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令和8年9月21日発行 第3614号 掲載

ロボット事業の今後示す/やまびこ

 ㈱やまびこ(久保浩社長・東京都青梅市末広町1の7の2)はこのほど、ロボット事業についての説明資料を公開した。その内容は、①ロボット事業の位置付け②市場環境③ロボット製品の技術的強み―の3つに分かれ、ロボット事業が解決する社会課題、市場規模や成長性とその見通し、同社の開発・製造拠点とこれまでの歩み、同社の持つ技術及び今後の開発戦略などが記されており、労働力不足などの社会課題を背景に、グローバル市場における業務用ロボット芝刈機事業の拡大と技術的優位性を目指す戦略をまとめたものとなっている。

 その内容をみる。

 【ロボット事業の位置づけ】 現在、屋外作業現場では労働人口の減少、作業者の高齢化、人件費の高騰という深刻な社会課題に直面している。やまびこのロボット芝刈機は、これらの課題に対し「省人化・無人化」、「作業品質の安定化」、「電動化・効率化」という提供価値を通じて、少人数での広大な緑地維持や管理コスト削減を実現する。 

 【市場環境】 ロボット芝刈機市場は欧州・北米を中心に拡大。同社がターゲットとする業務用市場(ゴルフ場、スポーツ施設、公園等)の2022~2028年の年平均成長率は約13%と高い成長性が見込まれている。欧州市場は最大の市場であり、同社は業務用大型機の主要プレーヤーとして20年以上の実績を持つ。北米は世界最大のゴルフ場市場であり、ECHOブランドの認知度を活かして開拓を進めている。2014年にベルギーのベルロボティクス社を連結子会社化し、開発・製造を一貫して行う体制を構築した。さらに、米国The Toro Companyとの提携により、グローバルでの販売加速と市場トップポジションの確立を目指している。

 【ロボット製品の技術的強み】 やまびこの最大の強みは、位置認識を起点としたRTK、WiseNav、WiseCutという3つのコア技術とWebポータルの掛け合わせによる統合ソリューションにある。

 RTK―GNSS(高精度位置認識)は、複数の衛星と基地局を活用し、誤差数㌢の精密な「パターン走行」を実現。従来のランダム走行に比べ、時間当たりの作業面積を約3倍に向上。WiseNav(仮想境界設定)は、RTKの応用により物理的なワイヤー埋設を不要にし、Webポータル上でリモートから仮想の作業領域を簡単に設定・変更できる。

 WiseCut(刈高自動調整)は、事前に設定したエリア(フェアウエイやラフなど)を認識し、モーターで刈刃の高さを自動昇降。これにより、異なる刈高が求められるゴルフ場でも1台で柔軟に管理可能である。

 WebポータルはPCやスマホから複数台の稼働実績、走行軌跡、アラーム発生場所を遠隔で一元管理できる。

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