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令和8年5月18日発行 第3598号 掲載

市場の概況:農業産出額2494億円/宮城県特集

 宮城県は東北地方の東南部に位置している。奥羽山脈(西部)、北上高地(北部)、阿武隈高地(南部)から流れ出る河川によってつくられた肥沃な仙台平野は、東北一の広がりを持つ穀倉地帯となっている。東北地方としては比較的温暖で降雪が少ないのが特徴だ。2024年の農業産出額は2494億円(全国17位)、前年比29・6%増。米価上昇の影響により、東北全6県とも前年を上回った。
 県内では全国トップクラスの大区画水田整備率や、園芸栽培に適した気候・立地条件で▽ひとめぼれ▽ササニシキ▽だて正夢▽金のいぶき―といったみやぎ米の生産とともに、イチゴやパプリカなどの野菜を中心に園芸の生産・販売拡大が進む。
 また、農地の大規模化が進んでおり、乾田直播の普及面積が拡大。農林水産省がまとめた「都道府県別、乾田湛水直播別水稲栽培面積(2024年産)」によると、宮城県での乾田直播の栽培面積は3081㌶。愛知県、北海道に次ぐ全国3位となっている。
 乾田直播は高速での播種作業が可能となる。麦や大豆で使う機械を使用でき、代かき不要で用水の確保前に播種作業が行えるメリットがあり、各地で実証試験や実演が行われている。
 スマート農機の導入も進む。宮城県では県内7カ所にRTK基地局を整備し、2023年4月から本格運用を開始した。RTKシステムの登録ID数は今年2月時点で465件(328経営体)となっており、運用開始時から約4倍に増加。利用面積は計約1万1600㌶。県の経営耕地面積の11・5%で利用されている。2023年9月に設立した「みやぎRTK利用拡大コンソーシアム」は2025年度で最終年度を迎えた。RTKシステムの利用拡大とスマート農業の普及に向け、農機メーカーや東北大学、県などの産学官で設立されたコンソーシアムで、活用事例の把握や改善策の検討、実証モデル設置による技術実証、情報発信を行い、多彩なセミナーや実演会を開催。多くの参加者を集めた。
 今後の方針について、宮城県農業振興課先進的経営体支援班技術主任主査の齋藤達彦氏は「今年度はスマート農機と営農管理システムを活用した実証モデル事業を、関連機関と連携しながら推進していく」と説明した。

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