電動パワーユニット高出力モデル供給開始、国際建設・測量展で初公開/ホンダ

本田技研工業㈱(三部敏宏社長・東京都港区虎ノ門2の2の3)は、電動パワーユニット「eGX(イージーエックス)」シリーズに、新たに高出力モデルの3機種「GXE4・0D」「GXE6・0D」「GXE9・0D」を追加し、今秋より供給を開始する。同製品は、17-20日に幕張メッセで開催された「第8回国際建設・測量展」にて世界初公開された。
2021年に発売されたeGXシリーズは、最大出力1・8㌔㍗の電動パワーユニットとして、これまで多くの作業機械メーカーにおいて、小型作業機を中心に採用されてきた。低騒音・低環境負荷といった電動ならではの特徴を活かし、換気が困難な場所や住宅地、夜間の工事現場など、騒音や排出ガスへの配慮が求められる作業環境で活用されてきた。また、ガソリンエンジンと比べて日常的な整備や消耗品交換などのメンテナンス作業の負荷を軽減することで、作業者の負担軽減や作業性の向上にも貢献してきた。
一方、ショベルカーや高圧洗浄機など、より高出力が求められる作業機に向けては、電動パワーユニットでは出力が不足するため、引き続きガソリンエンジンやディーゼルエンジンが採用されている。
今回新たに供給する3機種は、Hondaの電動二輪車のモーター部品を活用し、最大出力3・7㌔㍗、6・0㌔㍗、8・7㌔㍗を実現。これによってより高出力帯の建設機械や産業機械への搭載が可能となり、eGXシリーズの適用領域が大きく拡大する。
また、同製品では交換式バッテリー「Honda Mobile POWER Pack e:」を電源として採用。あらかじめ充電したバッテリーとの交換による連続運転が可能で、作業中のダウンタイム低減に寄与する。
これまで同社は、新モデルの供給に先立ち、市場導入機として国内の建設機械メーカー向けに高出力のeGXとモバイルパワーパックを供給し、実際の作業現場での使用を通じて、建設機械に求められる性能、耐久性、使い勝手への対応を進めてきた。そうした実績を踏まえ今回、様々な用途や市場ニーズに応えるグローバル向けの量産モデルとして発売する。
さらに、モーターユニット、バッテリーボックス、インターフェイスユニットを分離したことで、各作業機械メーカーが完成機をより自由に設計できるようになり、製品の電動化を後押しする。
〈モーター性能〉
▽Hondaの電動二輪車と部品を共用し、磁気回路と構造を最適化したモーターを採用
▽GXエンジンで培った信頼性・耐久性を踏襲し、耐振動性・耐環境性が要求される建設機械用途にも搭載可能な堅牢な構造
▽高出力作業機での連続使用に対応する十分な冷却性能
▽EU整合規格への適合
〈汎用エンジンGXシリーズとの優れた互換性〉
▽GXシリーズとの搭載互換性を考慮し、フランジ取り付け部およびシャフトの寸法をGX200と同一化しGXシリーズとの互換性を実現
〈モバイルパワーパックの採用〉
▽1・3㌔㍗時以上の大容量電力を貯蔵するリチウムイオンバッテリーを採用。モバイルパワーパックと交換することで、充電待機時間なしで作業を継続可能
〈電動ならではの利便性〉
▽坑道内など換気が困難な場所や住宅近接エリアでの夜間工事など、静粛性が求められる環境でクリーンかつ低騒音な作業を実現
▽各種整備、交換、清掃作業が不要となりメンテナンス負担を軽減
▽環境負荷物質排出低減への貢献






