MENU
令和8年7月6日発行 第3604号 掲載

農機研が研究成果紹介/技術クラブ現地取材

 農研機構農業機械研究部門(長崎裕司所長)は6月29日、埼玉県さいたま市のさいたま研究拠点で、技術系記者の集まりである農業技術クラブに対して研究成果の発表を行った。開発機の実機見学として、リモコン式小型ハンマーナイフ草刈機、高湿材適応コンバイン、両正条田植機、農業用追従ロボットの説明が行われたほか、アシストスーツの評価手法の解説や、安全性検査設備が公開された。この農業技術クラブの現地取材では、農研機構第5期中長期計画の農機研の主要成果概要と第6期の取り組みについて長崎所長が説明。その後、所内での実機見学が行われた。
 アシストスーツの評価手法(農作業安全研究領域協調安全システムグループ主任研究員・田中正浩氏)は、アシストスーツがどの程度、体の負担を軽減しているのかを数値で示すことを可能とした研究。
 安全性検査設備の公開では、静的転倒角測定(安全検査部安全装置評価グループグループ長・手島司氏)について、農業機械がどの程度の傾きまで倒れずに安定していられるかを評価する試験、安全キャブ・フレーム試験装置(安全検査部 安全キャブ・フレーム評価グループグループ長・井上秀彦氏)について、フレームの強度・安全性を確認するための試験がそれぞれ実演された。
 続いて開発機の見学に移った。リモコン式小型ハンマーナイフ草刈機(機械化連携推進部機械化連携推進役・青木循氏)は、リモコン操作で1㍍を超える雑草の繁茂した急勾配法面で作業を行うことができるもの。高湿材適応コンバイン(機械化体系研究領域研究領域長・深山大介氏)は、降雨後や朝露が付着した高水分の水稲を収穫する際でも、従来と比べて穀粒損失を低減可能なコンバイン。2機とも農業機械技術クラスター事業で開発された。
 両正条田植機(同・深山氏)は、水稲苗を縦横2方向とも揃えて植えることで縦横2方向の機械除草を可能とする技術。農業用追従ロボット(同・深山氏)は、人に追従して自動で移動するので、果樹収穫時など台車を操作する必要がない。
 実機見学の後、農機OpenAPI仕様の普及促進(機械化連携推進部上級研究員・野田崇啓氏)のプレゼンが行われた。

カテゴリー別最新ニュース