松本システムエンジニアリング:ティラノロボ登場/林業・環境機械展示会特集

松本システムエンジニアリング㈱(松本良三社長・福岡県糟屋郡篠栗町和田5の2の25)は毎年、この展示会場で新製品もしくは開発の経過を示す機械を出展、その旺盛な開発意欲は林業機械業界でも定評がある。松本社長のモットーは、女性でもラクに作業できる安全・安心な機械を林業現場に提供すること。既販のラジコン式伐倒作業車「シン・ラプトル」はそうした思いを具現化した1つ。遠隔操作により45度までの傾斜を登坂して木を伐倒し搬送する。「シン・ラプトルⅡ」では、カッター切断式モデルが加わり、フェラーバンチャザウルスと同じくカッターで立木を切断、伐根高さは20㌢から12㌢へと低くなった。
今回会場で新登場するのは、同機の発展系マシンとなるもので、植栽アタッチメントを開発、建機(ベースマシン)では侵入できないエリアでも植栽作業を可能にする。また、植栽アタッチメントを活かすために必要な位置測位システムの開発も進めており、緯度、経度を取得できるようにする計画だ。
もう1つは、「無人全木伐倒・搬出車両 ティラノロボ」。木質バイオマス資源の活用を図るべく、木の伐採からチッパー投入までに係る人手を減らし、同時に作業の安全性向上も開発課題とした。現状5~10立方㍍/人・日の木材搬出量を50~80立方㍍/人・日に拡大するという目標の下、移動はラジコンで行い、伐倒動作や戻り走行などでは煩雑なくり返し操作を自動化し、オペレータの負担を軽減。シン・ラプトルⅡと同様に立体視映像システムを活かし、遠隔操作ながら目前で作業するような感覚で操作する。
同クラスの建機に比べ、履帯幅・接地長を大きくして接地圧を低くするとともに、ボギー式サスペンションにより高さ35㌢の切り株を安定して乗り越えられるようにし、不整地の走破性を確保。最大40度の傾斜地でも上り下りできる。さらに360度全旋回のローダークレーンの先端に装着するアタッチメントは、伐倒以外のものにも交換できるため、本体車両は汎用的に使える。
同機による作業は、登坂しながら伐倒し、伐倒木はわきに倒して次の立木伐倒へ移動。山頂に達した後は後退しつつ横に倒した木を1本ずつクラムバンクに積み込み、満杯になれば下ってチッパーのある場所へ―という手順になる。
実機出展でどのような反応がみられるか―松本社長も展示会が待ち遠しい趣きだ。






