二毛作地の直播にバイブロソイラー実績増/川辺農研産業

川辺農研産業㈱(川辺一成社長・東京都稲城市矢野口518の2)は、福岡県、佐賀県をメーンとする九州地域などに向けて、バイブロスーパーソイラーの振動力を活かした「転圧ローラ―仕様・ロードローラー」の生産・出荷に力を入れている。
二毛作地帯となる北部九州では、麦類と水稲の作付け切り替え期間が短く、この間に漏水防止策を講じることは難しい。そこで、農研機構九州沖縄農研センターは、大きな鎮圧力を期待できる振動式のローラーに着目し、同機を活かして麦作後速やかに乾田直播栽培ができる漏水防止技術として同機の実力を実証。この成果に基づき、近年、同機を導入する農業経営体、農家が増加している。
同機は、適応トラクタ30―40PSのSV2―Tおよび同40―60PSのSV3―T1500の2型式があり、ローラー幅は前機が1200㍉、後機が1500㍉。瞬間的な鎮圧荷重は非振動式の約9倍と大きな力を発揮する。実証試験では、鎮圧作業にかかる時間は10㌃当たり30―40分程度。一工程播種との組み合わせにより、より短時間で麦作から水稲作への切り替えが可能であり、移植に比べて総労働時間を5割削減―との結果が示された(SV2―T使用時)。
人手不足、コスト削減などの課題を解消する技術として、近年、乾田直播に対する関心はますます高く、二毛作を行いながら、とくに大型トラクタを有していない経営体では、同機の導入メリットは大きい。
同社は、土壌消毒後の転圧マルチング、麦踏みローラー、駐車場や庭の締固めなどに同機の活用を推奨しつつ、当該の営農を進めている地域は北部九州に限らないことから、今後の市場の広がりにも期待を寄せ、来年も今年同様の出荷実績を見込んでいる。
加えて、同社取り扱いの畑作・野菜作対応商品では、地域ニーズ、個別ニーズに応えて適応製品を仕上げる作業が増えてきていることから、そうしたきめ細かさで需要を創出する活動にも注力していく意向だ。






