林業・環境機械展in日田から/林業機械特集

既報の通り、「2026林業・環境機械展示会in日田」が5月29、30の両日、大分県日田市大山町西大山のリタプラスサービスセンターで開かれた。主催は同展示会実行委員会(事務局・㈱リタプラス)。後援は大分県と一般財団法人日本森林林業振興会。
会場には最新ハーベスタの他、フォワーダ、ベースマシンなど多種多様な製品が勢ぞろい。ロングリーチグラップル、木材破砕機、高積載ドローンの実演は注目の的となった。2日間とも晴天に恵まれ、九州の林業関係者を中心に、多くの来場者で賑わった。展示会の様子を振り返る。
環境にやさしい取り組みに注力する㈱リタプラスは、「生分解性チェーンオイル」をアピールした。国内唯一、使用済み天ぷら油をベースオイルに使用。市販の鉱物性オイルを上回る潤滑性が売りだ。また、アクアファイターを初披露。ディーゼル燃料タンク内部で発生する結露水を除去し、燃料品質とタンクを適切に管理する。
住友建機㈱は、油圧ショベルSH135Xに、フィンランド・KESLA(ケスラ)社のハーベスタを装着。立木の伐倒から枝払い、測尺、玉切り作業まで1台でこなす。ストロークハーベスタは尺取り虫のように動くストローク機構により、作業効率が向上。ローラハーベスタは、林内の幅広い作業に対応し、ローラによるスムーズな送材を実現する。
イワフジ工業㈱はフォワーダU―Eシリーズ、GSグラップルシリーズ、GPプロセッサシリーズ、木寄せウインチTWシリーズ、架線集材システムなどの多彩な製品をPR。U―Eシリーズは高出力と環境性能を両立した次世代フォワーダ。オペレータの安全を確保する頑強なヘッドガードを標準装備。エコモードでエンジン回転数をコントロールし、燃費向上。
コマツは、ハーベスタ仕様の油圧ショベルを並べた。高性能ハーベスタヘッドC93を展示。林業先進国のスウェーデンで生まれ、世界各地の林業現場で実績を積んだC93を、日本専用の特別な改良を施して国内導入。太い枝にも適した富士山型形状のトップナイフと曲線型フロントナイフを標準化し、枝払い性能を向上させた。
ヤンマー建機㈱は、林内作業車「ViO55―6C G&W」を紹介。優れたバランスで狭い林内でも安心作業ができる。比例制御操作方式を採用し、グラップルの開閉・回転スピード、ウインチ巻き取り作業を指先で思い通りにコントロール可能。ブームにウインチが装備された独自設計で視界も良好だ。
㈱アグリフォレストマシーンは、低燃費・高出力の自走式切削チッパー「ウッドターミネーター」の実演を披露し、来場者の目を釘付けにした。オーストリア・MUS―MAX(ムスマックス)社製で、チップ生産1立方㍍当たり1㍑の低燃費。メンテナンスが立ち姿勢で行える機械設計で、安全作業を実現する。
㈱加藤製作所は各種フォワーダを展示した。「F801」は長距離走行時はシートを前に向け、自動車のようにハンドルとペダルで走行。集材作業時はシートを後ろに回転させ、ジョイスティックでグラップル操作。「ic55LG」は排出ガス2014年基準適合車。オートマチックモードで最適なエンジン回転とポンプ流量を自動制御。快適で安全な運転操作環境で、メンテナンス性も向上した。
日本トレクス㈱は、参考出展の「プッシュオフセミトレーラ」を展示実演した。木材チップや農業用飼料などの積荷に対応。傾けずに押して排出できる。容積60立方㍍、排出スピード約2分、最大積載量2万2800㌔。ダンプアップしないので、横転リスクが低いのが特徴だ。「農業・林業分野でも活用の幅を広げるために、PRを強化していきたい」と担当者。
アートジャパン㈱は「アートライナ林業用ゴムパッド」を紹介した。同製品は傾斜部での作業で、優れたグリップ力を発揮する。安全性・作業効率性・機械安定性を高める。特殊なパターン仕様を採用しており、滑り防止に対応。低速旋回もスムーズに行えるようになった。雪道でも併用可。路面使用時の騒音を軽減する。
㈱ファナージャパンは、色とりどりのヘルメットや防護服をブースに並べ、来場者の興味を引き付けた。好きなロゴ、デザインなどをプラスしたオリジナルヘルメット「PROTOS(プロトス)」の紹介もあった。山田俊作ダニエル社長は「民間企業が主体の展示会でここまで盛り上がるとは。契約にもつながり、とっても素敵な2日間だ」と笑顔。
上道キカイ㈱は今年5月から取り扱いを開始した次世代ポータブル蓄電池「SUPERBASE V」をアピールした。多用途型高積載ドローン「軽助55」のデモフライトを実施し、約40㌔の荷物を運搬する様子を披露。来場者の目を釘付けにした。上道賢代表取締役は「ドローンによる運搬を林業のスタンダードにしていきたい」と力強く話した。
会場では両日、「ハーベスタメンテナンス研修会」を開催。▽運転と日常点検・メンテナンス勉強会▽ストロークハーベスタとローラーハーベスタの比較▽新型ハーベスタ・ICT機能付きハーベスタの紹介―を実施した。






