循環型産業を実現/JAPIC政策提言

一般社団法人日本プロジェクト産業協議会森林再生事業化委員会(酒井秀夫委員長)は10日、「JAPIC政策提言」を林野庁の小坂善太郎長官へ手交した。
2010年3月に「次世代林業システム」を初めて発表して以来、その実現を目指して毎年度、政策提言している。
今回は「伐って、使って、植える循環型産業の実現に向けて」を副題とし、①持続可能な林業の普及拡大②林業DX(デジタルツイン)の推進③スマート林業の実装④木材利用の促進に向けた取組―の4つの柱を軸に9項目を提言した。
提言は次の通り。
①高性能林業機械とエリートツリーの活用による生産性の向上
②森林データの整備とユースケースの拡大普及 ③森林境界明確化の加速と災害リスクの軽減
④機械の大型化に合わせた路網の整備
⑤林業機械の安全対策向上と適正なコスト反映 ⑥地中木材を活用した地域における防災対策の推進―森林整備による防災対策及び温暖化対策の推進
⑦内装材・家具における国産材「産地」「使用比率」可視化―需要主導による価値転換を実現するための認定・表示制度の創設
⑧国産バイオマス燃料供給拡大とバイオマス熱利用の普及拡大
⑨都市の木造化促進
9項目のうち、高性能林業機械とエリートツリーの活用による生産性の向上について、ハーベスタやフェラーバンチャなどの機械伐採の本来の性能からすると、台数に見合った伐出量とはいえず、稼働率向上が課題となっている。
これを踏まえ、▽林業機械共同所有への支援等、高性能林業機械の普及及び既存設備の稼働率向上のための施策推進▽エリートツリーの普及と、一貫作業による造林・保育作業の省力化に伴う人員再配置▽一貫作業に伴う10立方㍍/人日(主伐)の国有林での実現及び例示―を提言した。






