最先端林業機械の普及進める/林業機械化協会が定時総会

一般社団法人林業機械化協会(島田泰助会長)は5日、都内で「令和8年度定時総会」を開いた。令和7年度事業報告、監査報告、令和8年度事業計画、収支予算報告を承認。今年度は▽林野庁補助事業及び委託事業を実施▽2026わかやま森林・林業・環境機械展示実演会の開催▽車両系林業機械運転業務従事者に対する安全衛生特別教育に係る講師養成研修の実施▽「機械化林業」の充実▽「最新の林業機械(令和8年度版)」の配布▽林業機械の販売台数調査―などに取り組む。役員改選があり、副会長にイワフジ工業の佐藤勉社長、専務理事に松永彦次氏が就任した。
会の冒頭で島田会長が挨拶に立ち、「森林の循環型利用を確立し、強い林業を実現するためには新たな国産材需要の開拓や森林の集約化、機械化の推進、強靭なサプライチェーンの構築が不可欠。林業の効率化、安全性向上、労働負荷軽減に向けて最先端技術を活用した林業機械の普及を進めていきたい」と述べた。
今年の林機展は11月8、9の両日、和歌山県白浜町の旧南紀白浜空港跡地で和歌山県との共催で開く。国内唯一かつ最大級の林業機械の総合展示会であり、最新鋭の林業機械、林内作業車、防護衣などの安全装備を多数展示・実演。国土緑化推進機構の令和8年度「緑と水の森林ファンド」事業の助成を受ける。
総会終了後、林野庁の小坂善太郎長官が「森林・林業基本計画―百年つづく『森の国・木の街』へ」と題して講演。
それによると、5日に閣議決定された新たな基本計画では、森林・林業・木材産業関係者が将来に希望を持って挑戦できる構造を確立し、先人が築いた森林資源の循環利用と、多様で健全な森林づくりを推進。森林・林業・木材産業の好循環を生み出し、百年つづく「森の国・木の街」の実現を目標に掲げた。
林業・木材産業の成長を促し、安全かつ稼げる林業を実現するには、スマート林業技術の実装が必要。▽遠隔操作・自動運転機械の実装▽従業員の所得向上のための昇給▽多様な主体の育成・確保▽ゾーニングによる林業適地での確実な再造林▽路網整備支援の重点化▽強靭な国産材サプライチェーンの構築―などを進めていくことを確認した。
小坂長官は「課題の先には可能性がある。多くの人が挑戦したいと思えるような施策を基本計画に基づいて実行していかねば。先人が残してくれた山林を次世代に引き継ぐために様々な取り組みを展開し、森林・林業・木材産業の好循環を促していきたい」と力強く話した。






