい事業所(茨城県つくばみらい市青木560)で、2026年度下期新商品発表会を開催した。席上、国内成長戦略の軸とする大規模農家向けJAPANシリーズのトラクタ「BJシリーズ」(65-105馬力)、田植機「PJシリーズ」(8条)、コンバイン「HJシリーズ」(6条・7条刈)の主要3機種の新商品を発表するとともに、プロジェクトZ戦略に基づく「大型」「先端」農機の普及に向けた取り組みを披露した。
 これには冨安司郎代表取締役会長、小田切社長をはじめ、神野修一取締役常務執行役員、谷一哉取締役常務執行役員、渡部勉常務執行役員開発製造本部長、石本徳秋執行役員営業本部長、木全良彰常務執行役員海外営業本部長、勝野志郎執行役員、矢野典弘理事、川合豊彦顧問、綿谷弘勝顧問が出席した。
 また、農林水産省から福島一審議官、岩間浩審議官のほか、若手官僚二十数名が出席した。
 同社が大規模農家向けJAPANシリーズのトラクタ・田植機・コンバインの3機種を同時に発表するのは初めて。
 小田切社長は挨拶の中で、この点について触れ、「私自身、大変意義深く感じ、ワクワクしている」と述べ、これまでのコンセプト『高能率・高精度・高耐久』を継承しつつ、作業時間の長い大規模農家に向けて、居住性の向上などに注力し、より一層満足いただける製品として自信を持って造り上げた、とアピールした。さらに販売に当たっては、フラッグシップ機3機に新たに「JAPAN三銃士」のネーミングを添え、親しみやすいものとした。
 今回発表したのは、トラクタがJAPAN「BJ65(65PS)/BJ74(74PS)/BJ90(90PS)/BJ105(105PS)」の4型式、田植機が「PJ8」1型式、コンバインが「HJ6135」、「HJ7135」の2型式。
 JAPANシリーズ以外では、トラクタBB14(14・5PS)/BB17(17・5PS)/BB19(19・9PS)の3型式、大型トラクタBIG―Tシリーズ「T8SN」(225PS)の1型式。ヰセキ田植機「PR3シリーズ」3型式、ヰセキ2輪管理機「KSYシリーズ」5型式、ヰセキ小型管理機「KSM4」(4・2PS)、ヰセキミニ耕うん機「KSV7」(7・0PS)、ヰセキ耕うん機(ガソリンティラー)「KSC8」、ヰセキ歩行型たまねぎ収穫機「VHU200」の計11品目23型式。
     ◇
 発表会は、社長挨拶、プロジェクトZ国内成長戦略の取り組み(石本執行役員)、JAPAN三銃士及び2026年度下期新商品紹介(小野里泰仁・営業推進部農機推進グループ長)、〈この後、JAPAN三銃士=トラクタBJ105、コンバインHJ6135、田植機PJ8による構内と近在の圃場でのデモ〉、質疑応答(高野重幸・商品企画部副部長)、閉会挨拶(冨安会長)の順に進められた。
 小田切社長は挨拶で、同社の基本理念「お客様に喜ばれる製品・サービスの提供を通じ豊かな社会の実現に貢献する」、また長期ビジョン「食と農と大地」のソリューションカンパニーについて紹介した後、同社の成長ストーリーである「プロジェクトZ」の着実な進捗ぶりを紹介しながら、「国内外とも成長分野に資源集中、海外は軸を欧州に、国内は大型・先端・畑作・環境に集中する」と方向性を示した。
 そして、プロジェクトZは2024年から2027年、そして2030年に向けて「抜本的な構造改革と成長戦略と実行、この2つを同時に進める取り組み」と強調するとともに、本日の発表テーマは①プロジェクトZ国内成長戦略の取り組み②大規模農家向け「JAPANシリーズ」勢揃い─とし、2026年以降は、こうした改革の成果を基盤として成長戦略を本格的に加速していくと、「プロジェクトZ」への手応えを強調した(社長挨拶要旨は別掲)。
 続いて農林水産省の福島審議官が挨拶。「農政の課題解決につながる技術開発の最前線をよく勉強させていただきたい思いで参加した。本日紹介いただいた技術が農業の未来を切り開いていくことを期待したい」と激励した。
 石本執行役員は、「大型・先端・畑作・環境に経営資源を集中し、企業拡大、農業労働力不足への対応を加速させ、持続可能な農業に貢献したい」と述べるとともに、「2030年までに農機製品に占める大型機の割合を50%以上とし、大型製品を軸に安定収益構造へ転換を進めたい」と決意を述べた。さらに、JAPAN三銃士に触れ、「3本の矢は絶対に折れない」と力を込めた。
 次いで、小野里グループ長が今回の新商品について説明した。今回のJAPAN三銃士の共通コンセプトは高能率・高精度・高耐久、加えて軽労化と使いやすさだとし、中でも田植機のPJ8はフロントエンジン化による走破性の向上を強調した。
 この後、事務所構内での実機による実演と説明、隣接地にある圃場での田植機「PJ8」の実演が行われ、参加者は最新鋭の製品の性能を確認した。

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