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令和8年6月29日発行 第3603号 掲載

ゼロエミッション給電ソリューション推進/コマツ、ベルエナジー

 コマツ(今吉琢也社長・東京都港区海岸1の2の20)とベルエナジー㈱(茨城県つくば市)は、ベルエナジーの移動式給電車「MESTA Gen」を用いてバッテリー式電動油圧ショベルへの給電実証を行った。この実証により、国土交通省のGX建設機械として認定を受けたバッテリー式電動油圧ショベル6機種に対し、MESTA Genの給電が可能であることを確認した。
 建設現場ではカーボンニュートラルの実現に向け、電動建機の活用が進んでいる。コマツは、2020年にバッテリー式電動ミニショベルを国内市場に導入して以来、建設機械の電動化を推進するとともに、有線式を含めた電動建機9機種について国土交通省のGX建機として認定を受けるなど、電動建機の現場導入に取り組んできた。
 電動建機は稼働時に排出ガスを発生せず、騒音や廃熱が少ないほか、エンジン車と遜色ない掘削性能がある。
 一方、屋外の土木・道路工事などでは電源の確保が難しく、安定的で柔軟な給電手段の整備が課題だ。
 コマツとベルエナジーは2024年12月から、移動式給電車MESTA Genを用いたバッテリー式小型電動油圧ショベル(1㌧未満から3㌧クラスの4機種)への給電実証を実施し、電源設備のない現場や作業場所の移動を伴う環境でも効率的に給電できることを確認してきた。
 MESTA Genはベルエナジーの特許を用いて製造された、EV(日産リーフ)をベースとするゼロエミッション電源車だ。普通自動車免許で運転可能。電力の搬送から給電に至るまで排出ガスを発生させず、騒音や廃熱が少ない。
 こうした成果を踏まえ、両社は今年3月、コマツカスタマーサポート㈱東京支店で、MESTA Genと国際標準規格であるCCS2に対応した充電器を用いて、中型電動油圧ショベル(13㌧及び20㌧クラス)への給電検証を実施。
 その結果、いずれもエラーなく給電・充電できることを実証した。
 これにより、小型クラスから中型までの計6機種に対してMESTA Genによる給電が可能であることがわかった。
 この取り組みは、電源制約のある現場においてもゼロエミッションで電力を供給し、GX建機の導入・運用を促進するもの。小型から中型までの電動建機を1つの給電ソリューションでカバーでき、現場条件や工程に応じた電動建機の柔軟な活用を可能にする。
 大規模現場における限られた電源環境や作業場所の移動を伴うケースにも対応。
 休憩時間を活用した補充電や、電欠トラブル発生時の対応手段として活用でき、現場運用を支える給電インフラとして機能する。

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